2つの柱、タスクのルールとチェックシートのルールでいけてるスタッフを養成しよう!
タスクのルールはシンプルです。まず、指示されたことはすぐにメモし、誰でも理解できるようにクリアに書きます。これにより、責任感が芽生え、締め切りを守る習慣が身につき、指示されたことを定期的にチェックするようになります。
チェックシートのルールのおかげで、各自が何をすべきかがはっきりします。段階を追って確認することで、仕事の漏れがなくなります。
これを徹底することで、今は使えないと思われるスタッフも、知らないうちに成長し、有能なスタッフに変わっていきます。実際、業務中に一つ一つ指導するのは現実的ではありません。だから、最初にポイントを絞った説明をして、不明点があればその都度質問してもらう方式をとっています。ルールに忠実に従ってもらえば、追加の手間をかけずに、スタッフが自立していく仕組みが機能します。
それでも、スタッフは大きく二つのグループに分かれます。一つはルールの価値を理解し、自主的に行動できるようになるグループ。もう一つは、ルールを守ることでなんとか仕事をこなしているものの、自己成長の意識が薄いグループです。私としては、変化が見られればそれで良いと考えています。その後の成長は個人の資質や意識次第です。
正直な話、小規模なクリニックにはスーパースターが応募してくることはなありません。そういう人材は、最初から大企業に行ったり独立します。これは多くの中小企業経営者が直面する問題です。だからと言って、悪いことばかりではありません。実は、ある本で「優秀な人材が来るのを待つのは無意味」と書いてあるのを読んで、目から鱗が落ちました。それは珍しく経営者の本音が書かれていて、私にとっては非常に参考になった本でした。私の課題は、一見平均的な能力のスタッフをどうにかして使える人材に育てることなんだと再認識させられました。そのヒントとして、ファーストフードチェーンやコンビニの運営を参考にしました。これらの業態は主にアルバイトで運営されており、応募してくる人たちのレベルもピンからキリまであります。選り好みしていたら事業展開は難しいことは想像に難くありません。そのことに気づいてから「コンビニに学べ」というアプローチを採用しました。この考え方が、私のクリニックの運営方針として定着しました。こう言うとまわりの医師たちは首をかしげますが、それは彼らの理解不足だと思うのですが世の経営者のみなさまいかがでしょうか。