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青いプチプチに包まれたゴッホと広重

ゴッホ(我が家のホットクックの名前)の蓋が閉まらなくなり修理に出し、先日、20日ぶりに帰宅しました。青いプチプチでぐるぐる巻きになり、一瞬、満身創痍に見え、「ゴッホ、大丈夫⁉️」と声をかけてしまいました。

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一刻も早くゴッホをこの青いプチプチから出してあげなくては!と思ったんですが、しばらくその様に見入ってしまいました、
「まるでローヌ川の星月夜みたいだなぁ」って。

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ゴッホ ローヌ川の星月夜(1888年、オルセー美術館)

ゴッホの絵にはブルーが使われた絵が多くあります。
ひまわりの印象が強いので、黄色い作品がたくさんある気がするかもしれませんが。

実は、ゴッホは最初のころ、農民や炭鉱夫を題材に暗い色調の絵を描いてました(後日、紹介しますね)。
ブルーを使うようになったのは、パリで浮世絵と出会ってからです。

本人は、100枚くらい浮世絵コレクションを持っていたと手紙に書き残していますが、どんなものを持っていたのか明らかになっていません。

オランダのゴッホ美術館によると、そのなかの一枚は歌川広重の「大はしあたけの夕立」ではないかと推測されており、理由としてはゴッホがこの作品を模して描いた絵が残っているからです。

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歌川広重 名所江戸百景・大はしあたけの夕立

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ゴッホ 雨の大橋(1887年、ゴッホ美術館)

広重の浮世絵とゴッホの作品は、ともにオランダのゴッホ美術館で見ることができます。

説明が長くなってしまいました。早くゴッホを青いプチプチから出してあげなくてはなりません! 
今日はこれにて失礼いたします。

ご興味をお持ちいただきありがとうございます。 サポートい頂きましたら、世界中に分散したゴッホを訪ねる資金とさせてください。 ゴッホは、欧米はもちろん、イスラエル、南米、オーストラリアの美術館にも展示されています。 現地からのオンライン配信、noteでのレポートを行うつもりです。