いしかわけいこ

札幌市在住 ALSの弟と共に笑いあり涙ありの生活の中から多くのことを学びました。 弟の…

いしかわけいこ

札幌市在住 ALSの弟と共に笑いあり涙ありの生活の中から多くのことを学びました。 弟の著書『生命あふるる日々』の中から弟の伝えたかったこと身近で感じたことを綴ります 『奇跡は起こせる』が信条 Vortex代表

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はじめまして♪

初めまして いしかわけいこです 札幌中央区自宅でヒーリングセラピーとリラクゼーション&エステサロンをやりつつ、今年から講演会活動をやっていこうと思っています。 全国の皆さんと繋がって、いろいろなお話が出来たらうれしいです。 まず私の自己紹介をしますね! 性格は明るく、泣いたり笑ったり天真爛漫な50代・・・ 仲良くなるとめっちゃ楽しい人です ドジでちょっぴりおせっかいでまるで『サザエさん』のような人とよく言われます。 子育ても終え、自ら望んで熟年離婚も経験し、一通

    • 3回忌

      3回忌が終わりました 家族が集まり、お墓参りに行きました 息子のゆうとは、野球の試合のため、後日のお参りです。 二年前のこと... 2月くらいから、コロナの騒ぎが起き始めていたので、 弟の施設も、面会禁止になりました。 毎日毎日家族が、付き添うことで、多少気分を紛らわせることができていたのが、ある日急に誰にも会うことができなくなったのです。 それを考えたときとても胸が痛みます。 『いつになったら、コロナは終わる?』そんなLINEがよく弟から来ました。 日本中先が

      • お酒が大好きな弟

        2020年5月。 弟が亡くなってもうそろそろ丸2年になります。 2019年の夏、病院の先生に私と両親が呼び出されました。 『もう1、2カ月だと思います。 年内,生きられることはないと思います・・』 ドクターの悲しい宣告でした しかし私も両親も沈んでもいられませんし、何とか元気になってほしいといつも通りの生活を送りました。 一方寝たきりの弟は点滴で手足はかなりむくみ、呼吸の機械を外す時間が少なくなってきていました。 モルヒネを使う事も多くなりつつありました。 そんな

        • 動物の出迎え

          弟の趣味の一つは動物の写真でした。 北海道の大自然の中動物たちに会いに行っていたようです。 季節によって山の美しさも、動物の姿も一期一会 息子と行くときは、リスも立ち姿でお迎えをしてくれるのだとか(笑) 写真のことはわかりませんが、何時間も何時間も準備をして山の中で待つんだそうです。 待つときのワクワク感は楽しかったことでしょう^_^ 病院や施設のナースの方、介護の方たちが弟の写真を気に入ってくれて、『写真集出して』と言っていたことを思い出します。 たくさんの方の

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        はじめまして♪

          自己暗示

          なぜ弟は、地獄のような不安と苦しみを抱えつつ、前を向くことができたのか? 考えることがあります。 答えははっきりとはわかりません。 難病だから治療薬はない。進行を止めることはできない。 そして、インターネットに出てくる情報の数々、どれ一つとして、希望につながることはなかったんです。 調べれば調べるほど、悪い情報ばかりが入ってきて 『ALSは治らない!』そう決めつけてしまっていました。 数々の情報を見たとき、それが当たり前、常識と思ってしまいます。 どんどん良くなる

          桜の季節

          朝から晩まで仕事に追われている時は、季節の変化に目を向けたり、楽しんだりする余裕を作ることってなかなか難しいかもしれません。 ただ、一年に一度の桜の季節はどの人の心にも『あー、もうそろそろ桜かな? 桜はいいよね』 などと、春になったことを気づかせてくれパッと華やいだ気持ちになります。 外に出たい気持ちにもさせてくれます。 今年は暖かいね、桜も早いかな?? 毎年そんな話題になります。 しかしそんなことを人間が思ったところで、実は桜は咲く時期も、散る時期も桜自身が決めてき

          ライフスタイルの変化(1)

          ライフスタイルを変えるために弟が一番先に決断したことは、住む場所の変化です 一人息子のゆうとと奥さんの3人の生活をしていましたが、家を出て、実家での生活をすることにしました。 たぶん、この決断は一番つらい決断であったと思います。 弟はゆうとが幼いころ単身赴任をしていたことがあって、かわいい時期のゆうとと離れて暮らしたことをとても残念に思っていました。 やっとゆうとと暮らせるようになったころ病気になり、ALSが判明しました。 子供との生活を捨てて、実家に帰ったのです

          ライフスタイルの変化(1)

          ライフスタイルを変えると決めた時

          ALSの原因は?誰に聞いても考えてもわかりませんでした。 原因不明だから防ぎようもないというのも現実です。 筋肉が萎縮していく病気で、ある日突然、体のどこかに異変を感じるのです。 弟の場合は、右手➡左手➡両脚➡呼吸(全身)でした。 遺伝でもないし、食生活ではお酒好きではありましたが、特別変わったところはなく、他の人よりは身体を鍛えていて、スポーツマンとしての体作りにはむしろ厳しい人でした。 なので、何が原因か?と言われたときに、弟自身もまったくわかりませんでしたし、

