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【社員インタビュー】PMの林さんは新規事業立ち上げ、コンサルなどを経て、なぜVRCに入社したのか?今までの経験と会社への熱意を語っていただきました

皆さんこんにちは。VRC note編集長の八重樫です。
今回のインタビューは、入社したてのPM 林(リン)さんです。通信業界でエンジニアから企画、営業、新規事業立ち上げまで幅広い経験をされたそうで、どんなキャリアだったのか、そしてなぜVRCを選んで転職したのか?について、深掘りして聞いてみました。

林さんインタビュー

■今までのキャリアについて

ー林さんは入社してまだ1ヶ月半ですよね。今まではどんなお仕事をされていたんですか?

私は中国出身で高校卒業後に来日して大学に通っていました。大学院を卒業後、大手通信会社に14年ほど勤めたあと、コンサルファームに転職し、そして今年の7月からVRCに入社しました。

大手通信会社では、4年間商用通信システム開発、4年間R&Dの試作開発などに携わりアルゴリズムを開発する経験をしました。計8年間システム開発をした後、セキュリティオペレーションセンターという部門で、セキュリティポリシーの設定やエスカレーションルール作成、業務フロー設計などを担当しました。

その後、新規事業の立ち上げに抜擢され、チーフアーキテクトとしてアイデア出しからPoCを経てビジネス検証をし、プロトタイプを制作しました。
立ち上げた商品について企画から営業、開発管理まで対応し、企画担当としてマーケティングプロモーション、商品ロードマップ作成、営業戦略決め、価格決め、開発管理として、次期開発の要件定義、進捗・品質管理、ベンダーコントロールなどをし、営業担当として顧客説明はもちろん、受注顧客のデリバリープロジェクト管理までやっていました。その他、報道発表、展示会出展、メディア対応や特許取得など、一貫して対応しました。

ーそんなたくさんの経験の中で、特に印象に残っているものはありますか?

やはり0から商品を立ち上げた経験です。最初は社内研修だったんですが、結構大掛かりな研修で、最終プレゼンはシアトルのエンジェル投資家に事業ピッチをする、というものだったんですね。

その最終プレゼンがかなり記憶に残っていて。ピッチする時に、なかなかエンジェル投資家たちが「次もまた聞きたいか?」という質問に対して手を上げないんですよ。
そんな中で私のピッチについては8人中3人、手が上がりました。当時はそこまでエンジェル投資家から興味があると反応をもらえた人はいなかったんです。

ーすごいじゃないですか!それだけ、その事業に未来を感じたということですね。

はい。そこはかなり私的にも自信がついて、そのアイデアを持って帰って自社で投資しましょうと話をしました。結果的に資金をかけてプロトタイプを作り、報道発表してみたらすごい問い合わせが来て。驚きつつメディア対応をしたり、特許も取得していったり、先ほども話した通り、企画、営業や開発管理など、その辺を一通りやりました。

ーそのエンジェル投資家へのピッチ体験がすごい貴重ですよね。事業に対して厳しい目を持っている本物の方に審査してもらうなんて、普通できないので特別な経験だなと思いました。

・・・

■転職を決意したきっかけとVRCへの入社の理由は?

ーそんなゼロイチの立ち上げも経験されていて、きっと達成感ややりがいもあったと思うんですが、そこから転職しようと思ったのは、なぜだったんでしょうか?

プロトタイプ開発までは責任者としてひたすら駆け回っていたんですが、そこから事業を大きくしようとなり、どうしても手堅い会社だったためリスクを取る決断ができず、かつ組織が大きくなるに連れスピード感が徐々に失われていったんですね。

同じような事業を同じタイミングで始めたスタートアップがあったんですが、やはりフットワークが軽いので、スピード感が半端なくて。その会社は大きな資金調達などもしてどんどん拡大していたんです。1、2年もすると導入実績を1000社、2000社と拡大し、シェアを取っていました。

やはり新規事業を成し遂げるために、裁量権・スピード感があって、成果主義で評価されてるようなところでやりたいなと思ったのと、違う環境で自分の力を試してみたくなって、転職しようと決めました。ただ14年も同じ会社で勤めていたので、かなり不安がありました。その時、知り合いのいろんな方にも相談していて、その中の一人が大学院時代の先輩シェーさんでした。

