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ゴールパフォーマンスの奥深さ〜正しいアピールの仕方

さあ本格的な春本格的なスポーツのシーズンを迎えております。そしてビジネスパーソンの皆さん、いよいよ新年度を迎えているこの時期ですね。

今回はこの季節の中、何か新年度にぴったりのテーマがないかなぁと探していました。新入生や、新社会人の皆様、そして新しい年度フレッシュな気分で迎えていらっしゃるすべてのビジネスパーソンの皆様にとってどんなテーマを選ぼうかなと思っていたのですが。

今回はこちらゴールパフォーマンスについて掘り下げてみたいと思います。ゴールパフォーマンス、セレモニーなどとも言われますが、これはあのゴールを決めた選手がその直後に喜びを全身で表すあのゴールパフォーマンスのことです。

ちょっと興味を持って調べてみましたところ、様々なバラエティーがあり、サッカーは国際的なスポーツでもありますので、国柄もかなり出るもんだということがわかりました。

日ごろの努力を積み重ね、それが結果となって報われた瞬間、その時の人間の仕草です。そしてこの成功の喜びの表現はサッカー以外の様々なスポーツ競技でも見られ、調べれば調べるほどにかなり奥が深いものだということがわかりました。

今日はこのゴールパフォーマンスをテーマにお届けしたいと思います。

このnoteはVoicyの過去の放送の一部を文字に起こしたものです。

サッカーだけじゃない様々なスポーツで見られる「パフォーマンス」

本日は新年度特別企画と言うほどでもないですが少し変わった視点からスポーツを掘り下げてみたいと思います。

この番組、スポ深らしいと言えますが、今日のテーマはゴールパフォーマンス。

サッカーだけのものでは無いですが、やっぱりまず思い出されるのはサッカーですかね。ゴールを決めた後選手のセレブレーション、国内外でおなじみです。

日本では三浦カズ選手のサンバダンスを始め、Jリーグ発足当初から様々な選手のパフォーマンスでファンを楽しませてくれました。カズダンス以外では何が有名でしょうかね。

皆さんそれぞれにたくさん思い浮かぶと思いますが、クリスティアーノロナウド選手の飛び上がって着地に合わせてクロスさせた腕をバット広げると言うポーズは有名ですね。

アニメ版デビルマンのポーズみたいなやつ。後は子供が生まれたチームメイトを祝福するゆりかごポーズなんてのもチーム全員で行う印象深いものでした。

長友選手のセリエA時代のお辞儀なんていうのも記憶に新しいです。あとネイマール選手を始め最近のサッカー選手たちが手でハートを作るキュンですも屈強なスポーツ選手がやると新鮮です。

その他に多いのが両手を広げて走り回る飛行機のポーズイタリアではアエロプラーヌいいのと呼ばれているようです。後はグランドに大の字に寝転がるポーズ、ジャンプして腰を高く突き上げるようなポーズでいやもうほんと思い出せばいくらでも出てきてしまいますね。

このパフォーマンスとは、英語ではセレブレーションといいます。日本サッカー協会では、この語源を用いて得点の喜びと言う言葉を公式に使っているようです。

このセレブレーション、ゴールパフォーマンスが見られるようになったのは60年代以降だそうです。第二次世界大戦前にはほとんど存在していなかったみたいなんですね。

イギリスの動物学者デズモンドモリスが1983年に出版した著書「サッカー人間学」と言う本の中でゴールパフォーマンスについて深く掘り下げられています。

第二次世界大戦前は得点後の選手の行動は選手同士の握手や肩をたたいての簡単な祝福というのが主流だったのですが、その後テレビ放送の普及などグローバル化が進んだことにより、異なる国や地域の選手たちの表現方法をお互いに真似し合うようなところで発展してきたと言う歴史があるんです。

ですが、こうしたパフォーマンスも行き過ぎると良くないと言うことになります。

対戦相手や相手チームのファンを過度に挑発することになってしまったり、スポーツに政治的なメッセージを持ち込んでいるととられてしまったり、あと実際には喜びのあまりバク転をしてそれが失敗して事故につながったと言うケースもあるようです。こうした過剰行為や危険行為は規則によって規制されているものもあるんです。

サッカー以外を見回してみましても様々なスポーツで行われています。

野球では、まず思い出されるのが先週金曜日当番組でミネさんが取り上げてくれましたソフトバンクの松田選手の「熱男」ですとか、ウサインボルト選手のあの独特のポーズ、そして日本ではガッツポーズと呼ばれる喜びを表す仕草ですが起源は諸説あると言われてまして、有名な説では元プロボクサーのガッツ石松さんの名前からとられているのではというものですね。

一応プロレスも触れておきましょうか、皆様それぞれの決めポーズがありますが、オカダカズチカ選手のレインメーカー、内藤哲也選手の方で目を見開くよく見ろよと言うAbre los ojosでしたっけ。

こうしてみますと、この喜びのパフォーマンス、選手からしてみると努力と成功の結果として自然に出た仕草なのかもしれませんし、中には観客を意識してファンを喜ばせるために行うパフォーマンスであると言うこともあるようです。

いずれにしてもスポーツを楽しむ観客の視点からすると実は非常に大きな意味を持っているスポーツをさらに楽しくしてくれる要素であるということに気づかされます。

そして実はこの観客に対しての見せるパフォーマンスを非常に重視している方がいるたんです。

このパフォーマンスというものに徹底的にこだわり、もう職人的なこだわりを見せた方なんです。次のチャプターで詳しくご紹介します。

ファンサービスとしてのパフォーマンスを忘れなかったラミちゃん

前のチャプターで触れたこのファンに対するパフォーマンスを非常に重視していらっしゃる方それはサッカーではなく日本のプロ野球から、アレックス・ラミレス氏です。

そうなんです、ラミちゃんの愛称で日本のプロ野球ファンにはお馴染みの存在、昨年まで横浜DeNAベイスターズの監督を務められていましたが、選手時代にはそのファンサービスたっぷりのパフォーマンスでも人気者でしたね。

