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世界をシンプルに理解する―グラレコで情報をキャッチするチカラをつける

 板書、ノートテイキング、メモ、グラレコ(グラフィックレコーディング)で困るのは言っている内容をキャッチするチカラがないということ。どうやったら鍛えられますかとも質問されます。
 個人的には世界をシンプルに理解することが大事だと思っています。世界をシンプルに理解するには、それに役立つ知識を記憶・理解する。
 今回は私がどのように世界を捉えているかについて述べていきたいと思います。
 一部リンクを追加しました。(2022/05/22)

情報をキャッチしやすくするためには

世界をシンプルに理解する

 世界をシンプルに理解するようにしています。「一を聞いて十を知る」ように普段から訓練することが有用だと考えています。
 聴いた内容を書き取るのは難しいとよく言われます。大量の知識があれば話し手の話す内容をキャッチしやすくなります。しかしそれは難しいですし労力もかかります。
 ならばどうするかというと「世界をシンプルに理解する」ということになります。

世界をシンプルにする知見

アドラー心理学

アドラー心理学

 すべての問題は人間関係の問題である。アルフレッド・アドラーはそのように言い切ります。
 「嫌われる勇気」「幸せになる勇気」で一気に知名度があがった「アドラー心理学」。この2冊は哲人と若者対話というスタイルになっています。哲人はギリシヤ哲学(ソクラテス、そしてその言葉を記録したプラトンなど)を専門とする哲学のヒトという設定です。
 哲学のもともとの意味は知を愛するということ。考えて、考えて、考え抜いたものがその「思想」となって結実します。
 哲人はアドラー心理学をギリシアの延長上にある思想だといいます。つまるところ、人間を考えに考え抜いたものがアドラー心理学です。とっつきにくいことこの上ないのですが、いったんなれてしまうと非常にシンプルに人間というものを理解できます。少なくても私はそう思います。

構造主義(ポスト構造主義)

構造主義(ポスト構造主義)

ちなみに、ここで言う『構造』は、むしろ『システム』と言い換えた方が、キミたちにとってはわかりやすいかもしれない。もちろん、決まった制服を着て学校に通うこともひとつの社会的な『システム』だと言える

「構造主義」をひと言で説明すると?

 構造主義、ポスト構造主義から派生したものについても世界をシンプルにするものが多いです。
 参考にしている書籍は以下の通りです。「世界は贈与でできている 資本主義の「すきま」を埋める倫理学」「はじめての言語ゲーム」「論理哲学論考 (光文社古典新訳文庫)

パラダイムを変える科学たち

パラダイムを変える科学たち

 「時間は存在しない」「脳の大統一理論」「情動はこうして作られる」「現れる存在―脳と身体と世界の再統合」。
 これらの本は読むと世界観が変わります。

まとめ

 以下のようなものを理解することで、世界はシンプルになります。おすすめです!

  • アドラー心理学

  • 構造主義(ポスト構造主義)

  • 「時間は存在しない」「脳の大統一理論」「情動はこうして作られる」「知性は身体ナシには存在しない」などの新しい科学

参考資料


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