ーなるほど、ここでシェーさんが登場したんですね。

そうです。その後転職活動を経て、ITコンサルの会社に入りました。その会社は個人の実力主義でしたし、お客様と良好な関係を築いて評価もしてもらっていて、楽しく仕事ができていたしキャリアパスも見えてました。また、会社横断のイベントや勉強会の企画にも参画していたり、部活もいくつか掛け持ちしていたりしていました。入社一年で社員数が300人から600人に増えていく超成長中の新興コンサルファームだったので、たった1年で辞めるつもりは本当になかったんですよ(笑)

VRCに関わり始めたのは、シェーさんから誘われたからです。最初は副業という形で参加しました。副業をやっていく中、だんだんとVRCの事業を理解し、目指している世界観の大きさに魅了されました。
 それから、VRC社員の皆さんの優秀さと勤勉さを惹かれ、更に、先輩であるシェーさんはいろいろ苦労もされていて、経営者キャリアが10年ぐらいあって、そういう先輩やメンバーと一緒に働くことで、もっと自分の視野も高められるんじゃないかなと思って。そもそも自分も新規事業をやりたかったので、思い切ってVRCにジョインしました。

ーそうでしたか。シェーさんとは大学院時代の先輩後輩だったんですね。

はい、シェーさんが博士の1年目のときに、自分が修士の1年で入学し、研究室は違ったのですが同じ中国出身で、同じ寮に住んでいるということで、自然と仲良くなりました。一緒に卓球やご飯を食べにいったり、お酒を飲んだりして。研究は一緒にしてないので、テーマも全然違いましたし詳しい専門分野についてはお互い知らないですが、シェーさんの人柄はよく知っていました。

ーシェーさんは昔から変わらないですか?

変わってないなって思いますよ。今でもよく覚えているのですが、当時私は卓球をよくシェーさんとやっていて、ある日、ラケットが壊れていたのでラケットを買いたくてシェーさんに相談したんです。そしたら「じゃぁ林くん買いに行こう」と高田馬場の卓球専門店に連れていったくれたんですね。
卓球のラケットとラバーって0から5というレートがあって、0が一番守りで硬い、5は一番攻めるというものなんです。それで、シェーさんが「林くんこのボードとこのラバーとこのラバーがいいよ」と選んでくれたんですが、全部5って書いてありました(笑)この人、攻めることしか考えてないなってびっくりした記憶が残っています。そこからあんまり変わっていないように思いますね。10年経ってますが、シェーさんは常に攻めていくことしか考えていない印象です。

ー確かにそうかもしれませんね。シェーさんは攻めつつ温かみというか魅力的な部分もすごくある方なので、10年もお付き合いが続いているのはわかる気がします。

先程も話した通りシェーさんからVRCで一緒にやらないかと何度か誘われて、最初は副業で関わり始めたんですが、打ち合わせのたびに「いつ来るの?間に合わないよ」と言われ、最初は何が?とはてな状態でした。
 シェーさんの話は最初は良くわからなかったけど、なんだか面白そうだと興味を持って聞いていました。次第に、VRCがやっているプラットフォームビジネスのスケールの大きさ、ポテンシャルの高さを理解し、やっている領域がブルーオーシャンでこれから大きく発展することを理解しました。

そんな夢ばかり語っていても、どうやって着地するのかな?とも思ったのですが、清末さん、張さん及び他のメンバーとも話しているうちに、VRCは規模こそまだ小さいけれど、独自の技術開発をベースで、ハードウェア、ソフトウェア、クラウド、アプリケーションを含めたトータルソリューションを提供していることがわかりました。
 それから、日本国内においても大手企業との取引が行われていて、しかもただの下請けではなく、ビジネス開発においては、むしろVRCが大手企業をリードしてることもあることがわかり興味が深まりました。

VRCに入社する最後の決め手は、シェーさんの一言でした。これは多分私が一生忘れない言葉です。

ーどんな一言ですか?

