Searchlightによる行動データの収集で企業が個人のソフトスキルを測定する人材採用ツール

Searchlight社が提供する人材採用ツールでは、その人が最終的に組織にどれだけ適合するかを示せるようにすることで、離職率の改善やミスマッチを防ぐことに役立つかもしれない。

履歴書や面接ではわからない候補者の潜在的な強みや弱みがわかるSearchlightの人材採用ツール | TechCrunch Japan

この調査はまた、企業の採用担当者が、自社の社員と候補者のどちらにとっても有益な求人広告を作成するためにも役立つだろう。たとえば、企業の人事担当部長は、自社の従業員に対して適切な求職情報を提供しなければならなくなるからだ。
さらに、企業が自社の社員に対して最適な勤務場所を見つけるための助けとなるデータが得られる可能性がある。もしそうであれば、それはつまり、従業員が会社を辞める前に、よりよい転職先を見つけられる可能性が高くなるということだ。
この調査では、雇用者側が自分の会社の人事部門に提供するデータを収集する上でも役に立つはずだ。なぜなら、企業側は自社の社員に関する評価や意見を定期的に提供しなくてはならないからだ。そして、こうしたデータは、優秀な社員を採用する際に大きな助けになるに違いない。

最後にもうひとつだけ付け加えておこう。この研究プロジェクトで得られた知見の一部は、すでに実践されているものだ。例えば、Employment Research and Development社は、自社の社員が職場環境についてどう思っているかを調査した結果を公表している。
Employment Research and Development社の調査結果によると、自社の社員に対して最も好評なのは、社内ネットワークへの接続性についての満足度であることがわかった。この結果から、企業側としては、自社の社員が自宅からもアクセスできるような、ウェブベースのプラットフォームを提供するなどの対策が考えられるだろう。
Web2.0時代の採用活動には、さまざまな課題がある。
そんな課題解決方法として上述したようなツールを活用するのも１つの手段だと考えている。