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痛快! コンピューター学(著者:坂村 健)

誕生から半世紀を経て、今なお爆発的に進化をし続けるコンピュータ・テクノロジー。その激流に呑みこまれることなく現代を生き抜くには、まず「情報とは何か」「コンピュータとは何なのか」の基本を知ることが不可欠。TRONで知られる坂村教授による、画期的な電脳学入門書がついに文庫化!今まで誰にも聞けなかった「素朴な疑問」もたちまち氷解。(Amazon内容紹介)

近年、NFT、メタバース、AIなど、コンピューターテクノロジーを巡る技術の進歩は凄まじい。こうした技術革新は、長い年月をかけてゆっくり成長していくように思われるが、Windowsが初めて発売されたのが1985年、Appleのスマートフォンが発売されたのが2007年を考えると、その成長スピードには大変驚かされる。

 本書では、そうした技術がなぜ生まれ、どのように普及していったかといったコンピューターの歴史を解説しているが、「コンピューターとはそもそも何か」「OSとは何か」といった、専門用語に対しても、その歴史の流れに組み込んで説明しているので大変わかりやすい。また、著者は国産OS TRONの提唱者であるが、もし、TRONが世界中に広まっていたら今日本はどんな画期的な国に変貌を遂げていたのだろうか…と想像を膨らませて読むと更に奥深さを感じるだろう。


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