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スポーツクライミング界の「忍者」楢崎智亜の攻略術

さて、今日取り上げるのはスポーツクライミング。

お仕事や生活の中でも何か問題が起きた時に、壁にぶち当たるやこの高い壁を越えるそのような表現がありますよね。まさにその高い壁を素手で登っていく競技がスポーツクライミングです。しかもあの壁真っ直ぐではなくって前傾に95度傾いているんですよね。

そんな壁を果敢に独特のアクロバティックなスタイルで登っていき、世界からは「忍者」と呼ばれている日本人の選手がいるのをご存知でしょうか。

今日はその忍者の異名をもつオリンピック男子代表、楢崎智亜選手を取り上げます。

ちなみに楢崎智亜選手の得意技は「ともあスキップ」この得意技に短期間で高いお壁を乗り越えていくそんなヒントが含まれてますよ。

このnoteはVoicyの過去の放送の一部を文字に起こしたものです。

壁を攻略するのに最も必要なのは◯◯力 動画は0:48あたり

スポーツクライミング日本の競技人口は約60万人といわれていて、クライミングができる施設は日本に今約700カ所もあるそうです。という競技人口の厚さもありまして、オリンピックでは金メダルに非常に近い国だと言われています。

そんな日本で最もメダルに近い選手が日本代表の楢崎智亜選手。
小学校4年生の時まで器械体操をしていましたが、小学校6年生からスポーツクライミングを始めました。その後高校卒業時にプロクライマーを目指していくのか、それともご実家がお医者さんということで家業を継ぐのか非常に悩みました。

結果プロクライマーを選ばれたのですが、お父様とある約束をします。

2年以内に結果がでなければスポーツクライミングを辞めるというものでした。その約束通り、2年後の世界選手権で優勝をされました。

まさに短期間で壁を突破することができたわけです。

さてではここでクイズです。高い壁を登るために必要な力は何でしょうか?
・1番:筋力
・2番:持久力
・3番:分析力

最も必要なのは3番の分析力です。

スポーツクライミングなんですが、3種目の総合点数で競う競技です。
簡単に3種目の説明をさせて頂きますと、一つ目がスピード、二つ目がリード、三つ目がボルダリングです。 

ここで、スポーツくじのサイトに掲載されていた楢崎選手のインタビューを引用させていただきます。

「まず1種目目はスピードクライミングです。高さ15メートルの壁に、どこの国でも共通のルートが引かれていて、それをいかに早く登れるかを競うというものですね。ちなみに世界記録は5秒48です。

2種目目がボルダリング。時間内に設定されたコースを何本登り切ることができるかという数を競う競技で、予選が5課題、準決勝と決勝は4課題あります。

そして3つ目がリードクライミング。高さ12メートル以上の壁にスタートとゴールが決められていて、いかにゴールに近づけるかを競います。
スピードは瞬発力が最も必要。ボルダリングでは、いかに色々なムーブ(動き)に対応できるかが大事です。どれだけ動きの引き出しを持っていて、それを時間内に組み合わせられるかという能力が必要です。リードはほかの2種目よりも持久力が必要です

以上です。

ではどうして分析力が最も必要なのでしょうか?
実はこのスポーツクライミングに必要不可欠なホールド(足を引っ掛けて登っていくもの)の配置は試合ごとに異なります。

選手は試合の直前に今日の壁を見ることができ、そこからどのようなルートで登っていくのか攻略していくのが最も効率が良いのかを考えて試合に臨みます。

見ることができるのは二分。
面白いのは、その二分間、これから戦う競技相手とともに、攻略法を相談します。これは他の競技では見れないところですね。

よってどれだけ筋力を鍛えていても持久力があっても、解決する能力がないと壁を登りきることができないんですね。 またこのスポーツクライミングは3種目ありますので、3種目それぞれの問題解決ルートを考えなければなりません。3種目それぞれ に特徴がありますので、副業競技ならではの得意な種目不得意な種目というのがどの選手も存在します。 

実は楢崎選手の得意技のトモアスキップは、苦手なスピードの競技で最も威力を発揮します。

スピードの競技は15メートルの壁をいかに早く登っていくかの競技なんですが 、楢崎選手は最初2本目の2個目のホールドをスキップするんですね。

こちらチャプターに URL を貼っておきますが、二つ目のホールドをスキップする時の三つ目のホールどこを手で持ち上げてこう懸垂のように登っていく動作が動きが早くあっという間に隣の選手との差が開きます。

ここで考えていただきたいのが、壁を乗り越えるより早く壁を乗り越えるためにはスタートダッシュをしようと考えますよね。

楢崎選手はクライミングの選手の中ではも体格は大きい方で187 CM 体重が63 kg あるんですけれども、試合にはこの道をたどっていくという共通ルートというものが存在します。

そうなると私たちはいかにその道を早く動くかこなしていくかというところに頭がいきがちなんですが、まさに楢崎選手は自分の体格を活かして進んで行く。

そのホールドの間隔が狭いと、一歩が余計になってしまうと考えてスキップをしたんですよね。 

まさにここが仕事に活かせるポイントかと思います。

本日のtips

それでは今日の Tips です。

「壁を登る前に分析をしよう。そして無駄を省こう」です。

言葉にすると当たり前のように感じるのですが、
「いざ問題にぶち当たると、とにかく目の前のことをこなしていくコツコツする。」
「もしくはスタートダッシュ、もしかしたら1月ということで新年の目標を立てた方も多いと思うんですが、そのスタートダッシュをしようという事で意気込んでは無理をしてしまう」

ことにつながりかねないんですよね。

なので、しっかりと分析に分析を重ねてから無駄は省き、考えた上でスタートする結果その方が早くゴールにたどり着く可能性があります。
と本日お伝えさせていただきます。

このnoteはVoicyの過去の放送の一部を文字に起こしたものです。
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