憎しみも愛しさも、この胸が潰れて溢れたもの

元彼から写真が届いた。
「学ラン着たんだけど、まだ中学生としていけるかな？笑」

…………知るか！！！！！！！！！！

おっと、心の声が。
何でこの人のこと好きだったんだろう。
本当に大好きだったんだけどなぁ。
まだ私が喜ぶと思っているのだろうか？

＊

付き合っている頃は、彼から届く写真は宝物だった。
胸が苦しくなるほど愛おしかった。
彼のことなら何でも知りたかった。
盲目的にカッコイイ！と思って、写真を見てはにやついていた。

＊

改めて、届いた写真を見る。
…うん。かっこよくない。
恋の魔法が解けていることを実感した。
こんな気持ち知りたくなかった。
付き合っていた頃の、楽しく愛おしい思い出だけ抱いていれれば良かったのに。
胸がぎゅっと掴まれたような気持ち。
元彼と連絡をとってもろくな事にならない。

憎しみと愛おしさ、違いは無い。
どちらも、この胸が潰れて溢れ出したもの。