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中田英寿にとってのサッカー人生で"最大の後悔"

本日は「中田英寿にとってのサッカー人生で"最大の後悔"」についてです。
さて今日は、私はめちゃくちゃスポーツ好きなので、好きなアスリートは沢山いるんですが1人だけ選んでと言われたら必ず選ぶ、「中田英寿」さんを取り上げます。

このnoteはVoicyの過去の放送の一部抜粋です。
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「サッカー人生で最も後悔したこと」

まずは、中田英寿さんについて簡単にプロフィールをお伝えします。
1977年生まれで現在43栽。山梨の韮崎高校出身で、Jリーグのベルマーレ平塚へ入団。そして、なんといっても1997年のジョホールバルの奇跡と呼ばれる、「勝った方がW杯に出場できるという一発勝負の試合」で当時20際の中田選手は先発フル出場。3-2で勝つのですが3点全てに絡む活躍をして注目を浴び、翌年のW杯出場を経て、セリエAのペルージャというチームに移籍します。そこでなんと、ユベントスという競合相手にいきなり2点叩きこむという衝撃的なデビューをします。

これニュースで見たとき、衝撃を覚えました。当時日本人で海外で活躍出来ているサッカー選手はいなかったので。そして、その後はずっとヨーロッパで活躍し、2006年のW杯で日本が予選敗退となると同時に引退します。当時、29歳という若さでの引退にメディア含めここでも世間を騒がせました。

で、今日は、そんな中田英寿さん以降はヒデと呼ばせていただきますね。ヒデが2010年のW杯前に本田圭佑選手と対談した際に、「サッカー人生で最も後悔したこと」を赤裸々に話しているのでその内容を紹介しつつ、そこから、「じゃあ後悔しないために私達ができること」を深掘りしていきたいと思います。ではいきます。

わがままなプレーをし続ける選手は、馬鹿ではなく本当にいい選手に這い上がる。これってなぜ?

これはテレ朝でやっていた特番なんですが、この番組の内容だけで私、3つはコンテンツ作れるなというぐらいめちゃくちゃ濃い内容を話しているのですが、その中の1つを取り上げます。
ヒデと本田選手で、サッカー選手として「自分の個性を出すことを優先するべきなのか、チームの勝利のためには個性は押えるべきなのか」要は、本来攻撃したいけど、チームが勝つためには守備的なこともやった方が良いのか?すごくシンプルにいうとそういうことを対談しているのですが、ヒデは断固としてじぶんの個性を優先した方がいいと主張するんです。その裏側には自分がそうしなかった/できなかったことへのとてつもない「後悔」と、だからこそ自分の個性を優先するようなわがまま選手になることへの「メリット」を話しているんです。ここが面白いです。

具体的にどういうやり取りなのか抜粋しますね。1分半ぐらい話します。ではいきます。

まあ、自分のわがままなプレーをし続ける選手は、バカか、本当にいい選手か、どっちかで終わる。結果が出れば、本当にいい選手になるし、結果が出なければバカだな(と言われる)。だけれども、バカな選手と言われても、そこで終わるわけじゃない。絶対にそういう選手っていうのは、沈んでも上がってくる。大体そう。あいつパスも出さないし、FKも全部蹴っちゃうし、持ったら全部シュート打つよ、本当どうしようもねえなって言われている選手だったとしても…
本田圭佑:3試合後くらいにハットトリックとかしてたりするんですよね。
中田英寿:そうすると、それまでが全部帳消しになっている、ヒーローになっている。それがサッカーの世界であり、それを周りからこうやるからちょっと譲らないととか、パス回さないととかって思い始めると、いい選手。すごいいい選手にはなれずに、いい選手で終わってしまう。だから結果がでない時でも我慢し続けて、本当に自分の好き勝手、特に外国では本当に自分のわがままでやらないと、上に昇り詰めたいと思うんだったら、それをやらないと絶対に無理かなと。まあ、ボクの経験上。
本田圭佑:本当そう思います。
中田英寿:ボクはどちらかというと、ワガママを通しきれなかった人間だし。でもボク自身そう思ってて、やっぱりそれを出し切れなかったのは、自分にとっての一番の後悔。そのサッカー人生の中で一番の後悔だし。それを…まあ外から見ている限りでは、そういう道を辿りそうだから…辿りそうっていうのはその自分の我をだしていきたいというプレー、回していくというよりもそういうのが好きそうだからやっぱり、もっとやり続けるべきだとボクは思います。

