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韓国の出前は最強だとおもうはなし

最近では、日本でもUberなどの配達が浸透して手軽に出前できるイメージになりましたね。

しかし韓国では、むかしから出前が盛んでした。というか出前大国なんです!

だいたいどこでも配達してくれます。ソウルの金浦空港で、出前を頼んだら空港まで配達してくれたこともあるぐらいです。

今日は、いつでもどこでも出動体勢バッチリの韓国の出前文化についてお話したいと思います。

どこでも配達してくれる韓国の出前文化

韓国へ訪れたことのある人なら、こんな姿を見かけたことがあると思います。

食堂以外で食事をしている人の姿.....

片手にパンを持ってる、とかそんな簡単な食事ではなくお盆に乗ったチゲを中心とした豪華な食事セットが基本です。

外で食べてるのを見かけたら100%出前と思っていいでしょう。市場ではたらくおばさんたちも出前を頼んで、店番しながら人前で堂々と食べます。

さすがに、デパートの店員さんは食べてる姿を見たことはありませんが、個人商店だったらみんな食べています。

それくらい韓国では出前は元々メジャーな文化です。

韓国の人たちは食にめちゃめちゃ貪欲です。
気軽なあいさつとして
「ご飯食べた?」(パっモゴッソヨ?) という風に言ったりします。

余談ですが、これは昔、国全体が貧しいころにご飯食べたかどうか相手を思いやる言葉が挨拶がわりに使われるようになったとのことで、この話を知らない頃、どうしてみんなご飯を気にするのかな?と思っていました。

それくらい食は重要なのです。
みんなで食事するというのも同じく重要です。

「同じ釜の飯を食う」といった感じの文化が気負わず私をホッとさせてくれました。

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食事のタイミングにも違いがあります。会社に限らずですが、日本の場合やってることがちょっと終わりそうもない場合など、まずは仕事を片付けてから食事しよう!というような流れになりがちですが、韓国の場合は違います。

まず、先にご飯食べよう!となります。みんなも そーしよ!と、そんな文化です。とりえあず腹ごしらえしないと仕事できん。といった感じです。

住所がない場所への配達方法

そんなどこでも配達してくれる韓国の出前システムですが、公園にいる時も配達してくれるんです。笑

公園の中のどこかというのは、例えば目印になる「3本目の木の下」とかそんな感じで本当に持ってきてくれます。

そして、私が最も驚き、感動したことは、

空港まで本当に届けてくれたことです。

ソウルに行ったときは、帰りにいつもフライドチキンセットをお土産に買っていったんですが、その日は急いでいて慌てて空港に来たためにすっかりチキンを買い忘れたことに気が付いたのです。

さすがに無理かな、と思ったのですがダメ元でチキン屋さんに電話をしてみました。(もちろん空港の最寄りのチキン店ですよ)

「実は金浦空港なんですけど.....配達してもらますか?

そしたら、なんと「OK!」との返事が!!!! 

すごすぎる韓国!!
臨機応変なところが好きです。

出国フロアの旅行者がいる中、手に袋を持ったおにーさんが現れたときは感動しました。

韓国のチキンは、必ず大根の酢漬けがセットで付いてくるのですがお豆腐のパックみたくなって水は漏れないようになってるのです。

しかし、荷物を預けた後だったので、残念ながら水分は機内持ち込みできないため、その場で少し食べて持って帰ることができませんでしたが大満足でした。

この話を人にすると「信じられなーーい!」とウケてくれます。

しかし、本当に韓国の出前魂ってすごいのです。

出前は文化

韓国にはこんな感じで、出前が根付いている背景があるのですが、コロナの真っただ中はどうだったんでしょうか。ちょっと気になっています。

日本では、この時期にうまいこと重なってUberの需要も高まりました。

私はUberを頼んだことがないのでよくわかりませんが、手数料が発生するようですよね。

韓国では、普通の出前だと無料だし、長いあいだ

出前=無料

の感覚がしみ込んだ人々に、手数料を払ってまでUberで頼むのかな?なんて考えたりしたのでした。

私がこどものころは、出前は近所のラーメン屋さん、お蕎麦屋さんなどきまったところだったので、名前だけ言えば手軽に持ってきてくれるような感じでした。それがいつしか出前をやってくれるお店も人手不足などの理由からなのか、ほぼ壊滅しました。

それがUberによってまた復活しています。今後ますます需要が高まって新たな手法が生まれて来そうです。

韓国の出前のスタイルに親近感を感じたのも、自分の子供時代の古臭い「ザ・出前」というスタイルと重ねていたからかもしれません。


Uberが流行っても、今までの出前はなくならないでほしいと勝手に願っています。



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