サウナ

サウナ日記

20200912
ほのかの湯
 バイト何も、予定がないからサウナで整えたいという感情になった。そう思ったときはすでに原付のアクセルを捻っていた。

 約15分後ほのかの湯に到着。まず車、人の多さが際立った。しかし外装の綺麗さは地元松山のキスケの湯を彷彿とさせる。入浴料は800円。まあ安いとは言えない。このおれに800円分満足させることができるのか、、とか考えながら入場。
 
最近よくある全部バーコードで精算するタイプの温泉だった。このシステム、無限に課金してしまうから自分に甘い人間たちには向いてない気がする。そして浴場に一直線で向かう。どうやら階段を上り二階にあるようだ。更衣室は広くもないが狭くもなくいい感じ。ドライヤーが10数個あり洗面台は充実しているように見えた。10秒ですっぽんぽんになり気付いたら湯船に使っていた。

 どうやら土曜日ということもあり家族連れ、友人同士の人がたくさんいた。岡山で行った2つの温泉より内装がとても綺麗で、すでに気に入った。露天風呂のスペースがかなり広くとても開放的な温泉で、個性的なお風呂もあり工夫を見られた。

 さあそろそろ本題のサウナに行こうではないか。水風呂の水を体にかける。電気が走ったかのように体が覚める。サウナ入場。。。いや人多すぎやろ。馬鹿みたいに人がいた。申し訳ない感じを出しながら座った。サウナの温度は丁度いい感じだ。どうやらサウナの中のテレビではクレヨンしんちゃんの映画をしているようだ。まわりのジジイ、中年のジジイ、ジジイみたいな大学生、くそうるさい高校生、皆がクレヨンしんちゃんを見ていた。ばかのひとつ覚えのように見ていた。その光景がなんともサウナ好きの団結を表していた。

 ぼくは毎回1回10分以上は入ると決めている。後半になってくると時間が経つのが遅く感じるのが毎回恒例の辛さである。辛すぎてクレヨンしんちゃんにどんどんムカついてくる。毎回タイトルに嵐を呼ぶって書いてるけど嵐呼んだことないやろ。あと敵が馬鹿すぎて嫌気がさしてくる。
 時計を見るとまだあと2分ある。背中から流れる汗、頭から流れる汗、いろんなところから滲み出る汗を感じながらこの無限の2分を味合う。

 そんなことを思っていると時間が経っていた。少し小走りでサウナを出る。扉開けるとこの世で1番涼しいのではないかという錯覚に陥った。迷うことなく最短ルートで水風呂へ向かう。その足取りは戦争に行き2年ぶりに家族に会いに行くかのようであった。再開した我が子や妻はどんな顔をしているだろうか。そんなことを考えながら、桶に水を取り頭から浴びる。変な声が出そうなくらい寒いさと気持ちよさに襲われる。汗を流し水風呂にinする。サウナで広がった血管が瞬時に縮まるのを全身で感じた。

 やはりサウナのメインは水風呂であることは間違いないと確信しゆっくりと足から踏み入れ肩まで浸かる。少しすると全身に鎧を纏ったかのような暖かさを感じる。しかし水面が少し揺れるだけでその鎧は崩れてしまう、そんな気がする。

 水風呂を出て次は外の寝る場所へ向かう。全身をリラックスさせちんちんを恥ずかしげもなく見せつけながら空を見上げる。この瞬間、どんなのにも代え難い快感を感じる。視界がぐわんぐわんしてくる。体が少しづつ温まるのを感じながら目を閉じる。すると耳からいろんな音が聞こえてくる。お湯の音、たくさんの人の会話、全てに感謝したくなる気持ちになる。この瞬間“整った”と感じることができた。


温泉を出て1人帰路で満足感を噛み締めながらまた原付のアクセルを捻った。

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