以上です。
で、このあとヒデは、本田に「あなたにはわがままにプレーして欲しい!」と伝えるんです。

このやり取り聞いて、「なるほど。個性はやっぱり大事なんだな。自分の意見は通した方が良いんだな」というポイントも確かに面白いポイントなのですが、私が最も面白いと思ったポイントは「なぜわがままなプレーをし続ける選手は、バカではなく本当に良い選手に這い上がるのか?中田はなぜそう思っているのか?」というところ。

私の感覚、わがままな選手が完全にダメになるか、超一流になるかという2たくになるのは何となく分かるんですよ。でも、ヒデはわがままな選手は、一時期はバカだなと思われるときもあるけど結局あがってくる。要はスターになると言い切っているんですよね。
普通に考えると、チャンスをわがままなプレイによって何回もふいにする選手には、「あいつにはもう出場の機会はやらない控えだ!」となって、そのまま沈むことも結構ありそうじゃないですか?、もちろんものにしてスター街道にいく選手もいるとは思いますよ。

でも、「沈んでも上がってくる。大体そう。」と言っているのは、沈むやつの方が少ない。少なくともヒデはそう思っているということですよね。これめちゃくちゃ興味深くないですか。私、これ聞いたときずっと耳に残っていて「何でなの?なんで、わがままな選手はチャンスを棒にしても浮き上がってこれるの?」と思いました。

その時に1つだけ、「もしこうだったら、確かに浮上する可能性が高いよな」という考えが浮かびました。少し仮説が多い内容になりますが、、選手をとりまく「ステークホルダー」という観点で考えてみるとちょっと面白い可能性が生まれます。次のチャプターにいきますね。

わがままな選手が結果を出しやすい2つの観点

ステークホルダーってどういうことかというと、関わる人のこと。すごくざっくりいうと、仮に私が選手だとすると、関わるステークホルダーってチームメートと監督の2種類。

で、仮に私が結果が出ていない超わがままな選手だとします。エゴイスティックでボール持ったらパスしないでドリブルするわ、遠くからでもシュート打つわ、のやりたい放題。でも、結果でない。
こういう状態のときに「ステークホルダーにはどういう影響があるのか?」というのを少し考えると面白い仮説が浮かびます。

まずは対チームメートへの影響でいきますね。
チームメートは、こんな私みたいな選手がいたらどう思うか。間違いなくこう思います「あいつはパスしない。ドリブルばっかりする。シュート打つけど入らない。本当独りよがりでどうしょうもない。」要は信頼できないですよね。超マイナスな影響。でも、これって裏返すと、「パスはしないけど、ドリブルする。シュートは打つ選手」というレッテルは付きます。これがチームメートへ与える影響として実は大きいポイントかなと思っています。

どういうことかというt、チームメートからどうしょうもないと思われつつも、でもどういうプレーをする選手なのか?は強烈に印象付ける/ブランディングすることには成功しているということ。一旦このようなブランディングがチーム内でできると、ドリブルばっかりしたりシュート打って入らなくても、「やっぱりな」「あいつだし仕方ないな」と諦めもありますが、理解は得られます。「何でなんだ?」は起きない。だって最初からそういうプレーをしているのは分からせているから。つまり、チームメート目線では、自分はこういうことはする/これはしない、ということを一旦、強烈に認知してもらえれば、それ以降同じ失敗をクリかえしても毎回がやがや言われないということ。

