魂が揺さぶられないのかオンラインってやつは。(Alma)
こんな状況下であっても、歌ったり声出したりしてなんとか歌と離れずに、上達に向かっていきたい、という思いの生徒さんの力に、どうやったらなれるか。
とにかく最初はそればっかり考えてました。
もちろん自分の仕事がこのままじゃ何もなくなりおまんま食い上げ(って古い)になっちゃうのも心配したし、こんな状況下で自分の仕事のことばかり考えていいのって思った瞬間もありました。
でもふと自分の周りを、近くにいる人たちを見渡してみると、悲しいほど歌うことに飢えている。声を出すことを求めている。
私の役割はきっとそこにあると考えて気を取り直してレッスンを立て直し、四月からグループボイトレレッスンをオンラインZOOM聴講にして続けてきました。きょうは5月最後のレッスン。
いただいたアンケートでも、
思った以上に集中できることや情報量の多さなどに
想像以上に満足感が高かったようで、一安心です。
でもね、今日つくづく感じてしまったのですよ。
ZOOMレッスンでも相手の声はよく聞こえるので、発声をしてもらってアドバイスもできるし、発声や歌としてもコミュニケーションは十分可能。
ただやっぱりね、魂が震えないんだな。
声は振動です。
時にふわっと包み込むように、
時にグイっと切り裂くように
その場の空気を瞬間的に動かしていく。
この振動が身体に伝わるだけでなく
きっと魂にもたどり着くのだと思います。
だから、ただ歌うだけで、身体中が喜び浄化され泣けてくることさえあるんです。
オンラインレッスンを終えた生徒さんの顔を見てると、新しい情報を手に入れて「役に立った」と満足しているけれど、言葉にならない魂の充足感を得ているのではない、とわかります。
リアルなら、通常のレッスンでもその魂の揺れるごく様を見て取れる。
オンラインレッスンやそのやりとりは
その特徴をうまく利用すればものすごく価値が高くて、
人によってはリアルレッスンより上達できると約束します。
でもこの魂の震えはありません。
今後オンラインレッスンを強化するつもりなのであまりこういうことは言いたくないけど、しょうがない、やっぱり振動っていうのは絶対的な「差」。
目的や状況によってうまく使い分けていく必要が講師側はありますね。これはボイトレに限らずヨガでもピラティスでも、ジムでもたとえ語学系でも一緒でしょう。
会話をすることによって、視線を直接送り合うことによって、私たちの魂は喜ぶんですよね。
「魂」はポルトガル語でalma(アウマ)。
サッカーのラモスさんは昔「たましい」という言葉をよく使っていたと聞いたことがあって、後から調べて見たらめちゃくちゃ使っていたことを覚えてます。
うちのブラジル人夫はオンライン飲み会も何も全く興味なくて、(一度参加させたけど)やっぱりリアルが恋しくて、早く人と触れ合いたくてたまらなそうです。
6月もしばらくオンラインレッスンを続けることになりますが(やっぱりまだみんな気をつけてますね)、早く魂が震えるように声を出して歌いたいと思います。
ー今日のポルトガル語 1 ー
Alma 魂
Minha alma tem grande desejo de cantar
私の魂は歌いたくてたまらない!(意訳)
今日からこのnote記事に「今日のポルトガル語」をひとつ。
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