彼のこのパフォーマンスへのこだわりを見ていきたいと思います。

まずは簡単にアレックス・ラミレス氏のご紹介から。ベネズエラ・カラカス出身、メジャーリーグを経て2001年から日本のプロ野球NPBへ。ヤクルト・巨人・ベイスターズと渡り歩き、DeNA時代には日本通算2000本安打を達成し、外国人選手では史上初の名球会への入会も果たしています。

そしてラミレス氏のファンサービスとしてのパフォーマンスへのこだわりは、スポルティーバの記事「ラミレスが語る野球人気とパフォーマンス」こちらを参考にしました。

現役時代のラミレス氏はファンサービスの一環として・スタジアムを盛り上げたい・ファンを喜ばせたいと言う思いから、ホームランを打った時などここぞと言う場面でお笑い芸人のいわゆる一発ギャグを披露することが多かったですね。

有名どころでは志村けんさんのアイーンですとか、ラミちゃんペッか、ゲッツ!などのギャグパフォーマンスを行っていました。

最初はチームメイトから外国人がやったら面白いのではと言うことで、気軽な感じで教えてもらったものだったようですが、いつしかラミレス氏は本気でこのギャグのパフォーマンスに取り組むようになっていたといいます。

球場のファンたち、特に子供たちが喜ぶ姿を見て、もっとこのパフォーマンスを極めていきたいと考えるようになったそうなんです。13年間の現役生活の中で、様々なネタを披露していると、そのネタに対する真剣さが伝わったのか、多くの芸人から直接自分のネタをやってくれと売り込みを受けるほどまでになったのです。

そして自らもネタを集め、さらには自身のアイデアで新たなネタを考案したりしたこともあります。キャンプで訪れた宮崎の寿司屋の大将の「よろこんで」と言う掛け声を取り入れたこともありました。

つば九郎やジャビットといった、球団マスコットと事前にリハーサルを行うことも珍しくなく、ホームランを打った後のテレビカメラの前のパフォーマンスではテレビ局にあと5秒長く映してくれないかと直接交渉しかけたこともあったというのは驚きです。そこまでパフォーマンスを追求しこだわっていたんですね。

しかし同時にとこうしたパフォーマンスは実は簡単なものではないとも話しています。

というのがメジャーリーグではこうした行為は相手への侮辱と取られかねない行為と言うことで、行われる事はほとんどないそうです。実際に日本でプレイする他の外国人選手からは批判されたと言うこともありました。

そもそもしっかりと成績を残していないとファンからも喜ばれるどころか、そっぽ向かれてしまうことになります。また大差で負けている試合でもこうした行為をすべきなのかどうか悩んだ時期もありました。

それでも彼が続けたのは、野球人口の減少ファンの野球離れを危惧しての行動だったのです。ラミレス氏は長年日本でプレイする中、スタジアムに来る子供の姿が減っているのを感じていました。

公園でのボール遊びが禁止されたりしている状況も心配してたと言うことです。そんな中、全力でプレーしプロ選手としての活躍を見せること、それと同時に子供たちに喜んでもらう楽しい仕掛けを作っていきたいと考えました。

この考えや行為が受けて、人気者となったラミちゃん。横浜DeNAの野球人気回復策とも相まって、大いに支持されることになりました。

本人にとっては勇気がいり、選手として野球での結果も残し続けなければいけないと言うプレッシャーもあり、そんな中で続けてこられたこと。

今の野球人気の礎の1つを作ってきたと言っても大袈裟ではないでしょう。

実は掘り下げていくとかなり奥深いものでした。ラミレス氏が語る日本のプロスポーツのパフォーマンス。実は結構仕事に生かせそうな点も多そうです。次のチャプターで少し考察していきましょう。

新入社員のアナタにもできる職場での貢献

さて改めましてこのプロスポーツ選手の行うパフォーマンスとは何なのでしょうか。様々な定義付け位置づけできるかもしれませんが、私はこれを周りの人と一緒に楽しい時間を共有することができる仕掛けだと思います。

あなたは職場においてこれを持てていますでしょうか。

ともすれば我々日本人ビジネスパーソンは真面目に仕事をこなすこと真面目に仕事と向き合うことこそが美しいと考えがちです。もちろんそれが間違っているとは思えませんが、面白おかしく楽しく仕事をすることに少し罪悪感を持ってしまっていると言う人も多く見かける気がします。

私自身海外の人と一緒に仕事をしますと、結構しんどい場面でもアドバイスの最後にはエンジョイと言われることがあります。楽しんでいこうと声をかけられるわけですが、最初はやっぱり違和感はありましたね。

これは仕事なんだよ、遊びじゃないんだよ、と思っていましたので、またこの苦しくて辛い状況の中で楽しもうにもうまく楽しめないよと思っていました。

今では、余裕のない時こそ、ちょっと苦しいときこそ、どうすればこの環境を楽しめるかな、楽しんで取り組むことができるかなということを常に意識するようになりました。

まずは自分が楽しむこと。楽しめる環境にし、進んで楽しむように努めること。そしてそこから、周りの人も巻き込んで、どうやったら仕事の環境でもみんなが楽しく仕事ができるのかな。どうしたらそれを自分たちで環境として作ることができるかを考えてみてはいかがでしょうか?

このnoteはVoicyの過去の放送の一部を文字に起こしたものです。
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