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首位打者 広島カープ堂林選手に学ぶチャンスを掴む準備

みなさん、堂林翔太選手ってご存知でしょうか?
野村監督時代の2012年には、フル出場を果たし、カープのプリンスとまで呼ばれ、将来カープを背負って立つ選手とまで呼ばれていました。

最近は影を薄めていた選手ですが、今シーズンは、現時点で首位打者を走っており、カープを牽引する活躍をして絶好調です。

本日の放送では、堂林選手は何故復活できたのかについて分析していきたいと思います。

このnoteはVoicyの過去の放送の一部抜粋です。
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堂林選手の経歴

まず堂林選手の経歴についてです。
高校3年の夏の甲子園ではエース兼4番を努めて、優勝に貢献。
2009年のドラフト会議では、一塁手や三塁手としての育成を視野に入れていた広島カープからドラフト2巡目で指名されました。

3年目の2012年では、当時の監督である野村監督からの期待を受けて、フル出場を果たしました。そして、その期待に答える形で、チーム最多の14本塁打を記録して、カープを牽引する期待の若手に上り詰めます。
ただ、三振数はワーストであったり、粗さや課題もあり、年々影をひそめていきます。

2013年は105試合出場できましたが、2019年には28試合しか出場できず、二軍での活動が中心になります。ですので、契約解除も囁かれていきました。

皮肉なことに、堂林選手がくすぶっている間に、鈴木誠也選手、菊池涼介選手、田中広輔選手などが台頭していき、2016年〜2018年にリーグ三連覇を果たすなどカープは黄金期を迎えます。

端から見ると、「堂林はもう終わった」、そう思われていましたが、今シーズンは予想を裏切る形で、再ブレークを果たします。

ただ、この復活は、いま振り返ると3年前ぐらいから兆しはありました。

堂林選手の復活の奇跡 復活の兆しは3年前から?

さて堂林選手ですが2012年での大活躍をピークに、2013年以降年々出場機会を減らしていきました。

そんな堂林選手が、何故、今シーズンは首位打者を走るなどの再ブレークを果たすことができたのでしょうか?

実は、3年ほど前から、復調の兆しはありました。ポイントは大きく3つあります。
それは、先輩への弟子入り志願、後輩への弟子入り志願、監督の交代です。

1点目:新井選手のアドバイスを積極的に聞き入れる

2015年に新井貴浩氏が広島に復帰した翌年オフに弟子入りを願い出ます。
そして、17年1月には護摩行にも挑みました。
護摩行とは炎の前で念仏を唱える修行の一種です。これをやると、顔一面火傷になり、気を失ってしまうような過酷な修行です。
打撃技術や精神力、練習に取り組む姿勢など、多くを学んできました。猛練習でリーグを代表する打者となった新井氏も、堂林選手のことを「昔の自分と似ている」と感じていたといいます。
18年に新井氏が引退した後も関係は変わりません。
ときに連絡を取り、アドバイスを求めています。
また、堂林選手は、端正な顔立ちで、カープのプリンスとまで呼ばれてはいますが、泥臭く、単調な練習も地道に繰り返していったようです。
それを象徴するようにこんな言葉を残しています。
「才能の差は小さいが、努力の差は大きい。継続の差はもっと大きい」

2点目:3学年後輩である鈴木誠也選手に弟子入りを志願したこと

3学年後輩である鈴木誠也選手に弟子入りを志願したことです。一軍定着後、自己最小の28試合出場に終わった、2019年のオフ。
このオフに堂林選手自ら、鈴木誠也選手に合同自主トレに参加したいと申し出たといいます。

こちらはデイリーニュースの記事になりますが一部抜粋します。
「誠也と野間と曽根が一緒にやると聞いたので、僕から入れてくれと頼みました」。
「誠也という球界でナンバーワンのバッターの近くで1月はやれるので、何か1つでも吸収して、キャンプに臨みたいと思います」
 自主トレには明確な課題を持って臨む。堂林選手は「バットに当てる確率が劣っている」と自己分析。
鈴木誠也選手からミート力向上につながる技術を学び、「右中間、右方向への打球が自分の長所なので、そういう打球が増えると率も上がる。自分の特徴を伸ばしていけたらいい」と力を込めました

以上です。

これって、結構プライドが邪魔してしまうことですが、自分の課題に向き合ったから、貪欲に後輩からも学んで行こうというスタンスになったんだろうなと、私はこの記事をみて思いました。

