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ライフログ

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私、飯島尚憲のライフログです。エッセイといっても良いと思います。日頃考えている「研究」のことをはじめとして、どうでもいいこと、些細なこと、でもなんか読みたくなる自分の記録を公開し…
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#文系大学院生

文系博士課程の就職活動ー年齢制限と社会人経験をどう乗り越える?

こんにちは。今回は、文系の博士課程の学生が就職活動をする際に直面する課題について、私の経験を交えて書いていきます。 私自身は、最初、アカデミアの道を選ばなかった。それは、学部生の頃から博士課程には行きたいと思っていても、将来的に、大学とかそういう研究機関で働こうとか思わなかった。むしろ、専門性を持った英語講師になりたいから、仮に就職するなら「予備校」とか「塾」かなとは思っていた。 ①社会人経験博士課程を修了し、アカデミアの道を選ばない学生にとって、就職活動は大きな壁となる

博士論文の進み具合と就職先

こんにちは。飯島尚憲です。 実は、僕は来年4月から、都内のある予備校で英語講師として勤務することがほぼ決定しています。 1. 予備校就職の条件その際の、予備校への就職の条件として、以下の条件が挙げられています。 さて、ありがたいことに、新しい就職先では、研究活動は止められていません。よって、僕は、博士課程を修了しても、積極的に研究を続けていく方針でいます。 僕は、研究して、指導して、教材作成ができる環境が欲しかったので、予備校講師で、自社開発している会社とご縁がありまし

プロになるのだったら、仕事の批判は仕事で返す

こんにちは。表題の通り、プロになるのだったら仕事の批判は仕事で返すということが大事だという言葉を、最近になって回想しています。当時お世話になっていた予備校の先生の言葉です。 何よりも、僕には辞書を作って、英語教育を再発明する辞書を作るというライフワークがあります。授業で得た知見を、アカデミアのコンテクストで論文にして、それを参考書で一般の人に届けること。最終の形として、辞書があればいい、と思います(ちなみに、私の執筆協力した参考書がまもなく出版されます)。 伊藤和夫先生(

仕事で追い求めているものがあるのはとても素敵なことだと思う

僕は、うまくいけば、来年4月から都内の予備校で英語講師として働くことになっている。そのための条件が提示されている。そのための努力は惜しんでいない。さて、今日は、仕事で追い求めているもの、というテーマだ。 辞書を作るためには、そのためのフレームワークを構築していないといけない。電子辞書にするのか、紙の辞書にするのか。訳語はどのようにエントリーさせるのか、多義的な語彙をどう記述するのか。などなど、考え出したら考えるべきことはたくさんある。 さて、そんななか、以下のメッセージを

季節性の孤独感

ボクは年に2回くらい、強い孤独感に襲われる。 先日から3日間くらい、強い孤独感に襲われた。 3日目の中で、最初の1日は『誰にもわかってもらえない』という状況があって、2日目に、季節性のものかな?と思った。3日目に、自分を褒めることにした。そして解放された。ボクにはまだまだやるべきことがある。 さて、この孤独感、本当に孤独なのだろうか。確かに、見方によっては孤独だと言える。話す相手も日中は仕事仲間のみ。休日は一人で黙々と作業をして、かつ、独身だ。 なぜ、強い孤独感に襲われ

電車の中は意外と集中できる勉強空間

1日というのは、24時間あり、それを24時間1分とか、24時間2分とかに伸ばすことはできない。ということは、24時間の中でいかに仕事などをこなしていくかということを考えた方が現実的だ。 ちなみに、僕はタイムリミットを自分で設けて、それを実践している。たとえば、僕は月に1回、カウンセリングを受けている。その前に近況報告として話したいことを2枚くらいにまとめて書いているが、その際に新千歳空港から札幌までの電車の前面展望の動画を流している。 この動画、新千歳空港から、小樽まで1

【エッセイ】文系大学院生の些細な1日を記録する(VOL.3)

はじめに:文系大学院生の1日文系大学院生の1日シリーズです。今回は第3弾と言うことで、北海道民から神奈川県民になった文系大学院生がどのように過ごしているのか、書いてみます。第1弾は以下の記事です。 結構反響があって、優雅だ!とか、こんなに作業しているのか!とか、中にはコアタイムがないなんて羨ましい!といういろんな声をいただきました。 というわけで、その続きとして、書いた『第2弾』の記事がこちら。 第2弾は、自分が書いたツイートをコピペして、詳しく説明すると言う形をとりま

