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VOGUE BUSINESS 「ナイキとRTFKTによるデジタルファッション参入 - 最初の『クリプトキック』スニーカー」

Japanese translation of "Nike and Rtfkt take on digital fashion with first “Cryptokick” sneaker" BY MAGHAN MCDOWELL 23 APRIL 2022
執筆: MAGHAN MCDOWELL 2022年4月23日 (※ 翻訳の正確さについては上記のオリジナル記事を参照してください。)

デジタル・スニーカーは、RTFKTのMnlthと呼ばれるミステリアスなデジタル・ボックスNFTの所有者が入手できる。そのNFTは2月にClone-Xの所有者に対して既にエア・ドロップされている。(Clone-XはRTFKTがアーティストの村上隆氏と11月に作り上げたPFPプロジェクトである。) 人々はMnlth NFTを販売するかあるいは自分用に取っておくこともできる。現在、それは所有していた人へのリウォードとなっている。彼らはMnlthを、クリプトキックの入っているMnlthへと交換することが出来るようになっているからだ。(訳注: Mnlthの交換についての詳細は以下リンクの記事を参照。)

https://www.voguebusiness.com/technology/why-brands-are-burning-nfts?intcid=inline_amp

8個のRTFKTによって作られた「進化するスキン」の提供を始める。それによって人々はスニーカーを様々な見かけとデザインにカスタマイズすることができる。ビデオ・ゲームの「能力ツリー」と同様であるが、「進化モード」はまだアクティブになっていない、と創業者の一人 Benoit Pagotto は言う。彼はRTFKTを立ち上げる前はルクジュアリー・ファッションの世界で働いていた。RTFKTはクリエイターとパートナーにスキンを作成する機会を与える予定であり、開始時のスキンの一つは村上氏によって作成されたものであった。

The Broad: The Un-Private Collection: Takashi Murakami + Benoit Pagotto + Ed Schadにて。 村上氏とRTFKTの創業者の一人Pagotto氏

スニーカーのコミュニティは、熱狂的にデジタル・ファッションを迎え入れ、PFPやディスコードのコミュニティ、およびデジタル・コレクタブルの界隈でトレンドのリーダーになろうとしている。アディダスとナイキは、メタバースにコミュニティの興味を惹き彼らを夢中にさせるがごとく、競争しているのだ。ナイキがRTFKTを買収した同じ週にアディダスが披露したのは、Web3のインフルエンサーであるGmoneyと Bored Ape Yacht Club とのコラボレーションである「イントゥ・ザ・メタバース」NFTのコレクションである。RTFKTと同様に、アディダスの戦略は、デジタルとフィジカルの両方の製品やイベントへのアクセスを将来の特典として約束することが要点となっている。その方面において、アディダスは The Sandbox 上でデジタルの土地の開発を始め、ナイキはRobloxの中で人々が遊んでデジタル・グッズを獲得できる遊び場を提供している。

ナイキは起業して2年のRTFKTを非公表の買収額で12月に取得したことによって、小さなチームと大きなNFTのファン層を獲得したのである。ナイキはプラットフォームを「カルチャーとゲームを融合した次世代のコレクタブル」と呼んでいる。ナイキのプレジデントでCEOのジョン・ドナホーが言う「会社がクリエイターに対して、創造性とゲームとカルチャーとスポーツの交差点で支援する」ことが可能になったのである。

今週の始めにはナイキはクリプトキックスを商標登録している。それには将来のロードマップの手がかりを示している。クリプトキックスは仮想通貨のウォレットとして利用されるコンピュータ・ソフトウェアによってダウンロード出来るようなファイルになっている。デジタル通貨のアセットに対するマーケットプレイスへのサービス、オンライン・コミュニティーに対するデジタル通貨やトークンを提供するサービス、クリプトの収集品の中のブログ・オンラインで隠されたアセットを回収するスカベンジャーハント、メンバーがクリプトのアセットを受け取ることのできるテクノロジーなどが挙げられる。 (訳注: 下記 CEREAL TALK #66 で編集者の宮武さんが上記の内容に言及されています。)

このクリプトキックスの立ち上げは、ナイキがローンチする数多くのデジタルの最初のものであろう。以前にこのブランドは7つのメタバースに関連した商標登録を出願している。その意図はバーチャルのブランド付きスニーカーやアパレルを制作して売り出すことにある。既にそれらの商標が試されている。スニーカーの再販会社 StockX に対して訴訟が行われている。StockXのNFTはデジタルのナイキを真似しており、商標登録を侵害するものであると。StockXは後にこう反応した。「ナイキはNFTについて根本的な理解が欠如している。」

クリプトキックスのローンチにおける声明文で、ナイキの代表は語る。「ナイキはブロックチェーンのテクノロジーを、運動用の靴やアパレル、さらには運動器具といった分野の消費者へ役立つ可能性のある方法に注力しています。この新しいスペースの中でMnlthは、将来のアスリート達の為になる活動の、始まりに過ぎないのです。」(翻訳ここまで)


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