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「アイドルマネージャーからイラストレーターエージェントへの転身」〜村山ゆかり

こんにちは。ヴィジョントラックメディア編集部です。前回に引き続き、ヴィジョントラックで働くイラストレーターエージェントのインタビューをお届けします。そもそも、「イラストレーターのエージェントって何?」そんな疑問を持つ方もきっと多いはず。それぞれのバックグラウンドや仕事に対する想いを知ることで、イラストレーターエージェントについて興味をもってもらいたい。そんな願いでスタートしたシリーズです。

音楽レーベルや音楽・芸能事務所などを経て、昨年ヴィジョントラックに入社。アイドルやミュージシャンのマネージャーからイラストレーターエージェントへと転身したきっかけ、音楽業界とイラスト業界の共通点などを聞いてみました。

気づいたことは、一人一人の個性を大事にすること

ーー前職ではどのようなことをしていましたか?

学生時代に渋谷タワーレコードでのアルバイトを経験し、大手音楽レーベルの洋楽部門で働いた後、もっと国内のアーティストやライブに関わる仕事がしたいと思い、音楽・芸能事務所に転職しました。そこでは約10年間アーティストのマネジメントの他に新人発掘やプロデュース、PR、採用業務など、多岐にわたる業務を担当していました。

ーー長く音楽業界に携わってきたと思いますが、何か気づいたことはありましたか?

気づいたことは、一人一人の個性を大事にすることが重要だということです。売上だけを常に意識して行動するのではなく、それぞれの個性を大事にしてマネジメントしていくことが結果的にアーティストの息を長くすることだと感じました。

ーー大手企業だと「個性を大事に」というのが難しい場面もあったのでは?

そうですね。でも私は自分に嘘をつくのが嫌なので、取り繕わないといけないということは、自分にとってもアーティストにとってもよくないことだと思っています。 会社の意に反する部分もあったのかもれませんが、自分やアーティストに正直に、それぞれの個性に寄り添うことを自分のスタイルとしていました。

デスクに置いてあるノートには、クライアントや
イラストレーターの情報、打ち合わせのメモなどが書かれています。

ーー色々なアーティストと接してきたと思いますが、大変なことはなかったですか?

私はおそらくとても好奇心が旺盛なので、あまり大変だとは思っていません(笑)
同じ考えの人とは話が弾むし、別の意見を持った人は興味深く話を聞いてみたくなります。話をたくさん聞くことでその人のことをより知ることが出来て、考えていることや感じていることに寄り添えるような気がします。
難しい性格の人や意見が合わない人も、その人の一個性として捉えているので、大変だと思うことはあまりなかったです。

ーー好奇心旺盛で、相手の気持ちや状況をいち早く察知する性格はどのように身につきましたか?

母親の影響が大きいかもしれません。福岡出身でサバサバしていながらもあたたかい人で、日々好きなことをしつつ、バリバリ働く姿をみてきました。昔から母親は尊敬する存在だったので、自然と彼女のように、まわりに気を配りながら行動をするようになったのかもしれません。

イラストレーターにもスポットライトを浴びるきっかけをつくりたい


ーー音楽業界とイラスト業界の似ている部分、異なる部分はどんなところですか?

トレンドやターゲットに応じて対応することや、時代に合わせて常にチューニングをすることが必要だという点は共通していると思います。

音楽業界は発掘、育成、スターの仕組みや道筋が出来上がっていて、特にメディアの影響が大きいと思います。イラスト業界はそういった仕組みはまだまだ脆弱だと思います。
音楽業界ではアーティストがスポットライトを浴びるきっかけが多いのに比べ、イラストレーターはまだきっかけが少ないと思います。
自分の経験を活かして、イラストレーターにももっとスポットライトを浴びるきっかけを作りたいと思っています。

ーこの人は売れるなと思うポイントはどこですか?

人柄は特に重要だと思います。また、今の時代は自分がメディアにもなれるので、セルフプロデュース能力があることも大事ですね。自分のことをよくわかっている人は成長すると思います。

ーイラストレーターは普段どうやって見つけていますか?

主にTwitterとInstagramをチェックしています。7年程前から、イラストレーターはもちろん、カメラマン、ヘアメイク、アートディレクターなどいろんなクリエイターを探して、ご一緒できそうなプロジェクトがあれば声をかけていました。最初は仕事のために探していたのですが、次第にそれが日常のルーティンになっています(笑)

色々なギャラリーもよく巡ります。

関わる人がみんな幸せになるような仕事をしたい


ーー今の仕事に活かせていることや、心がけていることはありますか?

基本的に関わる人がみんな幸せになるような仕事の仕方を意識しています。それぞれの意見や思いを汲んで、理解した上で対応するように心がけています。
音楽業界と同様にイラストレーションやアートの世界にはいろんな方々がいます。私はとにかく関係性を築くことが好きなので、コミュニケーションを大事にしながら、クライアントとイラストレーター双方の意向を汲み取って、より良いものが作れるようにしていきたいです。
みなさんが安心して仕事ができるよう、技術的な知識も身につけていきたいと思っています。

ーーヴィジョントラックに入社してみてどうですか?

毎日が本当に楽しいです!
仕事の進め方も「誰も犠牲にしない」、「ワンチームとしてみんなで助け合う」ことが当たり前な社風にも働きやすさを感じています。

vision trackのメンバー

ーーこれからどんなプロジェクトをやってみたいですか?

イラストレーションの良さや可能性をもっと色んな方に知ってもらえるようなプロジェクトをやりたいと思っています。
その為にも、イラストレーターを知ってもらうようなきっかけづくりだったり、イラストレーター×クリエイターのような企画を何かやってみたいです。
あとは前職での経験を活かして、音楽関連のお仕事もできるといいなと思っています。

写真:きるけ。

イラストに関するお問い合わせは
info@visiontrack.jp
http://www.visiontrack.jp/

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