独立研究者という職業選択

こんにちは。飯島尚憲です。博士論文の予備審査が通過するのかどうかと不安に思うあまり、自分が視野狭窄になっていたことを見つめ直す今日この頃です。 本日は、博士課程終了後にこんな進路になればいいな、というテーマで書きました。ツイッターに書いたことを転載します。 結論から言うと「独立研究者」になりたいのだけど、そのための努力なら全力でするぜ!ということです。頑張ります。 このツイートで書いたことが、現実になるように、頑張るのみです。今できることは、今できることを、全力でこなす

博士課程修了後の起業アイデアをChatGPTに聞いてみた

こんにちは。飯島尚憲です。来年、起業します。修了後はできれば、北海道札幌市がいいと思っています(以前札幌に住んでいたのと、とても愛着のある街なので)。今回は、生成AIに、その事業案について深堀りして聞いてみました。以下、そのGPTの会話です。 ChatGPT 慶應義塾大学大学院の博士課程を修了される予定で、その後札幌市で言語学を利用した事業を立ち上げたいとのこと、素晴らしい目標ですね。言語学研究に時間をかけつつ、生計を立てるための収入を得るためには、以下のようなステップを検

誕生日を迎えて、改めて気分を変えたいと思う

誕生日を迎えた。あと1年後に、30歳になります。なので、今日は29歳の誕生日。29歳になりました。20歳になった時には、何も感じなかったけれども、いよいよ29歳かと思うと、色々思うところがあります。 自分がどこで幸せを感じるのか。それを分析して、メモしておく。ああ、こういう時にボクは幸せを感じるんだな。とか。こういうときに嫌だと感じるんだな、とか。色々と書いて、メモしておきました。 そうすると、2つのことが浮かび上がってきました。 1:仕事で「幸せ」を自己生成できていた

今の研究が大変な理由を考察してみた

こんにちは。今、スタバにいます。これから学校へ行きます。毎日、学校の図書館で夜までこもって研究をしています。研究をすることは、楽しいことでもあり、大変です。そんな今日までの報告になります。 研究が大変な理由最初「研究が楽しくない」と言ったときに、僕が自分で疑ったのは「ネタがなくなったかな」ということです。確かに、研究ネタに困る人もいます。しかし、自分自身はそこまで困った頃がなく、むしろ、湯水の如くネタが出てきていました。なので、その湯水が尽きたのかと悲しい気分になりました。

札幌での2年間を終える前に

北海道生活がもうすぐ終わる。終わる実感がある。引越しの準備をしていると、いやでも思う。2年前の今日、札幌の家の初期費用を振り込んだ。大学1年生の頃から夢見ていた札幌生活が現実になる。嬉しかった。 初めて、僕が北海道に行ったのは、中学1年生の時。この頃、まだ旭川駅は高架化していなくて、青森から札幌まで夜行列車が走っていた。まだ、北海道新幹線は建設中で、ブルートレイン「北斗星」も走っていた。 中学の時、鉄道研究部に入っていて、毎年8月は普通電車でどこかに旅行に行くのが恒例行事

私と、倶知安駅行きのニセコライナー

17時。この時間か。今日も研究だけの日だった。ちょっとこの頃疲れている。少なくとも、目が痛い。頭も痛い。ちょっとラーメン共和国でラーメン食べるか。札幌駅へ行こう。札幌、17時49分。行き先は倶知安。ええええ!!倶知安??ニセコの隣のあの倶知安、だよな。行こう。なになに?小樽に着くのは18時28分頃で、前3両だけが倶知安に行くらしい。後ろ3両は小樽で切り離し。ホームに上がると「ごおおおー!」って聞こえた。 いつからか、仕事のない日で、札幌の近くにいる日の夕方は倶知安に行きたい

否定することについて書いてみた

仕事柄、他者に否定的なフィードバックを送ることが多い(?) 過去に教員志望の学生に対して「教員免許取って良い授業できたら、教員たちは苦労しないから」と言ったことがある。仕事柄、教員採用試験の問題を毎年解くが「これで9割以上取れないなら、教員になってはいけない」と今とは別のアカウントでツイートしたら、反撃を多数喰らったこともある(とはいえ僕の周りは満点近い人ばかりだった)。 そういえば、昔、研究会で「あなたの頭脳は幼稚園児未満?」とか、20分の研究発表で「あなたはその程度の