要は、私目線で言うと同じ失敗を繰り返してもあまり文句を言われにくくなるので、どんどん同じチャレンジをしやすくなるというメリットが生まれます。

そして、2つめの「対監督目線」。
わがままなプレーをして結果を出さないなら、基本はダメですよね。普通の監督は使いません。でもね、もし試合の状態が膠着していて何とか打破したい/とか、負けているけど何とか逆転したい。そのためには一か八かの勝負に出るしかない、そういう時は「もしかしたらこいつなら・・・」と思わせる選手を使いたいですよね。要は、ポテンシャルを感じるというか、底が見えないというか。大きく外れる可能性もあるのだけど、大きく当たる可能性もある。
多くの選手は特にレギュラーであれば、ある程度計算できる/計算が立つ選手が多いと思いますが、ある種計算できない選手にカテゴライズされることで、特殊な場面では逆に起用されやすい。しかも、その時は大体そもそも逆境なので失敗してもマイナスにはならない。そもそも活躍するとも思われていない。それが逆に、活躍したらめちゃくちゃ株があがるという状態。
要はノーリスクハイリターンの場面で起用されやすくなる。

以上のように、要はわがままな選手は、チームメートにブランディングさえできればがやがや言われずに伸び伸びプレイすることができ、監督にも機会は少ないかもしれないけどローリスクハイリターンの試合に起用されるようになる。これが続けば、何回かはチャンスを物にしてそこからのしがっていけるというロジック。

これは、あくまで私の仮説ですが、かりにFWで点を取る選手なのに、「この選手の強みってなんだったけ?色々がんばってくれるだけど、決定的なところで点を取れるイメージ無いよな」になってしまうと、点を取るFWとしてはブランディング失敗ですよね。他のポジションなら試合に出れるかもしれないけど。

つまり、わがままをつらぬき通して「自分はこういうプレーをする選手だ!こういうプレーはしない選手だ!」と強烈に伝え理解されることは、チームメートにフラストレーションを貯めさせたり信頼を下げることにもなるけど、期待値は下がるのでバッシングを受けにくい。監督には信頼されない部分もあるけれども、起用されたとき、その場面はプレッ社―を受けにくいローリスクハイリターンな場面であり、実は結果を出しやすい状態ではある。

そして、そのような場面にしか出れないということは普通の選手に比べれば出場機会は少ないけれど、普通の選手に比べて結果が出れば目立ちやすいシチュエーションになっているという側面があるということ。加えて、わがままになれるぐらいの選手は多少のことは気にしない図太さがあることが多いので、小さいチャンスでも物に出来ることが多いというサイクルが生まれるということ。

これはあくまでも私の仮説ですし、実際はわがままを通すことでのデメリットも思っている状に発生することもあるかと思うので、ここまでシンプルな話ではないとも思います。
でも、このサイクルってサッカーだけではなく仕事においても同じことを入える部分があるかなと思います。

以上、ヒデが話した「サッカー人生最大の後悔であるわがままを通し切ることの意義」と「わがままを通し切る選手がダメなままで終わらず浮上してくる理由」でした。ここから、日常どう生かしたら良いか、つぎのチャプターでお話ししますが、実はこの自分のわがまま、言い替えると自分のやり方を貫くちいうことは、野球のイチロー選手がかなり明確に言語化してくれているないようがあるので、来週月曜日はそこを話します。面白い話だと思いますのでぜお聞きください。

あと5ヶ月で体験したいこと

今日は、少し過激な物の見方をお伝えしましたが、わがままを貫き通すことってなかなか勇気がいるし、多少のわがままであったりこれまであまり言ってこな勝った人がやるのは勇気のいることです。でも、例えば、「今年絶対にこれは経験したい」ということ。これから考えてみると良いかもしれません。わがままとは少し異なりますが、「自分のやりたいこと」なので、自分の意思/意見を貫く1つの機会になります。

ぜひ、今年も残り5か月ですが、これだけは絶対体験したい!というものを抽出してみてください。わがままになるのが常に良いことではないと思いますが、自分の人生ですので自分の医師/意見をもつ、そして、その実現のために行動するのはそれだけで意義あることです。

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