オタク生態研究所 -Otaku Life Research Center-

株式会社viviONが運営している「オタク生態研究所 -Otaku Life Rese…

オタク生態研究所 -Otaku Life Research Center-

株式会社viviONが運営している「オタク生態研究所 -Otaku Life Research Center- 」、通称OLRC(オレルク)です! その名のとおり、オタクの生態、文化を研究することを目的とした場所です。発見したオタク知見を発信していきます!

最近の記事

UXデザインの取り組みが根付くためには

こんにちは!viviON UXリサーチチームの古川です。 UXデザインを既存の業務プロセスに組み込むのは、正直なところ簡単ではありません。私がviviONに入社してから1年以上経ちますが、良い機会なのでこれまでの業務を振り返りながら考えてみたいと思います。 既存業務への組み込みが大事私たちはUXリサーチチームとして、UXデザイン・UXリサーチで会社の課題に取り組みます。 ここで一緒に仕事をする部署によっては「UXデザイン?初めて聞きました」なんてことももちろんあります。ただ

    • UXリサーチャーである前にユーザーであるように、日々取り組んでいること

      こんにちは!viviON UXリサーチチームの古川です。 今回はUXリサーチャがユーザーになりきることの重要性をまとめてみました! 記事を読むことで、改めてユーザー理解のためにどのようなスタンスが必要なのか、考えるきっかけになれば幸いです。 自分もユーザーであり続けることが、ユーザー理解を助けるUXリサーチではユーザーを理解することに努めますが、その前に自分自身のユーザーとしての感覚も大事にしています。 viviONはDLsiteという二次元コンテンツのECサイトを運営し

      • ブレインストーミングは心理的安全性が大事!多様性を活かす3つのポイント

        こんにちは!viviON UXリサーチチームの古川です。 ブレインストーミングは新しいアイデアを生み出す強力な手法として広く知られており、viviONでもブレスト会がよく実施されています。最近だと、海外市場におけるUXリサーチ結果から改善方法を議論するためにブレスト会を実施しました。 さて、このブレインストーミングですが盛り上げるのが難しいところがあります。単に人を集めて「アイデアを出してください」と言うだけでは、上手くいかないんですよね。シーン…となってしまう瞬間の居心地

        • UXリサーチ分析を、あえて途中で報告する意味

          こんにちは!viviON UXリサーチチームの古川です。 皆さんは、リサーチの分析が完了する前の途中段階で報告することを考えたことはありますか? かつての私は、最終的な結論が出るまでは報告を控えるべきだと考えていましたが、今は途中段階での報告が結果的により良い成果を生むことが多いと考えています。 今回は、途中報告の意味について事例を交えながらまとめてみます。同じくリサーチをされる方々の何かしらのヒントになれば幸いです! トライ&エラーの機会を得ることができるまず、分析完了前

        UXデザインの取り組みが根付くためには

          10秒くらいでChatGPTにインタビュースクリプトを作ってもらおう

          こんにちは!viviONリサーチチームの古川です。 今回はChatGPTを活用したインタビュースクリプト作成方法について、実例を交えてご紹介したいと思います。 昨今では生成AIブームにより様々な業務の改善が進んでいますが、UXリサーチの分野でも何かできないかなと思っていました。そこで、最近は試しにChatGPTにインタビュースクリプトの初稿を作ってもらっていたのですが、その時の試行錯誤と学びを言語化してみようと思っています。 はじめに:ChatGPTへの期待インタビュースク

          10秒くらいでChatGPTにインタビュースクリプトを作ってもらおう

          仮説を持ってインタビューすると、相手の話を深掘りできるようになった話

          初めに初めまして!UXリサーチチームの古澤と申します!(新卒です!) 今回は、行ったインタビューで相手の発話を深掘れなかった失敗をお話しして、そこから得た学びを伝えたいと思います! こちらの記事を読むことで、相手の発話を深掘りするための、仮説の立て方が伝われば幸いです。 インタビューで、相手の話を深掘れなかったUXリサーチチームの研修の一環で、弊社のサービスにおけるレコメンドに関するユーザーインタビューを行いました。 ※レコメンド:購入可能性が高い作品を提示する機能 は

          仮説を持ってインタビューすると、相手の話を深掘りできるようになった話

          UXリサーチを依頼しやすくするヒアリングシートを作っていたので反省を書く

          こんにちは!viviONリサーチチームの古川です。 今回は、以前作成したUXリサーチヒアリングシートの反省を共有します。 ヒアリングシートって何をする場合でも作られがちですが、結論から言うとただ作るだけじゃダメだったという話になります。 調査を新しく企画しようとしている方の助けになれれば幸いです! ヒアリングシートを作ったんだ数か月前のリサーチチームの定例ミーティングにて、下記の課題感が共有されました。 他部署からするとリサーチチームへどんな情報を共有すれば調査ができるの

          UXリサーチを依頼しやすくするヒアリングシートを作っていたので反省を書く

          オタク調査で得たバリバリ個人的な分析の前準備3選

          こんにちは!viviONリサーチチームの古川です。 今回は、古川が感じるインタビュー分析のコツを3つ紹介します! ※ただし、結構個人的な意見です!賛否両論あるかと思います。 インタビューを進める際に参考にしてみてください。 インタビューは分析が悩ましいインタビューって情報量が非常に多いですよね。 viviONではよく1回60分のインタビューを行っていますが、人が60分話し続けた量なのでかなり膨大です。しかも会社の特性上オタクに関する内容が多く、好きな作品や推しについての質問

