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買った瞬間に資産になる? リユースアイテムの循環を加速する「ALLU Fashion Market」始めました

2023年7月18日、バリュエンスホールディングスが展開する事業の一つであるプレオウンド・ブランドショップ ALLU(アリュー)が新サービスを開始しました。

その新サービスとは、「ALLU Fashion Market」。ALLUの店舗やオンラインストアで購入した商品を使用しながら売ることができるプラットフォームです。


「ALLU Fashion Market」をローンチしました

ALLUは、ハイブランドのアイテムや一点もののヴィンテージなどに特化した弊社のラグジュアリーラインともいえるブランドです。

以前ご紹介したようにLCA(ライフサイクルアセスメント)ツールを導入し、商品に環境負荷削減効果のスコアを表示したタグをつけるなど、「ALLU RENEWS PROJECT(アリューリニュースプロジェクト)」としてサステナビリティへの取り組みにも注力しています。

そんなALLUの新しいサービスが、ALLUの店舗やオンラインストアで購入した商品がそのままオンライン上のショップに出品することができる「ALLU Fashion Market」です。

買ったのにその瞬間に売りに出る? この仕組みについては、もう少し説明が必要かもしれません。

例えばあなたがALLUでショッピングをしたとしましょう。
その商品はもちろんあなたの所有物ですが、「ALLU Fashion Market」に出品することで、商品を使用しながら購入希望のオファーを受けることができるのです。

出品者であるあなたと、購入希望者の間で価格交渉に折り合いがついて合意となれば商談成立。あなたが使っていた商品はALLUを通じて検品、状態確認、などのプロセスを経て購入者に発送されます。

手持ちのアイテムを市場にオープンにし、オファーを受ける「ALLU Fashion Market」はまさにマーケット(市場)であり、クローゼットの中身を資産として可視化する試みともいえます。

循環型の経済を実現する一歩

このサービスは、ALLUが特に力を入れているサステナビリティへの取り組みの一環でもあります。

新しいブランド品を購入した当初、手に入れた高揚感もあって、しばらくは“一軍”として頻繁にあなたの外出のお供をするはずです。しかし時が経ち、高揚感が薄れてくると、次第に元一軍のアイテムはクローゼットの奥に追いやられるようになります。

やがてそのアイテムは存在を忘れ去られる運命をたどるのかもしれませんが、見方を変えればそのアイテムを必要としている人、お金を出して買いたい人がいるはずなのです。

「ALLU Fashion Market」では、あなたが購入したアイテムがタンスの肥やしならぬクローゼットの肥やしになるのを防ぎ、新たな循環を生むプラットフォームです。

オークションサイトとも、フリマアプリとも違う新しいプラットフォーム

ヤフオクなどのオークションサイト、メルカリなどのフリマアプリとの違いは、ハイブランドの扱いに長けたALLUが出品者と購入者のあいだにしっかりと介在することです。

「ALLU Fashion Market」ではそのアイテムの相場価格がわかる仕組みも用意していて、バリュエンスグループの持つ情報に基づく適切な相場価格での取引が可能です。また、マーケットに出品されているすべてのアイテムは真贋鑑定済み。その真贋情報をはじめ、商品の状態、所有者の履歴ログなどは、ブロックチェーン上に記録され、NFTとして管理されている点もユニークな特徴でしょう。

もちろんオファーがあっても金額に納得がいかなければ受ける必要はなく、資産としてアイテムを持ち続けることも可能です。

変わる消費者のマインド

ALLUではすでに環境負荷の軽減、気候変動に対する取り組みを積極的に行っています。お客さまの反応を見ていて思うのは、ハイブランドを購入する比較的リッチな層のお客さまほど、モノを買うこと、消費することへのマインドが変化しているということです。

「同じモノを買うなら、より環境負荷を減らせる方を買おう」
「商品の機能や品質だけでなく、生産される過程の透明性や公平性にも目を向けよう」
「大量に消費するのではなく、大切に使い、不要になったモノ、使用頻度が減ったモノも、リユースして次の持ち主にバトンを渡そう」

それまでは「必要だから、ほしいから買う」というシンプルな思考でモノを買い、リユース品に対して「新品が買えないからリユース品を買っている」というイメージを持っていた人たちが、サステナビリティや循環社会の実現に貢献するために、自分ができる目の前のことに行動を始めていることがはっきりと実感できます。

止まらない気候変動と一人ひとりの行動の変化

今年の夏は、外に出るのをためらうほどの暑さですが、それもそのはず、今年7月の世界の平均気温は観測史上最高を記録し、ある古気候学者の「12万年ぶりの暑さ」だという研究結果がニュースになり話題を呼ぶほどでした。

国連のグテーレス事務総長が、「地球温暖化は終わり、地球沸騰化の時代が到来した」と発言したことも大きく報じられましたが、こうした気候変動が人間のさまざまな活動によって生み出されているとするならば、私たちもそれぞれの生活や行動、身近なことから変えていかなければいけない時が来ているのかもしれません。

バリュエンスホールディングスでは、2030年度までにバリューチェーン全体におけるカーボンニュートラルを目指すなどのサステナビリティへのコミットメントを設定し、サーキュラーエコノミーの実現のためにさまざまな施策を重ねています。

今回の「ALLU Fashion Market」は、我慢したり無理をするのではなく、ショッピングを楽しみながら、自然に循環型社会に貢献するような仕組みづくりを目指した試みでもあるのです。

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