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コラム:要約力を高めるコツ - 絵と文字でビジネスを加速する方法〜ビジュアル・ファシリテーションのすべて〜(抜粋)

ビジュアルファシリテーションでは、話し合いの内容を要約して、ビジュアルに表現することが重要です。


要約力とは、情報を整理し、本質を抽出し、わかりやすく伝える力のことです。要約力は簡単に身につくものではありません。要約力を高めるには、日頃から要約の練習や要約に関する意識を高めることが有効だと考えます。

私自身がやっていることは以下の訓練です。ぜひ、実践してみてください。

要約力を高める訓練①:打合せや会議で話題になったことをすぐにWeb検索して提示する

打合せや会議では、さまざまな話題が出てきます。

その中には、自分が知らないことや詳しくないこともあるでしょう。

そんなとき、Web検索を使って話題になったことに関する情報をすぐに見つけて提示できます。

これは、話し合いの内容を理解したり、深めたりするのに役立ちます。

たとえば、ビデオ会議であれば、話題になったことをキーワードにしてWeb検索し、その結果をチャットに書き込んで共有します。

リアル会場であれば、プレゼン用のディスプレイにWebページを表示して見せます。あいまいさがなくなったり、対象を知らなかった人にとってはその把握を促すことができます。結果的に議論が活発化することになります。

このようにすることで、話題になったことに関する最新の情報や多様な視点を提供します。

また、他の参加者からのフィードバックを受けて、よりよいWebページを探すことで、話し合いの内容をさらに深めることができます。

さらに、対象に関するキーワードや関連する情報を蓄積することで、あとで要約やビジュアルに表現するときに役立ちます。

このように、打合せや会議で話題になったことをすぐにWeb検索して提示することは、要約力を高めるための有効な方法です。

ぜひ、実践してみてください。

要約力を高める訓練②:何にでもキャッチーな名前をつける

打合せや会議では、さまざまなコトや概念が出てきます。

その中には、説明が長くなってしまうものや、わかりにくいものもあるでしょう。

そんなとき、何にでもキャッチーな名前をつけることができます。

これは、話し合いの内容をわかりやすく伝えるのに役立ちます。

たとえば、あるプロジェクトの目標を「社会に貢献すること」という抽象的な言葉で表現するのではなく、「ハッピープロジェクト」という具体的で覚えやすい名前をつけると、参加者のモチベーションや共感を高めることができます。

また、他の参加者からのフィードバックにより、より良い名前を探っていきます。話し合いの内容をさらに明確にできます。参加者の意識を合わせていくことにも役立ちます。

さらに、蓄積されたキーワードと対象の関連付けがすばやく行えるようになることで、あとで要約やビジュアルに表現するときに役立ちます。

このように、何にでもキャッチーな名前をつけることは、要約力を高めるための有効な方法です。

ぜひ、実践してみてください。

要約力を高める訓練③:**X(Twitter)**で実況する

**X(Twitter)でなんでも良いのでリアルタイム実況する。このことをジャーナリストの津田大介さんにちなんで「tsudaる」と言います。これは津田大介さんが国などが主催する会議に呼ばれたさいにその内容をリアリタイムでX(Twitter)**でつぶやいていたことに由来します。

「tsudaる」ときには以下を考慮します。

  • 公開しても良い内容かどうか

    • 会議のほとんどはクローズです。主催者に公開しても良いか確認します。

  • 他者のプライバシーを脅かしていないか

    • 公開のものの公開の発言であっても、他者が取り上げると「傷つけられた」という人が必ずいます。本人とって都合がわるいと思われる内容はコメントの対象から外しましょう

  • 意見ではなく事実を要約する

    • 自分の意見とすると最悪炎上という結果に結びつく可能性が高まります。そのイベントで起きた事実に基づいて要約します

  • ポジティブな内容とし、共感を得る

    • 対象についてコミットをしている人が多い話題でできるだけポジティブな内容で発信するようにします

    • 「いいね」「リツィート」「コメント」などによりフィードバックが得られます

    • これにより自身の要約力を推し量ることにも役立ちます

    • 話題のアニメ番組の同時視聴やスポーツ好きの方であればスポーツ実況なども良いかもしれません

  • 自分の発言には責任をもつ

    • 「tsudaる」ことで被った責任を私は負いません

    • あくまでもご自身のご判断で行うようお願い致します

    • グラフィックレコーディングやビジュアルファシリテーションでは、判断に迷うもの、対立を生じさせるものを取り扱うことも多いです

    • 避けるというよりは大怪我を負わない様に、小さな失敗を経験することは有用だと思います

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