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ボイトレ・しゃくりとこぶし

ボイトレに行ってきた。
予定は、星野源さんの不思議と、Catのメモリーの2曲。

地声で歌うように練習してから、どれくらい経っただろう。
練習していかないと、ちゃんと声がでないので、今回はレッスンの時刻を1時間遅らせて、2時間近く発声練習や歌うことに費やしてから出かけた。

どのくらい歌ってきただろう。いい加減、飽きないかと言われそう。正直、ここにくるまで飽きたと感じた時はあったけれど、今ではもう、歌のバイブル的な曲に思えるくらい、大切な曲になっている。
まだまだ歌いこなせてなくて、やっと安定して歌えるようになってきたかなという感じ。

今回も、発声練習に時間をかけた。ただ一番初めにした、あーあーあーあーあと、一音ずつ上げたり下げたりしていく練習で、声が安定していると言ってもらった。
やはり2時間練習した成果はあったようで、そのことを話すと、声がしっかり立っていると言われた。予め練習して臨むと、それがはっきり声に表れるのだと実感した。

いつもそうだけれど、毎回、トレーナーさんが色々なテクニックを教えてくれる。
地声のように聴こえる裏声の出し方(ちなみにこれは高音を出すとき)さらに、歌うとき出来るだけ息を吐かずに声を出すと楽だということを教えてもらったり。今回もエッジボイスからの超高音域の出し方を教えてもらった。
ただ、残念なのは、こうしたテクニクは簡単に覚えられないこと。すぐ忘れたりして、相当難しい。録音をしておかなかれば、すぐに忘れてしまう。録音して、毎日のように聴きながら練習していても、覚えられないのだから厄介だ。
でも、毎回嬉しいし、楽しい。こんなに色々教えてもらえるとは思わなかった。毎日のように基本ばかりを練習しないといけないのは想定外だったけれど、楽器を練習するのと同じだと思えば、苦にならない。

不思議を一度歌ってみる。今までで一番いい出来だと言ってもらえた。もう高音に不安はないし、安定していると。それで、どうなるかなと思っていたら、今度は抑揚をつけた歌い方を練習をしていきましょうとのこと。
私の歌い方は、安定はしているし、音程も外さないで歌えるけれど、一本調子の面白みのない歌い方、声をしているのは否めない。それを少し、面白みのある歌い方にしていきましょうと言ってもらった。これはまだまだ終わらないぞ〜と覚悟する。

トレーナーさんが、MVではなくライブ映像を聴きたいと、FNS歌謡祭のYouTubeを見つけ出したので、一緒に観てみることに。
MVばかりでライブ映像を観たのはしばらくぶり。やはりMVよりもかっこいい。これがライブのよさ、醍醐味だと思った。
トレーナーさんも、ライブ映像を見るのは初めてで「源さんめちゃめちゃR& Bジャないですかぁー」と驚いてた。予想した以上に上手いとも。もっとそのままに素直に、技巧的なことはせず、素朴に歌うひとと思っていたらしい。彼がR &Bのような音楽を歌っていたことは思いもよらなかったらしい。

実は彼の両親は、元々ジャズを演奏していた。お父さんはピアノを、お母さんはボーカルだったそうで、アメリカまでジャズを聴きに行くほどだったそうで、彼の誕生をきっかけに、お祖父さんのお店を継いで、プロにはならなかったらしいが、ときどきは仲間とライブハウスで演奏をしていたとか。
いつだったか、タバコの煙でモクモクとした店内で、ジャズを聴いたり、大人たちの会話を聞いたりしながら、気づいたら寝ていたと思い出話をしていたことがあった。

生まれた時から家にピアノがあり、四六時中ジャズが流れていた家庭に育ったことで、R &Bが彼の中には染み込んでいたのだろう。
いつも冷静なトレーナーさんが、珍しく興奮して、彼が歌う不思議を一緒に歌ってた姿を初めて見た。
以前から、トレーナーさんの歌う声を聴きたいなて思ってたので、これはラッキー!と、そのまま黙って、曲が終わるまで聴いていた。
滅多にない機会、とてもいい時間だった。

R &Bについては、よく知らない。トレーナーさんが、不思議を聴きながら、指を鳴らして拍子をとる、というか刻んでいく。
抑揚があり、フレーズの最後が上がっていく。決して平坦な歌い方ではない。弾みをつけたり、短くリズムを刻んだり…
聴いていて、一つ一つの音が音符通りではなく、音符に何かを纏わらせたようなイメージが湧いてきて、それが映像となって見えた。トレーナーさんにその話をすると、「まさに装飾音符ですね」と答えてくれた。
一つの音に、いくつもの多様性を施した感じ。
トレーナーさんが、しゃくりやこぶしと言われるものですと教えてくれた。

以前、カラオケアプリで、点数が出るのを試したとき、しゃくりのポイントがあったことを思い出した。いったいどういうことなのだろうと思いながら、歌っていたが、いつもしゃくりのポイントが低かった。どういうものかも、どう歌えばいいかもわからなければ、低いのも当然だ。

ライブ映像を見た後、一度、しゃくりを入れて歌ってみましょうと言われて、わぁと思いながら、源さんの歌い方を思い出し、イメージしながら数フレーズ歌ってみた。やっぱり難しい…
初めから歌えるひとなら簡単なのだろうが、演歌は苦手、フォークソングやミュージックばかり歌ってきたので、どうすればしゃくりになるのか掴めない。こぶしとなったら、まったくのお手上げだ。

トレーナーさんが、これは完コピするしかないですね。と怖いことを言われた。
ということは、これ以上はやめたほうがいい?ということかなと、ちょっと探りを入れて「できるかな」と言ったら、間髪入れず「やりましょう」と言われた。
もう、ここまできたら、やるっきゃない。
これからまた、数ヶ月かけて取り組む事になるだろう。耳はいい方なので、必死に食らいついていくつもり。

こうして少しずつ、レベルアップしていくんだろうな。
そういうの、嫌いじゃない(笑)
トレーナーさんにも、ディープて言われんだった。

次回まで、ほぼ二週間。
いつできるかわからないけど、ひたすらライブ映像を聴いて、完コピできるよう頑張ります!!

結局、この日はメモリーまでいかなかったけれど、劇団四季バージョンのカラオケの他に、英文バージョンのカラオケを見つけたことを、トレーナーさんに話した。
こっちの方が歌いやすいみたい。

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