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ピアノと小さな化身

このところ疲れやすく、身体を動かすのもちょっと億劫になっていました。 やっと昨日あたりから、気分も体調もよくなってきて、積極的に動けるようになってきました。 たぶん、週に一回のリハビリを始めたからかもしれません。半年で3kg体重が減ったせいで、臀部の筋肉や声帯まで痩せてしまい、声帯の方は、太くする注射を打ってもらい太くなったのですが、臀部の筋肉はやはり、リハビリが必要とかかりつけの整形外科の先生に言われて、トレーニングを受け始めました。
最初、想像していたのは、体操のようなもの、結構、ハードなのだろうと思っていたのですが、予想に反してとても優しい感じ。自分で動かす力もそんなに必要なくて、正直、こんなのでいいのと思ったのですが、回を重ねるうちに、少しずつハードになってきて、前回は、ちょっとだけ筋肉痛になりました。でも、そのおかげで、歩行時、身体の左右の揺れが小さくなってきたように感じらて、効果があるんだなと実感しているところ。これは、続けた方が良さそう。今まで全くリハビリというものをしたことがなかったのですが、必要な時に必要なサポートを受けることの大切さを感じました。
そんなわけで、運動らしいことをしてこなかったのと、毎週、出かけていくことになって、ちょっと疲れたのかもしれません。

それでも、毎日のルーティンにしている、ピアノや歌の練習は欠かさずしていました。ただ、いつもなら楽しくて仕方がない、歌もピアノも、楽しいというよりは、しなくてはいけないという感じでした。
発声練習、歌うのは、前回のレッスンを録音したものを、聴きながら復習しているため、1時間はできるのですが、ピアノはいつもなら1時間があっという間なのに、30分で疲れてしまう。

そんな感じで、どうしちゃったのかな、やっぱり疲れがこういうところにも出ているのかな…ととまどっったり、困ったり。

 それが昨日、突然、弾くのが楽しい感覚が戻ってきて、「よかった」と喜んでいたら、ふと母のことが思い出されて、「母にも聞いてもらおう」、そんな気になって弾いてたら、ふと目の前の壁を歩く小さな蜘蛛が一匹。
 瞬間的に、母かもしれないと、いつもならすぐに捕まえて捨ててしまうのに、そのままにしておこうと、再度、ピアノに向かって弾き始めました。 

時々チラッと壁を見るのですが、蜘蛛は動く様子もなく、その場に留まっています。
結局、一曲、弾き終わるまで蜘蛛は動かないまま、じーっとしていました。
まるで私のピアノを聞いてくれているように感じられて、やっぱり母なのかな…と

母が亡くなって、この24日で5ヶ月になります。
 まだ、一度も夢に出てきてくれない母ですが、もしかしたら、大好きなピアノ、私が弾く「乙女の祈り」を聞きに来てくれたのかもしれません。

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