いまさら仕事術#10丨イシュー ~良いイシューの3条件~
00丨「いまさら仕事術」とは
社会人になると「仕事のやり方」を当たり前のように知っていることになっています。
しかし、実際には教わることも・学ぶ機会も無く、なんとなく手探りでやっていることが少なくありません。
その中でも特に「暗黙知」的な仕事術をピックアップし、連載形式で紹介していきます。
今回のテーマは、「イシュー ~良いイシューの3条件~」です。
01丨イシューを見極めることから、バリューのある仕事が生まれる
前回のおさらい:「重要なことは、”正しい問い”を探すこと。間違った問いへの正しい答え(=犬の道)を探さない」
「何に答えを出すのか」でイシューを見極めてから、「そのためには何を明らかにする必要があるのか」で仮説検証を行う
02丨良いイシューの3条件
本質的な選択肢である
深い仮説がある
上記1「本質的な選択肢」と2「深い仮説」がそろって初めて、「答えを出す必要がある」と言える
答えを出せる
「答えを出す必要がある」けれど、「答えを出せないもの」はイシューではない
ただし、答えを出せる・出せないを難易度で短絡的に判断してはダメで、答えを出すための条件の客観的な実現可能性で判断すること
条件1:本質的な選択肢である
その仮説に答えが出せれば、そこから先の方向性に大きく影響を与えること
クリシン(クリティカル・シンキング)を駆使する
なんちゃってイシューに注意!
主語=「誰にとって」によって、同じ会社・同じ事業でもイシューになる・ならないが変わる:主語を変えても成り立つなら、それはイシューにまでたどり着いていない
条件2:深い仮説がある
1つ目の定石:常識=当たり前だと思っていることを否定してみる
2つ目の定石:「新たな構造」で説明してみる
共通性の発見:ex)恐竜には羽毛が生えていた。爬虫類より鳥類が系統的に近いのでは?
関係性の発見:ex)案件数と受注数には正の相関がある。ただし、○○の要素が加わると負の相関となる
グルーピングの発見:ex)顧客は実は「会計システム」「人事システム」で分けた認識をしておらず、○○を軸に「△△」「□□」と捉えている
ルールの発見:ex)経済指標○○が変動すると、その8ヶ月後の受注件数が上下する
条件3:答えを出せる
イシューは「答えを出す必要がある」のだから、いくらインパクトがあろうと、答えを出せないならイシューとはならない
ただし、答えを出すための手法・やり方がその時点の社内に無いからといってイシューではないとするのは、ただの思考放棄
世の中を見渡して観察しろ!学べ!
次回テーマも「イシュー」です。
「イシューを分解し、ストーリーラインを組み立てる」を学んで行きます。
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