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恥の多い人生を送っています
気づけばなりたくなかった母のような女になっていました。
幼い頃、感情で周囲を振り回す母の機嫌を損ねないように道化になるよう努めていました。
わざと鈍感な振りをしていたけれど、父や弟に強く当たる母の姿を見ては「こうはなってはいけない。」と自らを戒めていました。
と同時に、母はとても孤独な人ではないかと思えて、母の笑顔を見たい愛されたい一心で道化のように振る舞うのです。甘えるように見せるのは得意でしたが、本当の意味で母に甘えたことはなかったのではないでしょうか。
「友達と会っていて遅くなった。」「今度友達と会う。」嘘だと分かっています。母は、良く言えば同性には気を遣いすぎるので、友達がいません。でも帰って来なくなるような気がして何も言えませんでした。父は一度母に「お前が浮気しても離婚しない。」と笑いながら言ったそうです。父も気づいていたのだ、と思いました。
なりたくなかったのに、感情のまま奔放に女らしく生きる美しい母にどこか憧れを抱いていたのでしょう。
気づけば、私も誠実に人とお付き合いができない恥ずかしい女になりました。同性の友だちに拒絶されるのは耐えられない。何かされた時に何を返せばいいか分からなくて、上手に友だち付き合いができません。けど、男性になら甘えられる。男性の要求は明確ですから拒絶されることもない。
常に何人か男性が周りにいないと安心できない。お付き合いした人のことは感情で振り回し、少しのことでも許容できない。わがままを言って、聞いて貰って安心しているのです。子どもの時の分を取り戻すかのように。
「友だちに会ってくる。」母と同じ言葉を吐いて違う男性に会いに行く自分がいます。
こんな自分を恥ずかしく思います。しかし上手く変われないのです。幸せになる資格はないと思います。しかし幸せになりたいと強く望んでいるのです。浅ましい女になりました。
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