マガジンのカバー画像

食べて生きる人たち(連載)

23
人は『食』で創られる。スペインの歴史を手繰り、人と共に動いてきた食文化を通し、人々の食べて生きる姿に触れる。命を繋ぐ鍵を探すスペインの旅の千夜一夜物語。
運営しているクリエイター

#食べて生きる人たち

美味しいものは、やっぱり美味しい

【さんちゃご!!】  イベリア半島の最北西部ガリシア地方に位置するサンティアゴ・デ・コン…

harco
2年前
53

記憶あそび

【ブルーチーズは本当に苦手だったのか】  それにしても肉と豆の煮込み《ファバダ》のパワー…

harco
2年前
48

ファバダの向こうに家族がいた

【リンゴ酒サービスは鮮やかに】  サンタンデールを出た車の車窓から見えていたカンタブリア…

harco
2年前
43

何もないのに全部ある

 カンタブリア地方の小さな海辺の町サンタンデール。ここからスペイン・イギリス間を結ぶフェ…

harco
2年前
60

珍味って本当に美味しいのかという謎

【鰻の稚魚のアヒージョに教わったこと】  海沿いのサン・セバスティアンから西へ約100キロ…

harco
2年前
52

ピンチョスに刺され、タパスに蓋される

パステルな味  サン・セバスティアンの海辺に立つ。目の前に広がるビスケー湾の色。明らかに…

harco
2年前
45

どうして市場に座布団があるんだ?

チャ・コ・リ🤩  パンプロナから北上するバスが、山中の朝露に冴えた緑の中を通り抜ける。四方八方に牛が放牧されている様子に、まるで絵画の中に入り込んでしまったような感覚に陥る。視界に入る家屋の数よりも牛の数のほうが圧倒的に多い。  フランスと国境を分け合うバスクの大地。バスが傾斜を何度も上がったり下がったりを繰り返し、ようやく、イサベル2世が避暑地に訪れたというサン・セバスティアンの町が見えてくる。    バスク地方の人々は独立気質が強いことで有名で、彼らは21世紀の今でも

牛追い祭の町で腑に落ちる

 牛追いが行われる日の朝。真っ白いシャツと長ズボン、赤いスカーフを身につけ男たちが、緊張…

harco
2年前
47

頭で食べますか?身体で食べますか?

 サンティアゴ巡礼路のフランス側からピレネー山脈を越えてスペインに入るルートで、スペイン…

harco
2年前
67

ワインの里deデート

公道の脇を埋めていた野菜畑が、気が付くと一面が枯れ木だらけになっている。どういうことだと…

harco
2年前
50

スペインにも、あの白い恋人たちが?

スペイン版「ロミオとジュリエット」として知られる「テルエルの恋人達」の伝説の舞台である小…

harco
3年前
28

あぁ、カタブツで愛しきオタンコ茄子

【冬の定番料理ガスパチョ】 シウダー・レアルからアルバセテへと今度は東へ向かう。車での移…

harco
3年前
28

ガチャスとピストと海馬の贈り物

スペインの土地は、本当に表情豊かで分かりやすい。同じ内陸部カスティージャの乾いた大地であ…

harco
3年前
22

2021年11月17日 黄色いアイツが戻ってくる! もう一度、みんなで元気を分け合おう!!『第二回トルティージャ祭』開催 【拡散希望】

2021年も残すところ二ヵ月。 まだまだ、以前に状態に戻ったとは言えませんが、それぞれが自分たちの目標にむけて進み始めているのではないでしょうか。 そこで、この辺りでもう一度、例の黄色いアイツを呼び戻すことにしました。 『第二回、オンライン・トルティージャ祭』を開催します! トルティージャの作り方は簡単。溶き卵の中に、事前に火を通しておいた好みの具を入れて丸く焼くだけ。 フライパンを反転させて作ることから、サッカーなどでの奇跡の大逆転を意味する Dar la vuel