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澤穂希さんは◯年前から新しい生活様式を実施していた?

本日は、なでしこジャパンのキャプテンとして、W杯優勝に導いたレジェンドである澤穂希さんについてお話していきます。

2015年12月の引退会見では、「引退の一番の理由は心と身体が一致して戦うのが難しくなったからです。人生で最大の決断でしたが、悔いなくやり切ったサッカー人生でした。」と話された澤さん。

先日鹿島アントラーズの元日本代表の内田篤人さんも引退会見を行われましたが、年齢ではなく 走る 止まる ターンするなどの基本能力の低下が一番がつんときた とおっしゃっていました。

ただでさえ、過酷な身体作りが必要となってくるアスリート選手。その中でも6度のワールドカップと4度のオリンピックに出場された澤さん。
継続できる理由はいったい何だったのでしょうか。

今回は 澤さんの掲載されている雑誌記事や 澤さんの著書である「夢をかなえる』を用いながら、最後には私たちがすぐに実践できるtipsもご紹介していきたいと思います。

ヒントは、2020年現在の”新生活様式”を既に実施していた?です。

このnoteはVoicyの過去の放送を文字に起こしたものです。

30歳を超えても第一線で活躍できた理由

今回は澤穂希さんについてお話ししていきますが、
・1つ目にプロフィール
・2点目でフィジカル面で気を付けたこと
・3点目で一般女性にも言えるポイント
の3点をお話ししていきますね。

まずは 澤穂希さんのプロフィールです。
東京都府中市出身の元女子サッカー選手であり、元サッカー女子日本代表。ポジションはミッドフィールダー。 6度のW杯と4度の五輪に出場されました。


小学2年生のときに、お兄さんとともに府中市内のサッカークラブに入団します。地元紙のニュースに取り上げられるほど、試合で活躍することもありましたが、全日本少年サッカー大会は、子どもたちにとっては夢の舞台ですが、“少年”という名称が示すとおり、当時は女子選手の出場が認められていませんでした。澤さんも大会自体には参加できませんでしたが、男子に交じってメキメキと上達していったそうです。

そして、中学生になると 当時の日本代表が多く所属する強豪チーム 読売サッカークラブ女子・ベレーザに入り、15歳でなんと日本女子代表に招集されます。
その後、アメリカプロサッカーリーグ(当時はWUSA)にも挑戦し、世界水準の選手にもまれながら、着実に力をつけていきます。

そして、2008年の北京オリンピック 三位決定戦時の澤さんの有名な言葉「苦しいときは 私の背中を見て」 は御存じの方も多いのではないでしょうか。

この言葉の真意を インタビュー記事ではこのように語っています。
自分を見ている後輩たちもそうだと思いますが、言葉だけ言っている先輩などを見ていても、口だけの人は絶対に信用されません。やはり、結果で見せる、態度で見せる人には、私は後輩としてついていきたいと思っていました。大事なところで点が取れる人だったり、ここぞという時に体を張れる選手、それを実際に見せることで、やはり後輩たちも何かを感じると思うし、ついていこうと思うはずです。

このとき 澤さんは実は30歳。この言葉からも、チームの精神的「柱」となり牽引してきたことがうかがえます。日本代表になって15年たっています。冒頭の元日本代表の内田篤人さんも基本能力の低下が、がつんときたとおっしゃっていました。推測ですが、澤さんもフィジカル面でも悩みが出てくる年頃だったのでないかと考えられます。

澤さんの体調管理方法については
2011年のワールドカップ後に出版された「夢をかなえる。思いを実現させる64のアプローチ」にも 記載されています。

この本、澤さんの内面がすごく分かる著書で、64のアプローチの中には潜在意識に働きかける話であったり サッカーと恋愛の両立であったり色々書いてあるのですが、17個目のアプローチが「毎日、夢のレンガを積むというタイトル」なんですね。そこにはこんなことが書かれています。

手洗いとうがいを頻繁にされていること
こだわりの薬用ハンドソープがあって 遠征先に持参していること
いろんな施設の入り口にあるアルコールの消毒用ポンプを必ず使うこと
電車のつり革等は素手でもたないことが書いてあります。

