痛快! コンピューター学(著者:坂村 健)
近年、NFT、メタバース、AIなど、コンピューターテクノロジーを巡る技術の進歩は凄まじい。こうした技術革新は、長い年月をかけてゆっくり成長していくように思われるが、Windowsが初めて発売されたのが1985年、Appleのスマートフォンが発売されたのが2007年を考えると、その成長スピードには大変驚かされる。
本書では、そうした技術がなぜ生まれ、どのように普及していったかといったコンピューターの歴史を解説しているが、「コンピューターとはそもそも何か」「OSとは何か」といった、専門用語に対しても、その歴史の流れに組み込んで説明しているので大変わかりやすい。また、著者は国産OS TRONの提唱者であるが、もし、TRONが世界中に広まっていたら今日本はどんな画期的な国に変貌を遂げていたのだろうか…と想像を膨らませて読むと更に奥深さを感じるだろう。
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