ほとんどの人が知らない本当の身体の動かし方
今までの記事でヨガのエネルギー的な部分ばかりを紹介して、モテるだとかものすごい元気になるだとか書いてきましたが、
身体的なヨガについても書こうと思います。
本来の身体の動かし方を思い出すと体力が10倍くらいになったような感じがします。
これは全然大袈裟に言っていないです。本当に全く疲れなくなります。
病院にも行く必要がなくなるし、薬のお世話にも何年もなってません。
もちろんそれは我慢しているわけではなく身体に不調もありません。
この記事を読んで身体が本来の動かし方になるとこんな効果があります。
疲れない身体になる
腰痛・肩こりしなくなる
スポーツ・武道がものすごく上達する
内臓の不調が回復する
身体のピークは60代
禁欲についてもヨガと現代の常識ではかなり違いがありました。
身体の動かし方でも現代人は身体の本来の使い方を忘れてしまっています。
身体が一番動かせるピークの年来は何歳か。
現代では10代後半から20代前半くらいまでが常識です。
ですが、ヨガでは本当の身体のピークは60代といわれています。
もちろん肉体的な限界はあるので、60代以降だんだんと老化によってだんだんピークから下がっていくわけですが、
20代よりも60代のほうが身体の動かし方のレベルでは上ということです。
胴体が動かない現代人
自動車ができたのは1769年とされていて、今から255年前なわけですが
自動車がなかった時代である江戸時代の人たちは一日に30~40キロ歩いていたとされています。
1キロの歩数は日本人の平均的な歩幅だと1428歩だそうなので大体1400歩だとすると
40キロは56000歩になります。
一日の健康的な歩数の目安は8000歩だそうなので、56000歩はその7倍ですが、たぶん多くの現代人は毎日こんな歩数を歩けません。
江戸時代と現代人の骨格やら筋肉はそんなに変化していません。
では何が違うのか?
答えは胴体の動かし方です。
話が少し戻りますが身体のピークが60代という例で武道の達人と呼ばれる人たちがいます。
その達人たちと一般的な人の身体の動かし方の違いに、「胴体の動かし方」というところに気が付き達人の身体の動きを分解して、
厳しい稽古をしなくても簡単にできる体操を考案してくださった
伊藤昇先生という方がいらっしゃいます。
先生は現代の人々は身体本来の動かし方を忘れてしまっていて、身体はそう簡単に疲れるものではないとおっしゃっています。
人間の身体において一番良い歩き方はどんな歩き方はわかりますか?
ファッションモデルの歩き方でも軍隊のように手足を大きく振りながら歩く歩き方でもありません。
足を動かすときは太ももから下だけを使うのではなく、鳩尾から下の全ての筋肉を使います。
腸腰筋、内転筋は胴体の筋肉ですが、特に現代人はこの辺りの筋肉が使えていません。
正しい歩き方ができているかどうかは簡単にチェックできます。
頭の上に水の入った500mlのペットボトルを乗せて太ももの間にタオルを挟んで歩きます。
ペットボトルが落ちたり、タオルが落ちてしまう人は胴体が動いていないです。
歩くときは胴体を丸めたり反らせながら、
体側を伸ばしたり縮めながら体重を左右で移動させて歩くのが正しい歩き方です。
体重は小指側ではなく親指側にかかります。
足は親指で手は小指に力が入るのが本来の身体の動かし方です。
この歩き方ができると非常に身体が軽く感じられます。
私自身この歩き方で若いころ何度も山に登ったりしましたが、いくら歩いても疲れません。
翌日の筋肉痛もないです。腰痛や肩こりなんかも無縁ですね。
胴体の3つの動き
胴体の動かし方は3つしかありません。
左右の動き 伸ばす・縮める
前後の動き 丸める・反る
捻じる動き 捻じる
画像では正座して体操をやっていますが、正座してやるのが一番わかりやすいです。
特に捻じる動きは捩じったときに足も一緒に動いてしまいやすいです。
足が動かないようにしてやるとほとんどねじれないと思います。
ですが、この体操は絶対に無理してやらないでください。
無理してやると痛みが数日残ります。
これまで全く動いていなかった部分を動かす訳ですから、いきなり大きな動きはせずに徐々に行っていきましょう。
体操は必ず息を吐きながら行います。
息を吐くと筋肉が緩んで伸ばしやすくなるからです。
絶対に無理をせずに痛気持ち良いくらいで行います。
手の動きを良くする 伸ばす・縮める
1つ目の動き「伸ばす・縮める」は手の動きが圧倒的に良くなります。
この体操によって肩甲骨周りの固まってしまった筋肉がほぐれ肩甲骨がものすごく動くようになります。
肩甲骨と背骨の癒着が解消されることで
肩こりが治ります。
スポーツ面では
ボクシングのパンチ、バスケやバレーボールのボール捌き、野球のピッチング、水泳の手の動き、武道の突きなどの動きが良くなります
その他では肋骨の下垂が治ります。
肋骨と骨盤の骨の間には指が4本入るのが本来の肋骨の位置です。
もし入らない場合はこれから肋骨が上がるのでウエストが細くなります。