こちら2011年の著書です。

これ、2020年の今の新生活様式の中では普通のことですが、当時のレジェンド澤さんを作った64個のアプローチの1つとして、数えられているんです。

2020年現在の 新生活様式を 既に実施していたんですね。

言い換えると、コンディションを整えるが不可欠なアスリートにとっては、当たり前のことだったのかもしれません。

さて、もう一つ 
これは澤さんが引退後に、東京ミッドタウンで行われた、ワーキングウーマンのためのイベント「WOMAN EXPO TOKYO 2017 Winter」でトークショーに出演されたときの記事からの引用です。

この時、澤さんならではのメンタル&フィジカル管理術を話されたのですが、澤さんはバランスの取れた食生活に加え、20歳の頃から毎朝検温して基礎体温表を付けることを欠かされなかったとも話しています。

少し 女性の体についてお話させてください。

女性は一カ月の間に体温が0.3~0.5度変化するんですね。
そして、排卵日には靱帯がゆるみやすく、けがをしやすいという女性特有の症状もあります。

そして、30歳の頃からは低用量ピルを服用し、体調管理をしていたそうです。なでしこジャパンのチームドクターのアドバイスをきっかけに低用量ピルを飲み始めたそうですが、
「試合日と重ならないように生理周期をコントロールしたり、生理による鉄分不足(貧血の原因)を防いだり、というメリットもありました。結果、試合のパフォーマンス向上にもつながったと思います」
と振り返られています。

さて、話をまとめますと、
澤さんはアメリカの選手が体調管理のためにピルを服用されていることを知ったそうです。

もちろん本来の身体のバイオリズムを変化させることになりますので、副作用もあります。そこも踏まえて、副作用の少ない薬や使用方法なども模索されていかれたとのことでした。

ここで何が言いたいかと言いますと、人間誰しも年を取りますし、コンディションは変わってくると思うんですね。持病があったり普通に過ごしている中での体調の変化もあります。

そして、年齢を重ねるたびに、社会的責任が大きくなってきたり、それこそ澤さんのようにチームをけん引する精神的な存在になってきたりする方もいらっしゃると思います。

そんな時皆さん
・自分自身の身体に無理をしていませんか?
・向き合っていますか?
・未来を見据えて今後より高くパーフォーマンスが発揮できるような 体制を日々整えていらっしゃいますか?

それでは最後の チャプターに移ります

ベストを出せる身体作りを考えて行動しよう

サッカーの技術やチームの信頼もあり、自分自身の体調管理にも人一倍気を使い、自分の身体と向き合いコントロールしてきた澤さんはついに、2011年FIFA女子ワールドカップドイツ大会で得点王とMVPを獲得し最優秀選手賞も受賞されました。
日本女子代表では歴代トップの出場数とゴール数を記録しています(205試合83得点)。

その後約4年間活躍されました。

2015年12月の引退会見では、「満足ではないが納得した」とも話された澤さん。

世界を知るためには、まず自分自身を知りベストを尽くすことが大事だと気付き、実践されていた澤さんだからこそ出た素直な言葉だと私は今回調べて感じることができました。

やっぱり 納得するまでやり続けたいじゃないですか!?
「あーーもうちょっとやりたかったなのにな あーーあの時こうしとけばよかったな」と思った状態で次に進むよりも、納得して次の自分の道・セカンドキャリアに進んでいくほうが良いスタートができると思うんですね。だって人生一度きりじゃないですか。

ということで、今日のtipsは「ベストを尽くせる体調を考えて行動してみよう」です。

このように、一流のアスリートは自分のベストな体調を考えている、そして考えた後、行動に移しています。
なので、納得できるし、言い訳につながりません。


あのとき、体調悪くなかったらもっとやれたとか、ゴールできたとか後ろ向きなことは出ません。なのでベスト、最善を尽くせたという感じ何だと思います。

あと、過去回になりますが、第9回目の放送の中村俊輔選手の習慣化の回も参考になると思いますので良かったら聞いてみてください。
また、体は整えているつもりでも 口癖でつい「あのときこうしていたら ~れば」と言ってしまう方、後悔のない選択は、フィジカルの管理と同時にメンタルの管理もしていたんだと思います。

なので、満足していないけど納得はできたという言葉につながったんだろうなと思います。この口癖がなくなると、結構前向きになります。

今日一日「たら、れば」をネガティブに使わないということ。
ワタシも実践しますね!!

このnoteはVoicyの過去の放送を文字に起こしたものです。
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