「何かつかみたいとき、つかもうと拳を上げても手を握ったままじゃつかめませんよね。どうやったらつかめると思いますか?この拳をこう大きく広げないと、つかめません。つまり今の一部、あるいは全部を捨ててこないと大きく成長はできないんです。」

っていうことを言われて、あぁその通りだなと思っていながら、すごいこと言うなって感心しながら、「この人たらし!」とも思いました(笑)。最終的にはその熱意に突き動かされましたね。

ー シェーさんのその言葉、素敵ですね!常に成長を求めて熱意を絶やさないシェーさんらしいです。ほんと、いい意味で人たらしですよね(笑)

そういう意味ではVRCボードメンバーの3人はみんなそうなんですよね(笑)
シェーさんは本当に技術も経営もわかっていて、パッション溢れていて、どんどんアイディアが湧いてくる感じで、清末さんは天才的な話術、高いコミュニケーション力を持っていて、張さんは外見強面ですが、実はめっちゃ優しい方で、仕事となると、とても堅実にやる人で。そんな印象を持っています。

清末さんはよく自分のことを「事業開拓のブルドーザー」というじゃないですか。私からすると清末さんがブルドーザーなら、張さんは戦車で、この2人で地面を進んで開拓して地ならしをしてくれる。じゃぁその間にシェーさんは?飛行機で飛んでいくのか? いや、違うんです。シェーさんは、ロケットで宇宙まで行ってます(笑)
 やっぱりシェーさんと話すと、ん?今どこにいるの?もう、銀河系出てますよ、みたいな感覚ってあるんですよ。でもそこはやっぱり地面をしっかり固める2人がいて、なんかすごくバランスが取れた3人だなと思ってます。

ーボードメンバーの例え、なんだかわかる気がします。他に仕事面で感じたことはありますか?

縁あって今回VRCに採用していただいて、でもいろいろ私なりに悩んでいたんです。振り返ると社会人になってからずっと通信業界でしか仕事をしたことがなかったんですよ。普通、40歳目前になって転職しようとすると、大手企業では即戦力が求められるので経験のある範囲でしか採用されないですよね。今回事業領域については未経験なので心配なところはありました。

まず今まで3D技術やハードウェアの設計、生産に関わったことがないし、業界でいうとファッション、エンタメ、広告、フィットネスなどは、触ったこともない。会社がグローバルなメンバーで、事業としてもこれから中国展開だけでなく東南アジア、ヨーロッパ、アメリカなどへと進出していくという。中国ビジネスに興味がある自分としては嬉しい反面、今まで1回もやったことない領域ばかりで自分にできるのかは心配でした。

まだ、どんな事業でも成功するか否か、顧客のニーズの変化、ライバルの出現、業界トレンドの動き、国の政策、場合によっては世界情勢の変化にも左右されるもので、個人や組織の努力はもちろん、ある程度運で決まることもあります。誰もが必ず成功なんか保証する人がいません。
 これだけ新しい分野でやっていくことができれば、事業がどんな結果になっても、自分に経験と見識を残していくので、それをベースに次のステップも進められるかなど、諸々考えていました。

そんな思いを抱えながら妻に相談したんです。「次は転職してスタートアップに行くけど、大丈夫かな」って。そしたら「なんか心配することあるの?」って言われて。「いやなんかわかんないけど、いつクビになるかもわかんないよ」って言ったら、「その時はUberEatsの配達員やったらいいじゃん」って言ってくれたんですよね(笑)。「我が嫁ながら男前!あっぱれ!」と思いました。僕なんかよりよほど肝が座っています。いい奥さんに恵まれたなと思いつつ、心を決めました。

ー シェーさんの大きく成長するためには捨てなければならないという話もそうですし、奥さんの発言もそうですし、林さんが本当に周りの皆さんに励まされて、決断して、その上でやってやるぞ!という決意を持って入社されているのが伝わってきました。

・・・

■VRCへの印象は?これからの目標は?

ー副業もやっていたわけですが、入社してみて事前に思っていたイメージとギャップなどはありましたか?

