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コーラー

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#審判

PDC Asia公認レフリーのやりがい

前職に勤めていた頃は月~金曜、9~17時のフルタイムで働く完全週休2日制のサラリーマンでした。
そのため、アジアツアーのレフリーとして活動する際は金曜夕方まで働き、退勤したその足で空港に赴き、深夜便で土曜早朝に現地入り。設営や大会運営、レフリー業務で土日フルに拘束され、日曜深夜便で帰国して月曜朝にそのまま出勤…というスケジュールを組むことも珍しくありませんでした。
上記のスケジュールをこなした上で

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【下積み時代③】ボーイ・ミーツ・チャンプ

ユース決勝でボロボロになった私の自尊心でしたが、そんなしょうもないプライドはすぐにポイしてやりました。
ダーツ界で言うと、リッキー・エバンスくらいの速度でポイッ。

自分なりに勉強もして、練習もしてきたけれど、本番では全く役に立たなかった。
本当に、自分でもびっくりするくらい何もできなかった。

悲しいね。悔しいね。

でも、そこで役に立たなかった私をクビにせず、すぐに2試合目の機会をくれた事務局

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【下積み時代②】ジャパンオープンでのホロ苦デビュー

巣鴨のマンスリーで細々とコーラーをしていた私が、次に足を踏み入れた舞台はジャパンオープン。
日本を代表するトップ選手がプロアマ問わず参戦する、日本スティールダーツ界の頂点を決めるイベントの一つである。

私の壇上コーラー初体験は、ハンディキャップ部門決勝戦。
他部門の試合がまだ進行中だったことや、マイクを使わずにコールしたこともあり、特に注目を浴びることもなく粛々と終えたときに「まぁこんなものか」

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【下積み時代①】はじめてのコーラー

【下積み時代】と銘打ってはいるものの、そもそも私はまだ下積みである。しかし他に適当な表現も思いつかなかったため、便宜上PDCアジア公認コーラーまでの道のりを「下積み時代」と名付けることとする。

それはさておき、私のコーラーデビューは巣鴨のマンスリートーナメントだった。
所属するリーグのチームメイトが企画するマンスリートーナメントで、毎回コーラーをしている入澤さん(後の私の師匠のひとり)が不在だっ

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コーラーのスポンサー募集について

コーラーのスポンサー募集について

お世話になっております。
先ほどtwitterで私のコーラー活動のスポンサーを募集させていただいたところ、「そもそもコーラーはスポンサーを受けられるのか?」「検討するにあたって先にある程度の条件を提示してほしい」というご質問やご要望をいただきましたので、回答させていただきます。

①コーラーはスポンサーを受けることができるのか
PDC Asiaツアーのコーラーとしてスポンサーを募り、ユニフォームに

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【概要】PDC Asia公認コーラー資格受験

【概要】PDC Asia公認コーラー資格受験

コーラーとしての私の知名度や活躍の場が広がったのは、間違いなくPDC Asia公認コーラーの資格を取得したことと、世界を代表する名物コーラー、PDCの"The Voice"ことRuss Bray氏に「お前がアジアナンバー1。The Voice of Asiaを名乗っていい」と評価されたことがきっかけでした。
それ以降はPDC Asiaはもちろん、日本各地の大会にもコーラーとしてお招きいただけるよう

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自己紹介

順番が前後してしまいましたが、あらためまして、小野口漢(おのぐち かん)と申します。
漢という名前が珍しく、中国人なのかと尋ねられることが多いのですが、追える限りの血筋では日本人です。
父が大学時代に中国語を専攻していた関係もあり、「漢(おとこ)らしく育ってほしい」という願いも込められてこの名前になりました。

幼少期より父の仕事の都合で国内外を転々とし、英語と日本語が話せます。
中高はずっとテニ

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1)「コーラー」について

1)「コーラー」について

はじめまして。

PDC Asia(プロフェッショナル ダーツ コーポレーション アジア)の公認審判、通称「コーラー」として活動している、小野口漢(おのぐち かん)と申します。
コーラーとは、選手がダーツを投げた際の点数を読み上げ、どちらかがゲームを取った際にそれを宣言するなど、スムーズな試合進行を補助する役割を担います。イメージとしては、野球やテニスの主審に近いものがあります。

「ダーツの審判

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