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【オタクが本心を話してくれる!!】ユーザーインタビューにおけるラポール形成の極意🔥

こんにちは!UXリサーチャーの及川です。

viviONでは「全ての二次元オタクを幸せにする」という目標に向けた取り組みの一つとして、ユーザーインタビューを取り入れたユーザー視点でのプロダクト開発を行っています。

この記事では、ユーザーインタビューでオタクなユーザーさんに本心を話してもらうための「ラポール形成の極意🔥」について共有していきたいと思います。

ラポール形成とは…?

ラポール形成とは、お互いが双方向的に心が通じ合っていて、「何を言っても大丈夫」という安心感が生まれている状態を表します。

インタビューではできるだけユーザーさんの「本心」を聞き出したいので、「初対面だけれども、この人なら何を言っても大丈夫そう」と感じてもらうためのラポール形成がとても大切になります。

オンラインでのユーザーインタビュー

オタクは本心を閉ざしている

viviONが向き合っているオタクは、特定の対象に深く愛情を注ぐ人たちです。対象に対する深い知識と、自分ならではの強い思い入れをもっています。

深く愛を注ぐという素敵な性質がある一方で、深すぎる愛ゆえ、そのことを他の人に理解してもらえる経験が少なく、なかなか本心を打ち明けづらい傾向も持っています。

私もアイドルオタクなのでよくわかるのですが、アイドルについて心から語り合える人は数人ほどしかいません。

そのような背景もあり、インタビューという初対面かつ限られた時間の中でオタクなユーザーさんから「本心」を聞き出すのは難しいです。

この記事では、そのような難しさの中でも「本心」を語ってもらうために実践している、2つの「ラポール形成の極意🔥」を紹介します!

🤝極意①:トピックではなく、相手に関心を持つ

オタクなユーザーさんと話すとき、最も良い状態は相手の話してくれるトピックに共感し、同じ土俵で話ができることです。

ユーザーさんの好きなトピックに共感できたら理想…!

しかし、インタビュアーがある対象に深い愛をもっているオタクと同じレベルでその対象に共感することは難しいです。数分話すだけで知らない言葉や感情がたくさん出てきたりします。

大切なのは、話されるトピックに関心を向けるのではなく、話してくれるユーザーさん自身に関心を持つことです。

「マンガの〇〇ちゃんが可愛い」というトピックで、〇〇ちゃんがわからなかったとしても、〇〇ちゃんのどういうところが可愛いと思うのか、〇〇ちゃんと出会ったのはどのようなきっかけだったのかなど、話し手に関心を持って言葉を投げかけると、心を開いてくれます。

🤝極意②:質問のあとは必ず傾聴する

あくまでもユーザーインタビューなので、インタビューの目的を達成するために聞きたい質問は事前に必ず用意します。しかし、質問だけだとユーザーさんは心を開いてくれません。

質問の後には、必ず傾聴します。

傾聴とは、相手の話を相手の立場に立って、相手の気持ちに共感しながら理解しようとすることです。自分の知りたいことを投げかけるだけの質問とは目的が異なります。

傾聴を取り入れることで、ユーザーさんのインタビュアーへの認識が「他人」から自分の趣味に関心を示してくれる「理解者」へと変わり、ラポール形成につながっていきます。

仮にユーザーさんが「〇〇ちゃんが獰悪な獣に怯えている姿が可愛い」というユニークな趣向を持っていたとしても、その趣向を否定せず、理解しようと歩み寄ることが大切なのです。

獰猛な獣ってこんな感じかな?
とイメージしながら傾聴してたりします

心を許した相手には、自ら本心を語り出す

これらの極意を実践することで、ユーザーさんとのラポールが形成でき、本心を話してくれるようになります。はじめは心を閉ざしていたユーザーさんでも、ラポールが形成できた途端、自ら多くの「本心」を楽しそうに語ってくれることもあります。

楽しそうに話してくれるのが一番嬉しい!

ユーザーさんの本心に多く触れられるほど、たくさんの発見が生まれるユーザーインタビューはとても奥が深い仕事だなと感じています。

オタク生態研究所 OLRC(オレルク)の紹介

UXリサーチャーの活動の一つとして、オタクの生態、文化を研究することを目的とした「オタク生態研究所 -Otaku Life Research Center- 」、通称OLRC(オレルク)を設立し、調査を通して発見したオタク知見を発信しています。よかったらこちらもチェックしてみてください!

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