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私はあなたに嫌われないように頑張るから、あなたは私を好きにならないで。 vol.1

毎年夏、大学院の同級生である友人の別荘に大勢で押しかけるように遊びに行きます。
同期全員が卒業した今年もそれが開催されました。

例年のようにテラスでバーベキューをしながら話していると、今年はいつにも増して、みんなの嬉しい報告や幸せな話を聞くことができました。

それが本当に本当に嬉しくて。
心の底からそう思えるような大切な友人たちがいることにまた嬉しくなるのでした。

久しぶりにnoteを書きます。
ちょっと人に相談しにくい、”大好き”な友人たちについてお話しようと思います。
結構感情的な話で矛盾が色々あることも自覚しているので、何回かに分けて書きます。気が向いたらお付き合いください。

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去年からジャンプ+に掲載されている「青のフラッグ」という漫画が、連載開始当初から好きで読んでいます。
この漫画には色々な恋愛感や人間関係に対する考えを持ったキャラクターが登場するのですが、ここ数ヶ月の展開がとても印象的なエピソードが続いています。

「なんで友達として見てくんないのよ なんで女として見んのよ なんで女としてしか好きになってくれないのよ」

マミという、はじめは恐らくどの読者も「男に媚びる可愛子ぶりっ子」としか思わないような、ヒロインの恋のライバル的立ち位置で描かれていたキャラクターのセリフです。(多分このエピソード読んだ時全読者がマミに土下座する気持ちだったと思う。)

ただ友達になりたいだけなのに、相手が異性というだけで周りからは「媚びてる」「誘ってる」「調子乗ってる」と言われてしまう。
男が女にやってもそんなこと言われないのに、自分が女だからというだけで、それは起きてしまう。
しかも、その”友達になりたい”相手に恋愛対象として好かれてしまう。

ハチクロのあゆちゃんも、大好きな幼馴染のお兄ちゃんたちに一斉に告白された時にこう言いました。
「なんで今更好きとか言うの」

恐らく、誰もがこんな体験したことはあると思うんです。
私自身、大事な友達だと思っていた人に、大学を卒業する間際で告白をされた時、本当にショックでした。
これからも大事な友人として付き合いたかったのに、どうして好きとか言うのか。そして、どうして節目のこのタイミングなのか(友人として見てもらえていないのなら、修復の期間が作れない卒業の時期って最悪だと思いました。下手すると2度と会えなくなりますから。)。

周りが「あなたたちいつ付き合うの?」という話を振ってくるのも、結局それまで通り普通の友人として接しにくくなるので本当はすごく嫌です。

そんな話が、実は結構な頻度であったんです。

ただこれって他人に相談しにくい。

だって”好き”になってもらったのに、それを”嫌だ”と思ってしまっているなんて、とてもわがままな悩みで、
かつ、ひねくれてる人からは”モテ自慢”と思われる(言われた)。

じゃあ好きになられないように気をつけりゃいいんじゃないの?
と、言う人もいます(言われた)。

それに対して、私はこう思うんです。
「なぜ、友達に対してそんなこと気をつけなければいけないのか?」
なぜ、着飾るのを諦めなければいけないのか。大切な友人ほど良い姿で会いたいのに。
なぜ、素っ気なくしようとしなければいけないのか。ちゃんと話したいし話して欲しいから友達でいたいのに。
(これらはマミが作品内で全て代弁して世に発信してくれました。ありがとうマミ、ありがとう作者さんそして集英社!)

(まぁ私の場合は確かに気をつけなきゃいけない節はあるんですよね、友人たちにも「好きー!」と言ってしまうので。)

ただ、残念ながらこんなこと言っておいて、
私も、恋愛対象として好きなる人はいます。だから、お互い様、な時もあるかもしれません。
だからもう伝わることを祈るしかないのです。お互いにね。
(変な話、当時好きだったけどそれを察して言わないでくれていた人もいました。今はそんな話を笑い話にできる親友です。)

「アンタには嫌われないよう頑張るから 絶対アタシのこと好きにならないでね」

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正直、別に誰に対しても私自身が人としても恋愛対象としても好きだと思われる価値のある人間かどうかは全くわからないけれど、今までも、最近も、こんなことに悩みながら、今回、”大好きな友人”たちの嬉しい話を聞いて、「あぁこの人たちは私を好きにならないでいてくれてよかった。」と思うのです。
こんなこと思うこと自体、友人らからすれば自過剰なのかもしれませんが…
(いやむしろそう思ってくれてるくらいの方が良い)

ずっと良い関係でいてくれたら嬉しいなと、心から願っています。
”彼ら”も”彼女ら”も。

先に書いたように、今回のこのお話、もうちょっと続きます。
多分ゆっくりやりますが、よかったら読んでね。
大好きだよ。

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