また肋骨が上がることで、圧迫されていた内臓が解放され特に腸の動きがよくなります。
便秘の解消、胃、肝臓の機能が回復します。
また肋骨の下垂は次の動きである「丸める・反る」でも解消されます。
足の動きを良くする 丸める・反る
2つ目の動き「丸める・反る」は足の動きが圧倒的に良くなります。
腰から下腹部、腰から臀部までの筋肉の動きがよくなります。
そこに連動している
腿(足の股関節から膝までと膝からくるぶしまで)の動きがよくなります。
胴体を丸めた時には足は前に上がり、
胴体を反らせる時には足は後ろに上がります。
健康面では内臓の圧迫の解消で「伸ばす・縮める」であった効果がさらに強化されます。
また、肋骨が本来の位置に戻ることによってウエストはくびれます。
胸が開き姿勢が良くなってバストアップの効果があり男性なら胸板が厚くなります。
胸骨全体の柔軟性が回復するため呼吸が深くなります。
スポーツ面では
いくら歩いても疲れなくなる
ランニング、サッカー、武道や格闘技の蹴り、ジャンプ力、水泳の足の動き、陸上競技全般のパフォーマンスが上がります。
圧倒的なパワーが出る 捻じる
捻じる動きは胴体の動きの中で最もパワーの出せる動きと伊藤先生はおっしゃっています。
ゴルフや野球のバッティングやピッチングがイメージしやすいですね。
また、腰痛の原因は背骨の腰のところの骨で腰椎という骨が5つあるんですが、だいたい3番目が捻じれて神経が圧迫されて痛みの原因です。
この体操をやることで捻じれも改善されて腰痛の痛みから解放されます。
意外にもこの体操は膝の痛みにも効果があります。
膝の痛みの原因は股関節ですが、
その原因が身体の捻じれで身体の片側に体重が偏り、それが主に足の小指側にかかっているのが原因だからです。
一か所に負荷が集中しているから痛いんです。
この動きはスポーツ面では
ゴルフ、野球のバッティング・ピッチング、テニス、武道や格闘技の打撃のパフォーマンスがよくなります。
どんなスポーツの複雑な動きであっても胴体の動きで見るとこの3種類の動きの組み合わせでしかないため、
それが全くあるいはほとんど動かない状態であった時からものすごく動くようになった場合使える筋肉が相当多くなるわけですから、
まず、疲れ方が全然違います。
いくら動いても疲れなくなります。
パワーも段違いに出るようになります。
体で一番大きい筋肉は大腿四頭筋ですが、腕も足も胴体の太さと比べたら大したことありません。
その一番大きな胴体が動くようになれば疲れなくなっても、ものすごくスポーツが上達しても大して驚くとこではありません。
私自身の経験だと合気道でこの胴体力を使って入会して数年でその道場でエースだと褒められるくらいには上達しましたが、
今では武道を極めたいという気持ちがあまりなくて、他のヨガ修行などに時間を使っているので、
疲れるとか身体の不調が全くないとかですね。そこまですごい効果ではなくてすみません。
実際に胴体が動くようになるまで
実際に胴体が動くようになると日常的な歩いたり、何か物に手を伸ばしたり全ての身体の動きで胴体が連動して動くようになった。
と実感します。
そうなったらもう疲れ知らずですね。
夜勤明けで男友達と遊びに出かけて一日に2,3万歩歩いたりしたこともありますが、私だけ全然元気だったりとか普通にあります。
だたその域に達するまでには、それなりに時間がかかりました。
体操を1日に2,3分やってもそれ以外の時間に胴体が動かない生活をしていたら中々動くようにはなりません。
普段の歩きなどで胴体を使った歩き方をするなどして工夫が必要です。
家でペットボトルを頭に乗せて歩く練習をして、
伊藤先生はそれを中心軸と呼んでいましたが、それを日常生活でも意識して歩くんですね。
そうすることで眠っていた胴体の筋肉が段々と目覚めてきます。
あとはシンプルに体操の回数を増やしたほうがいいですね。
私は毎日朝、昼、夜と30分くらいずつやってましたが、体操をしたあとに仕事をすると疲れやすさが全然違います。
まだまだこの「胴体力」については書くことはたくさんありますが、多分ほとんどの日本人の人は体操とか身体を動かす内容は嫌いだと思うので笑
今回はこれくらいにしておきます。
今回の記事の内容は伊藤先生の著書である「気分爽快!身体革命」の中のほんの一部です。
この本は身体愛に満ちたその辺に売っている筋トレ本とは違う「本物」の本です。
もしこの記事を読んで身体の動かし方に興味が出てきたかたは是非読んでみることをおすすめします。
一度動かし方を覚えてしまえば身体は苦痛を嫌がるので一生その動き方を忘れることはないです。
身体との付き合いは死ぬまで続くので、ぜひこのメソッドは面倒くさがらずにやってみることをおすすめしたいですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
今回は身体面で書きましたが、禁欲でも非常に元気というかものすごいパワーが出るので良ければご覧ください。
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