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たりないふたり

「だが、情熱はある」
面白すぎる。
若林と山里、二人の泥臭く這い上がっていく様子に勇気を貰える。
キャストもいい。
高橋海人君と森本慎太郎君の演技に脱帽。
Creepy Nuts役でかがやが出ているのもアツい。
ドラマの製作陣にも情熱がある素敵なドラマだ。

昨日彼が私の住む街まではるばる来てくれた。
そして初めてのお泊まり。
年甲斐もなくドキドキする…。

しかし、そこで受けたカミングアウト。
「俺、実は付き合うの初めてなんだ。」
一瞬フリーズ。
まじか。この年で初めてだと??!いくらなんでも責任が重すぎる…!!
別の意味で緊張感が高まる。


『付き合うの初めて』というのも合点がいった。
耳掃除や毛の処理などできていない。清潔感に欠けている。
女性への触れ方が荒い。自分よがり。
緊張しているのか目が合わない。
幸いなのは素直なこと。
「初めてだから不器用なこといっぱいあるけど、大切にしたいと思うから嫌なことあったら教えて。」
真っ直ぐな目で伝えてくれた。
流石、頭がいいだけある。向上心が素晴らしい。スタンディングオベーション。
とりあえず、髭脱毛を勧め、行為は断り、寝かしつけた。

これは、長期戦を覚悟して育てねばならないな…。
そもそも相手を大切にするってなんだろう。
私見だが、「自分が何をするか」というよりも、「相手の事を知り、何をしないか」ということな気がする。
自分が上手くやろうと思っている内はうまくいかない。
恋愛は相手あってのことだから、まずは相手を知ることだ。
なんて語っておりますが、私、「愛する」という気持ちが分からない。
彼を育てることができるのだろうか。
また浮ついた心で彼の純粋な愛を裏切ってしまわないか。
無いとは言いきれない不誠実さが心底嫌だ。
自分のことが1番信用できない。
貴方が愛するに値しない女ですよ。
初めてが私でごめんね。
そっと彼の寝顔を撫でた。



私、いくら恋愛経験を積んでも「愛する」という気持ちが分からない女。
彼、この年で初めて「愛する」という気持ちを知った男。
そんな足りない二人。
行く末はどうなるのか。
それは神のみぞ知ること。

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