もっとなんかガツガツしてるかなと思っていたんですが、思った以上に温かいっていうのは意外でした。これはもしかすると中国の文化が背景にあるのかもしれないですが、やっぱり何か距離感が近くてあったかい感じがします。

少なくとも大きい企業だとそんなに近い距離感ではないですし、「私はここまでしかしないです」って冷たくされているような感じはあったんです。でもVRCは違って思っていたよりも暖かかったです。みんなで一生懸命何とか目標達成するために動いていて、どうしてもとりこぼすときがあっても、誰かしらそれを拾っていくというような姿勢がすごくいいなと思いましたね。

あとはシェーさんが買ってきたスイカがどーんと出てくるとか、アイスが出てくるとか(笑)それこそこの組織サイズだからできていることかなと思っていて。良い面だなと思いました。
それと!お願いしたら最新のMacBook Proをカスタマイズして用意していただけたので、とってもテンションが上がりました!!!今年一番嬉しかったかもしれません。

ー逆にここは変えたいなという面はありましたか?

やっぱり開発とかマーケティングとかの組織体制ですね。小さい組織なので仕方ないのですが、ここにいるメンバーでギリギリ頑張っているので、やっぱりそれぞれがハイタッチし過ぎてるかなと思っています。

例えばマーケティング・営業は今は清末さんがほぼ全て把握しているので、もし彼がいなくなった時のバックアップがないじゃないですか。会社全体を見ても本当にシェーさん、張さんも入れたトリオのパフォーマンスに頼ってます。そこは小さい会社だしボードメンバーが引っ張っていくのは必要ですが、フォロー体制はこれから作っていくべきだと思いました。

あと開発メンバーもみんな個々のフォロー範囲が広いから、万が一誰かが欠けたときにこの人しか知らない情報が多すぎて、バックアップを構築できていないのは大きな問題だと思っています。

ー確かに進むことに必死で、できることを個々がパフォーマンス上げてやってきたところはありますよね。

今まではそれでよかったかもしれませんが、これから事業も会社もスケールするにはもっと体制を強化しなければなりません。そのためにもまずは社内の営業、開発、保守などその他もろもろのタスクやリソースを整理して、業務の可視化、最適化を進めて行きたいです。目標としては、3ヶ月ぐらいである程度整えたいなと思っています。

役割としては、プロジェクトに関わるマーケティングチームと開発チームの間を埋める橋渡しをやっていきたいです。ある程度技術を知っていて、マーケティング・営業も理解できて、顧客への提案を経験したことがある自分だからこそできる役割だと思います。

ー中長期的な目標はありますか?

中期的な目標は顧客エンゲージメント部門を作ることです。私のイメージではマーケティングから案件が降りてきて、お客様に対しての提案、案件のクロージングは、営業チームと共同で行い、開発期間においてはお客様と開発チームのインターフェース役にもなり、サービス導入する際、導入プロセスのコンサルをして導入後のフォローアップ運用もし、状況分析と改善提案をする。このPDCAを担う組織を作りたいなと思ってます。
 これから人数も案件も10倍、20倍以上増えていくフェーズが来ると思います。マーケットをシェアを取っていくために、それだけの部門、組織が必要かなと思うので作り上げたいです。

それと、シェーさんもよく言っていますが、VRCは日本発のGAFAを目指しています。

日本国内の事業を整えつつも、海外へのビジネス開発部門も作っていきたいです。VRCのビジネスモデルは日本に限らないので、日本でケーススタディができたら、どんどん中国、東南アジア、ヨーロッパ、アメリカなどに進出することができます。そうなったときには、日本国内向けのチームだけでは、対応しきれないと思いますので、それを実現するための組織が必ず必要になります。

上記の2つのステップを踏まえて、長期的にはやっぱり経営者になりたいです。シェーさんや清末さん、張さんと肩を並べて、高みを目指して行きたいです。

ー最終的には経営者というのもすごい目標ですね。今日はいろいろなお話が聞けて楽しかったです。ありがとうございました!

・・・

本当にたくさんのお仕事を経験されたことや、シェーさんだけではなくVRCのメンバーも尊敬しつつ、一緒に頑張ろう、学ぼうとしている姿勢など、お話を聞いていてとても興味深かったです。何よりも、捨て身で全力で飛び込んできている林さんの覚悟が良くわかりました。

林さんは最後に「これからもVRCが大きく成長するので、ジョインするには、今は絶好なチャンスです!」というメッセージもくださいました。ゼロイチの体験ができるのは今のVRCだからこそなので、興味を持った方はぜひご連絡をください!一緒に成長していきましょう!


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