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ボイトレで開放感を味わう

昨日、対面でのボイトレの2回目に行ってきました。 先生はマスクをしながら、私は大きめのフェイスシールドをつけてのレッスン。 今回は、ピアノではなく、キーボードでの伴奏でしたが、本物のピアノに近い音。 電子ピアノにも、様々な種類があったり、電気ピアノという種類のものもあるとか。 狭い空間でも、あるいは持ち運べるサイズでも、本物のピアノに近い音を出せる楽器があるのは、嬉しいものです。 

まずは、発声練習から。
前回、私が歌っていたのは、地声ではなく裏声だったことが判明。 少なからず、ショックを受けながら、あまりの無自覚さに爆笑してしまったのですが、そこからの2週間は、地声で歌うこと、巻き舌ができるようになること、舌を幅広く出すことなど、いくつかの課題を練習してきました。 地声で歌うというのは、当たり前のようでいて、私のように1年間、ほぼ大きな声が出せなかったりすると、知らぬ間に裏声で歌うようになってしまっていたのでしょう。

トレーナーの先生は、汚い声になっても、音程をはずしてもいいから、地声で歌う練習をしてくださいと言っていて、私もそこは気にしないで練習を続けました。
レッスンしていて気づいたのは、子供の頃からずっときれいに歌うことはできても、感情が乗らなかったり、伝わらない、平坦な感じの歌い方になっていたのは、こういうことが原因だったのかもしれないということでした。
 ブレスにしても、低音から高音にいくのも、実はそう簡単なことではなかった、トレーニングが必要だったんだなと、今頃やっと気がつきました。 

 甲状腺の疾患のせいで、一年以上声を満足に出さないできて、一年以上、レッスンを休んだので、内容はきっと振り出しにも取るんだろうなと予測していたのですが、蓋を開けると、とんでもなく、難しい。
前回、言っていただいた 音程はしっかり取れて歌えるのは、たぶん耳が元々良いからでしょうし、歌が好きでずっと歌っていたということも関係しているはず。 

ただ、楽しく歌えれば、それでいいという風に思っているわけではなく、出なくなった高音域が出るようになりたい、もっとうまく歌いたいという思いがあって、ボイトレを始めたので、そこをしっかり汲み取ってくれる先生で、よかったなと思います。 課題はとても難しくてなかなかクリアすることはできないけれど、それがすごく楽しい。 ちょっとずつクリアできる喜びも感じられて、今のような閉塞的な日常の中、声を出すってこんなにも、開放的になれるんだなと強く思いました。

前回、やっと歌を歌うことになり、「糸」を歌ったのですが、今回、たまたま家で歌っていて、最も高音の「あなたは何にでもなれる、ううううー」の音が出せたと話したことがきっかけで、Familysongを歌ってみることに。
地声で歌ってみたところ、先生からこれがいいんじゃない?と言われ、糸をやめて、Familysonngを歌っていくことになりました。

実は、この曲を歌うのは、2回目。
1年半ほど前にボイススクールに入ったとき最初に歌ったのが、これでした。レッスンが始まって、いろいろ指摘を受けていくうちに、「あれ?ボイススクールで、レッスンを始めた頃に習った先生は、ずいぶんさらっと教えてくれていたんだな」と気付きました。 

あの時は、きれいに歌うこと(裏声で)も、低音から高音にいくときも、何も言われませんでした。 フレーズのある箇所を指して、ちょっとここを強くしましょう、程度で終了していたのです。
それは、その先生の指導方法なので、まったく不満はありません。
ただ、たまたまその方がやめられて、今の先生に替わったことは、私にとってすごくラッキーだったなと思いました。

実際、発声練習のときに、高い声が出たことで、今まで標準のキーだったのですが、女性の声で歌えるはずと、2音キーを上げて歌ってみることに。
歌ったみると、確かに出だしの音が出しやすいのです。
自分の声でありがら、自分でよく把握できていなかったなと思いました。
そして、もう一つ、低い音から高い音へ移動するときの、口の形や唇の形、舌の形などを教えてもらい、ちょっと感激。
2音の差をきちんと出すために、これだけのことをしなければいけないのだと、初めて知ったのです。
すごい奥が深いんだなぁと…だからこそ出せたときの嬉しさ、喜びがあるんだと思います。

星野源さんのライブの映像を流し、歌う様子を観ながら、ここで裏声になってますね、とか、ここまで息を続けていますねとか、解説をしてくれたあと、ライブ映像などを観て、どこでブレスをしてるか参考にするといいですよと言ってもらいました。なるほど、キーは合わなくても、どこでブレスしてるかなどを見ていくといいのか…フムフム

調子に乗って、彼のファンなので映像はいろいろ観てきましたと話すと、ちょっと驚かれ「星野さんの歌は、シンプルなようで、歌ってみると難しいんですよ。ブレスの位置や、音の高低差の幅が大きかったりするんですよね」と、そして「星野源さんシリーズで歌っていくのもいいかもしれませんね」と言ってもらいました。嬉しい!その通りにいくかどうかはわかりませんが、何曲か歌ってみたいなと思っています。

めちゃめちゃ楽しかった、今回のボイトレ。
本当に歌っていいな、音楽っていいなと心の底から、そんな思いが湧き上がりました。
次回は4月。
レッスンまで、毎日練習して行こうと思います。

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