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優しい人は無言で去っていく

友達から電話。
彼氏のある言葉が気に入らず詰めたところ、彼氏が口をきかなくなってしまったと。
「〇〇って言われたんだよ!?失礼じゃない?その後も何も話し合えないし!」
と憤慨している彼女。
友達の気持ちも分かる。
でも、対話もできていないことが心配になった。


私も同じような経験がある。
お付き合いしていた人の言葉尻を捉えて、
「今のどういう意味?!」
なんて責めていた。
「大切にしたいと思ってないから、こんなことするんだ!」
なんて思い込んで怒っていた。
自分のして欲しいこと、言って欲しいことを一方通行的に求めていた。
自分に対する自信の無さから、彼氏の言動に寛容になれなかった。

そうやって欲張っていく内に、
"優しい人""どうでもいい人"になっていく。

最初は本当に優しかったはず。
でも、何を言っても責められるから自分の気持ちを伝えるのを諦めてしまう。
そして、要求されることを「どうでもいい」と右から左に流すようになる。
結果、同じことが繰り返されて、
「何で同じことを繰り返すの?!」
と怒られる。
どうでもいいから、心にも無い
「ごめんね。」
を言って嵐が去るのを待つ。

「何でごめんねって言うのに繰り返すの!?」

…という悪循環。

過去のお付き合いや自分の両親を見て学んだことは、
・付き合っている人のことを敵だと思うと上手くいかない。
・好きな人を傷つけたいと思っている人は滅多にいない。些細なことは「まあいっか」と思う。
・相手にも心がある。
相手の尊厳を踏み躙るような怒り方はしない。
・相手を無理に変えようとしない。
「私はこうしてもらうと嬉しい」というアイメッセージで伝える。

心優しい人は争いを嫌う。
責められても我慢して、自分を変えようとしてくれる。
でもその内、糸が切れる。
「どうせ、俺の気持ち分かってくれないし。」
「どうせ、俺が悪いと思ってるんでしょ。」

「もう、どうでもいいや。」
ここまでなったら戻って来ない。
優しい人は無言で去って行く。
自分のエゴで好きな人を失うなんて凄く悲しいから。
その前に向かい合って話をしよう。


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