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ライフログ

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私、飯島尚憲のライフログです。エッセイといっても良いと思います。日頃考えている「研究」のことをはじめとして、どうでもいいこと、些細なこと、でもなんか読みたくなる自分の記録を公開し…
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#博士課程

文系博士課程の就職活動ー年齢制限と社会人経験をどう乗り越える?

こんにちは。今回は、文系の博士課程の学生が就職活動をする際に直面する課題について、私の経験を交えて書いていきます。 私自身は、最初、アカデミアの道を選ばなかった。それは、学部生の頃から博士課程には行きたいと思っていても、将来的に、大学とかそういう研究機関で働こうとか思わなかった。むしろ、専門性を持った英語講師になりたいから、仮に就職するなら「予備校」とか「塾」かなとは思っていた。 ①社会人経験博士課程を修了し、アカデミアの道を選ばない学生にとって、就職活動は大きな壁となる

博士論文の進み具合と就職先

こんにちは。飯島尚憲です。 実は、僕は来年4月から、都内のある予備校で英語講師として勤務することがほぼ決定しています。 1. 予備校就職の条件その際の、予備校への就職の条件として、以下の条件が挙げられています。 さて、ありがたいことに、新しい就職先では、研究活動は止められていません。よって、僕は、博士課程を修了しても、積極的に研究を続けていく方針でいます。 僕は、研究して、指導して、教材作成ができる環境が欲しかったので、予備校講師で、自社開発している会社とご縁がありまし

季節性の孤独感

ボクは年に2回くらい、強い孤独感に襲われる。 先日から3日間くらい、強い孤独感に襲われた。 3日目の中で、最初の1日は『誰にもわかってもらえない』という状況があって、2日目に、季節性のものかな?と思った。3日目に、自分を褒めることにした。そして解放された。ボクにはまだまだやるべきことがある。 さて、この孤独感、本当に孤独なのだろうか。確かに、見方によっては孤独だと言える。話す相手も日中は仕事仲間のみ。休日は一人で黙々と作業をして、かつ、独身だ。 なぜ、強い孤独感に襲われ

【エッセイ】文系大学院生の些細な1日を記録する(VOL.3)

はじめに:文系大学院生の1日文系大学院生の1日シリーズです。今回は第3弾と言うことで、北海道民から神奈川県民になった文系大学院生がどのように過ごしているのか、書いてみます。第1弾は以下の記事です。 結構反響があって、優雅だ!とか、こんなに作業しているのか!とか、中にはコアタイムがないなんて羨ましい!といういろんな声をいただきました。 というわけで、その続きとして、書いた『第2弾』の記事がこちら。 第2弾は、自分が書いたツイートをコピペして、詳しく説明すると言う形をとりま

博士課程修了後の起業アイデアをChatGPTに聞いてみた

こんにちは。飯島尚憲です。来年、起業します。修了後はできれば、北海道札幌市がいいと思っています(以前札幌に住んでいたのと、とても愛着のある街なので)。今回は、生成AIに、その事業案について深堀りして聞いてみました。以下、そのGPTの会話です。 ChatGPT 慶應義塾大学大学院の博士課程を修了される予定で、その後札幌市で言語学を利用した事業を立ち上げたいとのこと、素晴らしい目標ですね。言語学研究に時間をかけつつ、生計を立てるための収入を得るためには、以下のようなステップを検

好きすぎてつらい博士課程

博士課程を終えるまで2年ある。 来年の今頃、就職先、決まってるといいな。 Nature誌にこんな記事があった。 タイトルは「好きすぎて辛い博士課程」だそう。 面白いタイトルだ。 論文数も足りない。もっと、論文書かないと。 採録決定しているものもある。でも、足りないんだよ。 僕が納得しない。もっと出したい。 幸い、論文のアイデアなら、枯れたことがない。 でも、それを紙にすることができていない。 アイデアに、自分の手が追いつかないのだ。 自分の論文を引用しながら、語彙指導

博士課程に進んで思うことを書いてみた

いま、博士後期課程の2学期め。9月に博士課程に入学して、3月に1学期目が終わった。4月から2学期めになる。博士課程に進んで思うことなどを書いてみることにしたい。 ①未来が「現実」に変わる博士課程に行くことに何のためらいもなかった。むしろ、ボクは修士課程で終えることの方に躊躇いがあったくらいだ。今の研究はとても面白い。乗り越えていける感じがする。それくらい思い入れのある研究を修士課程という時間軸でやめたくないと思った。 少なくとも、博士課程でするのは研究である。世界の誰も知

【エッセイ】新年が始まった。目標はない。

こんにちは。飯島尚憲です。新年、始まりましたね。さて、今日は「新年の目標」について思うところがあるので、それを書いていきます。 つい先日、こんなツイートをしました。指導教員から、毎年大晦日くらいにくる、新年の抱負というべきメールです。ツイートしたのはその内容です。 査読つきの学会に1つ出せるように、ということでした。メールには「来年のなるべく早い時期」と書かれています。実は、ボクは今年、修士課程を卒業して博士課程に入ったのですが、なんと!修士論文の出来がそこまで良くなかっ