          ライフスタイルを変えると決めた時

          山男

          弟はたくさんの趣味があって、その中の一つが山登りでした。 山登りに全く興味のない私は『一体何が楽しいの?』と聞いたことがあります。 弟の答えは 『登った時の達成感と山の美しさだよ! 登って行ったときにまさかこんなところに と思うような場所に可愛い花が咲いているのさ! その美しさはとても感動なんだ。 おれは美しい山が好きだ だから、山や自然のなかの草や木、動物、すべての物に敬意を払うのさ』 ところどころに咲く可憐な高山植物が心を癒し、自然に触れることで元気をもらうんだ

          ありがとうの文字

          実家のお墓は数年前までは、札幌から車で5時間ほど走らせた江差町にありました。 両親も気にはなりながらも、なかなかふるさとの江差まで行くことは一年に一度あるかないかになっていました。 ところが、弟のALSが発症してから、 「ご先祖様へのご挨拶が足りなかったのかもしれない・・」 「お墓のお掃除が思うようにできなかったのが気になる」 などと弟も言い出し、家族もだんだんみんな気になってきました・・・ そして、父が決断して、故郷の墓じまいをして、札幌の実家にほど近い綺麗な霊

          ありがとうの文字

          持つべきものは友

          弟にはたくさんの友人がいます。 幼いころから、私もよく知る友達だったり、中学校、高校時代の友人職場の友人、病気になってから知り合った、看護師さんや、リハビリスタッフ、介護士さん、たくさんの仲間たちが弟をずっと支え続けてくれました。 病気になって入院してからも、常に誰かが、病院を訪ねてきては、話に花を咲かせて、暖かくみまもってくれていました。 『ワルがき達』なんて言ったら怒られてしまいますが、彼らも今や社会的に地位もあり、素敵な父親、母親ですが、幼い頃からずーっと仲良くし

          持つべきものは友

          学び

          弟がALSと闘っている時、私は常に弟を第一優先ににしていたので、自分自身も世間から離れ、あまり友達とも交流せず、どこか引きこもっているような気持ちになる事がありました。 なんとなく自分の世界がなくなってしまったような、世間から置いていかれているような、悲しい気持ち... ちょっと自分が犠牲になっているような、やるせない気持ち・・・ 自分を保ちたいと思いながら、弟と一緒に不安になることによって自分軸がグラグラになっていたんでしょうね。 うまくいっていることばかりだといい

          体にいいお水

          ある時知り合いの女性の家に立ち寄った時、『体にいいとても不思議なお水をあげるから持って行って!龍神のお水なの』といってペットボトルを一本持たせてくれました。 なんか不思議なお水だな・・・ そう思って飲みましたが、その後弟と一緒に暮らすようになり、どうしてもそのお水が気になって、父親と湧き水の出る山の場所を探しに行き、『龍神の水』にたどり着きました。 山から湧き出るそのお水は夏も冬も冷たくて、体に染み渡る美味しさ。 隣に龍神様がお祀りしてあります。 身体にもとてもいいと

          体にいいお水

          失ったもの

          弟はきっと思っていたでしょう 身体の自由を失い 仕事を失い 財産も無くし 家族も失い 家も無くした ALSがすべてを奪ったと・・・ でもすべてを失って・・・ 初めて見えたもの 感じたものがあった 自分でもよく言っていた 元の俺ではない... 『愛と感謝』という目に見えない大切なものに気がついたのか? 失わなければ気づかなかった本当の自分なのか? 忘れかけていた夢や憧れ? ALSとの闘いは全て大切なものに気付くための学びだったのでしょう 不安と恐

          車椅子

          ALSの弟の生活の場所ははじめは実家、そのあとは病院、施設(サービス付き高齢者施設)などで暮らしました。 必ず私か両親が必ず顔を出し、話し相手になったり、食事の手伝いをしたり、週3回のリハビリに連れて行ったりとなかなか忙しい生活でした。 そんな中、とてもお世話になったのが車いすです。 ただ、うちの弟はめちゃくちゃデカかった。(身長182センチ) 車いすがなかなか体に合いませんでした... 介護保険で適用になる車いすは、その人にピッタリの大きさになっているわけではなく

          生まれ変わり

          北海道の雪解けも少しずつ進み、着実に季節の変化を感じます。 先日ある方が私に『ALSだったり、精神をわずらうような病気になる人は魂の生まれ変わりの数がものすごく多いのよ!9万9000回以上よ』と教えてくれました。 神様は乗り越えられる課題しか与えないというけれど、どういうこと? なんでそんなに何回も生まれ変わっているのに、辛い人生を与えられるんだろう? などど思いながら ふと小林正観さんの言葉を思い出しました。 人の魂は50万回生まれ変わる 生まれ変わりは魂を成長

          生まれ変わり