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背を向けて 寝た振りの私 撫でる君 好きになれれば いいのにと(現代短歌)

触れられる前に寝たフリをしよう。
背中を向けた私の頭をそっと撫でる君。

私の事を本当に大切に思ってくれていることが伝わる。
ほんのり伝わる手の温もり。
ごめんね。
貴方を好きになれたら、きっと幸せで穏やかな日々が待っているはず。

でも、私の心は未だあの人に蝕まれている。
蝕まれ、食い破られてぽっかり空いた穴から、溢れ出す思いが私を苦しめる。

その穴を埋めるために、貴方の優しさを利用している私は最低だ。

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