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自己中心目線の「がんばり」より、全体中心目線の「がんばり」が大切

ひとり目線より、みんな目線

某工場で働いていた頃のお話から……

「繁忙期で忙しいですが、ミスのないように……」
現場のリーダーが朝礼で注意を呼びかける。

当時の私はそれを聞いて、
「ミスするのは応援組」と、正直不満を抱いてた(´・ ・`)

その工場の繁忙期は、他部署から応援をお願いする。
でも、応援組は作業経験がない……
ベテラン組が教えながら一緒に作業をするけど……

しかし、応援組は動きが全然追いつかない……
こちらの指示とは全然違う行動もする……
結局、ベテラン組がフォローすることになる……
そうすると、全体のスピードも落ちる……

……なので、
当時の私は余計に手間がかかってると思ってて……

正直、「これって『応援』になってる?」って、
不満タラタラだった( 。・-・。`)

でも、現場のリーダーは、そんなのお構い無し。
「このままじゃ終わらないよ!
 もっとスピードを上げて!」
容赦なく作業員全体に指示を出す……

「応援組がいるからスピード落ちるんだよ」
「もうベテラン組でやった方が早い」

……と、私は心の中で文句を垂れ流していた(´・×・`)

繁忙期は、普段の倍以上の生産予定数になるので
単純に一つ一つの作業スピードを上げるしかない。

作業中は、ずーっと下を向いて立ちっぱなし……
朝から晩までスピードを落とさずにやるので
脚は浮腫んでパンパン……

首と肩はガチガチに固まって痛い……
疲労とストレスで、心身に余裕なんて全く無い……

そんな中、応援組をフォローするけど……

何も知らない・分からないのは仕方ない
その人が悪い訳じゃないとわかっているけど
でも、一緒に作業しているとイライラした:( ;´꒳`;)

「さっき言ったやん!」
「早く動いて!」
「違うって言ったでしょ!」

イライラが口に出てしまって悪い空気に……

「もう自分でやった方が早いわ」

当時の私はそう思った(´・ ・`)
教えるのをやめて、一人でさっさとやってしまった……

「ちゃんと教えてやらせて」
リーダーにそう注意されたら、

「遅いのに、何でやらせないといけないん?」って、
不平不満たっぷりで嫌々ながら従う感じで……|ω`)

その当時の私は、
「私は作業だって早い。
 遅い連中をカバーして頑張ってる」

そう本気で思っていた……( .. )

「みんなで頑張る」なんて、やる気もする気もなく……
「私がやるからいい」と突っぱねる始末……(´°ω°)

自分は「できる」から、
相手の「できない」を無視する……
一人でやっていて、
完全に独りよがりの「頑張る」になっていた(´・×・`)

思えば、相手の「できない」ばかりに目が向いてて
応援組の人たちの気持ちを全然汲み取れていなかった。

慣れない作業をするのは
大変だったはずなのに……( ´•̥ו̥` )

……振り返ると、本当に反省すべき点……
これは、自分さえ良ければいい類の「がんばり」

きちんと丁寧に教えていたらよかったと……
少しずつでも慣れて
「できる」になっていたかもしれないと感じる

「できない」と決めつけて教えるのを怠ったので……
だから、応援組もやる気を失って「できない」まま……

それに、私一人が早く作業ができても
作業全体で見れば遅い……
みんなが「できる」方が絶対早い。

私一人が「頑張る」より、
みんなで「頑張る」方が絶対早く終わる。


私一人が、がむしゃらにやってもしんどいだけ……
みんなで頑張れば、余計な体力を使わずに済む。

みんなの「がんばり」があれば早く終わる。

……本当はわかっていた

でも、教えるのを放棄していた。

「できないから」と相手のせいにしていた

「私は正しい。相手が間違ってる」

そうやって自分一人で頑張るのは、エゴ

「私は頑張ってるんで」と言ったところで、
自分一人のための言い訳にしか聞こえない。

自分では言い訳じゃないと思ってても
全体を見る側に立って自分のことを見たら、
言い訳に聞こえる。

「相手ができないだけ。
私は頑張ってるし、精一杯やってる」

言葉のベースが「相手のせい」だと言い訳に聞こえる。

「頑張ってます」
「精一杯やってます」

……どっちを聞いても、
自分のための言い訳」に聞こえてくる。

自己中心目線の独りよがり「がんばり」って、
自分一人のための言い訳」になる。

結局、それで苦しむくらいなら……

ひとり目線より、みんな目線……

「みんなでやった方が絶対早いから、
慣れるまでフォローする」

「今できる所はそれぞれに任せて、
みんなの『できる』を増やそう」

「みんなのため」っていう、
全体中心目線の「がんばり」

その「がんばり」は、私を含んだ『みんな』のため

『全体』のための「がんばり」は、
「みんなのための」の一人ひとりの「精一杯」となる。


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