3点目:監督交代

こういう兆しがある中での監督交代です。
2019年オフ、3連覇に貢献してきた緒方監督が勇退して、佐々岡監督が就任します。
監督が変わったこと、更に助っ人外国人の不振によって堂林選手にとってチャンスが与えられます。
そのチャンスに見事に堂林選手は応えて、今や首位打者を走り、ニュースでは堂林覚醒と呼ばれるまでになりました。
3年前からの積み重ねてきた努力、昨シーズンオフの後輩への弟子入り、監督交代という3つの歯車が上手くはまったことが再ブレークにつながったんだろうなと私は思いました。

学び チャンスを掴め そのための準備を怠らないこと

さて、開幕からまだ1ヶ月強ですが、現在もレギュラーで、セ・リーグの首位打者を走っている堂林選手。

前のチャプターでお伝えしたとおり、
・好機を逃さなかったこと
・そして逃さないように着実に準備をし、
・先輩後輩を問わずアドバイスに耳を傾け、自分の参考になると思ったことは積極的に取り入れたから
今季の再ブレイクにつながっています。

これからの堂林選手の活躍に、カープファンである私も期待していきたいです。

ただ、今シーズンも始まったばかりの再ブレークであることから、懐疑的な方もいらっしゃるのではないでしょうか。

それを占うために、過去に再ブレークを果たした選手についてちょっとだけ調べてみました。
再ブレークを果たした選手って誰だろうかと思った時に、見つかったのが、中日やオリックス、楽天で活躍して現在は引退している山﨑武司氏です。

再ブレークを果たした元楽天の山﨑武司氏について

山﨑武司氏ですが、2004年にオリックスを戦力外になり、2005年に新規参入したばかりの楽天に拾われる形で移籍します。
そして、彼のターニングポイントは、今年亡くなられた野村克也監督との出会いです。
この出会いが、彼の晩年の野球人生を変えます

山﨑氏ですが、当時のことをこう振り返りました。
「とにかく初めて野村監督とお話させてもらったときはに全否定されましたね。うまくやっていけるのかなと、そんな不安で始まったんですけど、日に日にいいお言葉をいただいて、可愛がっていただきました。
野村監督じゃなければ2回目のホームラン王は絶対になかった。足を向けて寝られないですね」と山﨑氏。さらに、「年をとってしまうとパワーもスピードも全てにおいて衰える。『最後に使うのは頭だぞ、頭を使え』と再三言われて。(最初は)どうやって(頭を)使っていいか分からなかったんですけど、タイトルを獲ることができた」と語りつつ、「一番印象に残っていることは『野球を好きになれ』ということ。『もっともっと野球を好きになりなさい』と言われました」と明かしました。
最後に、山﨑氏は「野村監督に教わったことを今度は僕たちが伝えていきたいと思います」と誓っていました。

この言葉にあるように「環境の変化」「更にアドバイスを受け入れて、マインドも変化した」ということが再ブレイクにつながりました。

山﨑武司氏と堂林選手の共通点

30代後半に再ブレイクした山﨑選手と今年29歳である堂林選手ということ や 山﨑選手の場合、移籍して監督が変わったことがスタートであり、順序が異なるので、ちょっと比較対象にならないと言う意見もあると思います。
ただ、
・監督が変わったという環境の変化
・アドバイスを柔軟に取り入れてマインドが変化した

という条件が重なっているので、私自身の希望的な観測も入りますが、再ブレイク果たし、今シーズンのカープ優勝の立役者になってくれたら最高だなって思います。

さて、前置きが長くなりましたが、ここからは仕事や日常生活で活かせるTipsについてです。
ちょっとネタバレにはなりましたが、
・好機を逃さない、
・そして、そのために準備を怠らない
ということかなって思います。

・準備ができていないと、好機が訪れたとしても結果が出せない。
・好機が訪れたとしても、そのタイミングで体調が悪かったりすると、せっかくの努力が水の泡になってしまう。

この両方を見極めるということが大事なんだなって思います。
また、この堂林選手のケースにもあるように、努力を実践に活かせるチャンスってすぐに訪れるものではなく、継続してきた人にこそ訪れるんだろうなと思います。
そのためにも、仕事では、いつ大きなチャンスが来ても応えられるように、こつこつ努力をして信頼を積み重なていくことが大事なんだろうなと思います。

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