【動画🎓🎞️】世界初の株式会社の誕生と投資の関係~お金の教科書STEP2(2-4/2-5)

投資の主な投資対象の一つとなる「株式会社」が誕生したのは大航海時代。

ヨーロッパでは取ることのできなかった希少品。特に長期の食料保存に用いられる胡椒などの香辛料は人口急増期の欧州では金銀に次ぐ金額で取引されたと言われるほどです。

大航海時代に先行していたスペイン・ポルトガルが神聖ローマ帝国として共通の王様が治める時代、南ヨーロッパでは伝統的なキリスト教の宗派であるカトリックが熱烈に支持されてきました。

しかし、北ヨーロッパ、現在のドイツ周辺でグーテンベルグの活版印刷に始まった聖書を手にした知識人らはカトリックの教会がこれまで説いてきたことが聖書に書かれていないと抗議し、「抗議する者プロテスタント」と呼ばれる新派を立ち上げました。

一方、その頃のスペインは自慢の無敵艦隊がイギリスとの海戦で大敗してしまい艦隊を再構築しようとしては周辺国と衝突を繰り返し元のような軍備を整えることが出来ず、新大陸から大量に運ばれてくる金銀が右から左にユダヤ人(ユダヤ教徒)への借金の返済に消えていく始末…

元はと言えばスペインのイザベル女王がカトリック教徒以外をイベリア半島から追放したことで、スペイン王室の財政を管理していたユダヤ人たちが移住したのが現在のドイツやオランダなどの北ヨーロッパ周辺でした。

スペインは財政難もあって支配地域だった北ヨーロッパ、現在のオランダ周辺への重税、そして異端審問などの強硬的な政策が行われて人々の不満は高まっていました。

そしてついに、信仰する宗派の自由を求めて神聖ローマ帝国(スペイン)とオランダとの八十年に渡るオランダ独立戦争(1568-1648)が始まります。

アジアとの交易を事実上独占していたスペイン・ポルトガルに依存しない交易品の確保を目的に、1600年にイギリスの東インド会社、1602年にはオランダの東インド会社も設立され、相次いでフランスやロシアなど各国も東インド会社を設立。

この「東インド」というのはインドの東側、つまり現在の東南アジア周辺を指しています。

イギリスがベンガル湾に面したカルカッタ周辺を1690年に商館を置き支配を開始すると、約100年かけてインドの広い範囲を藩王国(同盟国)として支配下に置き、インドの実質的な支配者として君臨しました。

東インド会社は交易のための商社であり、植民地開拓のための軍隊であり、支配した地域を治めるための国のような役割も担っていました。

一方でイギリスの東インド会社と、オランダの東インド会社では今日につながる投資の仕組みが異なりました。

歴史的に東インド会社が最初に誕生したとされるのはイギリスですが、現在の株式会社の形、つまり株式投資の仕組みにつながっていくのはオランダ東インド会社VOCの方でした。

現在のオランダの国旗と殆どそっくりなオランダ東インド会社の社旗…
世界初の株式会社の仕組みと世界に与えた影響、投資の仕組みとしての違いは一体なんだったのでしょうか。

歴史から学ぶ、投資の世界の根底を支えている部分がここには含まれています。

つまり株式投資、株式会社とはどういった仕組みであるかがこの時代に既に始まっていたことを理解することは投資・資産形成において無視することのできない基礎と呼べます。

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前回までの記事

2-1:「リスクとは何か？」(Free)

2-2:お金について学ぶ目的は?(Free)

2-3:情報リテラシーと投資家心理の常識(Free)

【2-4】世界初の株式会社