          オタク調査で得たバリバリ個人的な分析の前準備3選

          対面でユーザーテストしてみて気付いた5つのこと

          イントロダクションこんにちは!viviONリサーチチームの鈴木と申します。 今回お伝えするのは、とある自社プロダクトについて対面ユーザーテストを行ったときの話です。 実は私は、今までオンラインでのユーザーテストしか経験がなく、対面での実施は人生で初めて。 オンラインと違うと気づいた点・やってみての反省点を、準備段階と実査段階に分けてお話します。 準備段階で得た2つの気づき①リクルーティングが大変 今回の調査では、対象者が比較的時間に融通の利きやすい学生さんであったこと・サ

          対面でユーザーテストしてみて気付いた5つのこと

          リサーチ結果の社内報告会を盛り上げる4つのコツ

          こんにちは! viviONリサーチチームの酒井です。 今回は「リサーチ結果の社内報告会を盛り上げる4つのコツ」について書いていきます。 このnoteを読んでいる方は、UXリサーチの重要性について理解している方がほとんどだと思います。 ただUXリサーチは実施したものの、結果がうまく伝わらなかった経験はないでしょうか? 特に定性データの報告は難しい部分があると思っています。どんな情報をどう伝えれば参加者を行動に移せるか、その方法が見えにくいためです。 UXリサーチに取り組む方

          リサーチ結果の社内報告会を盛り上げる4つのコツ

          社内ユーザーテストのすすめ

          こんにちは!viviONのUXリサーチャーの古川と申します。 今回は、直近でリサーチチームが実施した「社内ユーザーテスト」について、実施のコツや振り返りを併せて書いていきます! UXはユーザー体験なので、UXリサーチは必ずユーザーにコンタクトしなければならないと思い込んでしまうこともあるかもしれません。しかし、意外にも社内など身近な人にユーザー役をやってもらうだけでも、分かることは多いです。その感覚を共有できればと思っています! いきなりユーザーテストは不安…弊社のあるアプ

          インタビュースクリプトの作成で気をつける5つのポイント

          こんにちは!viviONのデザイナーskwkです。 今回は「インタビュースクリプト」についてお話します。 私はデザイナーで、日ごろUXリサーチは兼任メンバーとしてちょっとしたインタビューの速記や分析のヘルプに入っていたのですが、先日美少女ゲームのUXリサーチのすべての工程に関わる機会があり、インタビュースクリプトの作成を行いました。 ユーザーに聞きたい項目を各々スプリプトに書き込み、その後内容や順番を調整しようという流れで進めることになりましたが、何が聞けたらその後の分析

          インタビュースクリプトの作成で気をつける5つのポイント

          viviONのリサーチプロセス紹介!!

          こんにちは!viviONのUXリサーチャー後藤です。 今回は社内で実践しているリサーチプロセスについて紹介したいと思います! 【STEP1】 ステークホルダーとの調査連携調査連携ではステークホルダーへのヒアリングからはじめます。初回ヒアリングでは抱えている課題や調査目的を議論し、そもそも調査が必要な案件かどうかを判断します。もしかしたら、調査コストをかけずともすでに持っているデータから解決案が得られる可能性があるからです。 調査が必要と判断された場合、調査後に何を得られて

          viviONのリサーチプロセス紹介!!

          【初挑戦!】 英語を話せないUXリサーチャーが“海外ユーザーインタビュー”するためにやったこと

          こんにちは!viviONのUXリサーチャー及川です。 今回は英語をネイティブレベルで話せないUXリサーチャーが、どのように海外ユーザーへインタビューしたのかについて書いていきます! (ネイティブレベルで英語が話せる人生は何処へ…😫) 海外ユーザーインタビューの背景今回は海外事業部と連携して、英語圏と中華圏ユーザーへのインタビューを行う必要がありました。海外事業部には、様々な国籍の社員が在籍していますが、UXリサーチ経験がある人は一人もいませんでした。 一方で、UXリサーチ

          【初挑戦!】 英語を話せないUXリサーチャーが“海外ユーザーインタビュー”するためにやったこと

          推しが同じだけではわかり合えない!?

          こんにちは!viviONのUXリサーチャー後藤です。 今回はオタクコミュニティについて書こうと思います! 推しの一致 < 幻想の一致オタクの方々にインタビューする中で気づいたことがありました。 それは、『推しが同じだけではオタクは仲良くならない』ということです。 オタクは気の合う者同士でコミュニティをつくり、推しの話や日々の活動を共有し合うことがあります。オタクコミュニティには大きく2つのパターンがあり、1つは大学や高校が同じでずっと仲が続いているオタク同士のコミュニティ

          推しが同じだけではわかり合えない!?

          インタビューで使える13のこと

          こんにちは!viviONのUXリサーチャー後藤です。 今回は弊社UXリサーチャーがインタビューをするときに実践していることを書いていこうと思います! STEP1:インタビュー前のマインドセット💗 インタビュアーとインタビューにご協力して頂くユーザーは、ほぼ100%初対面です。貴重な時間を割いて調査に協力してくださることを心に留め、下記3つのことを実践しましょう。 STEP2:避けた方がいい質問🙅‍♂️ インタビューではリサーチャーから多くの質問を投げかけ、それをきっか

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