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#仕事術のはなし

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2022年9月の記事一覧

月1回の書類廃棄で、身も心も身軽になる

月末になりました。 月が変わっても昨日の続きであることに変わりはないのですが、あたらしい月の始めは身軽にスタートしたいもの。 ということで、毎月末日の恒例行事である、自席の引き出しの棚卸しを行いました。 「完了」した仕事の紙の書類は原則廃棄引き出しのなかには文房具などの仕事道具のほか、お茶のセットや歯磨きセットなどが入っているのですが、大半のスペースを占めるのはやはり書類。 3/4くらいは仕事の書類がスペースを専有しています。 そのほとんどが「とりあえず」しまったも

PDCAのAは「◯◯を徹底する」「××を意識する」ではダメ。具体的なアクションとしてどうすれば良いかまで掘り下げる

先日、PDCAのDは「実行」だけではなく「記録」であり、記録することが再現性の高い改善策につながることを書きました。 記録という客観的な事実とそれをもとにした仮説(気づき)が、Action(改善策)を導き出します。 PDCAではもう一つ、Actionの設定に注意を要することがありますのでそれをご説明します。 「◯◯を徹底する」「××を意識する」では行動できない問題が起きた時に上司から「~を徹底しなさい」「~を意識した行動をしなさい」と言われた経験ありますよね。 指摘自

PDCAのDは「記録」すること。記録するからこそ、「再現性」のある改善点が見えてくる

PDCAサイクルは、マネジメントの手法として多くの人に知られています。 P:計画 D:実行 C:評価 A:改善 この4つの段階を繰り返すことで、業務を継続的に改善していくことを目指します。 しかし、D(Do)を「計画を実行すること」だけと捉えているとPDCAサイクルはうまく回りません。 その理由と対策を説明します。 マネジメントには「結果」と「行動」の2つの視点がある例えば、営業職であれば毎月の売上目標が設定されているでしょう。 製造担当であれば、不良品の上

「意思決定」の会議の原則3つ ①何を意思決定するのか「事前に」知らせる ②意思決定に必要な「材料」を持ち寄る ③意思決定に必要な人「だけ」参加する NG3つ⇒ https://note.com/visiontalk25/n/nf5427f9ae07a

「意思決定」の会議のNG3つ NG①:集まってから、「今日何するの?」 NG②:「担当者に聞いてみないとわかりません」 NG③:「あの人”も”いたほうがいいかな」 OKな原則3つ⇒ https://note.com/visiontalk25/n/n641fef74c18d

「すぐやる」と「明日やる」は矛盾しない

仕事時間を定時内に収めつつ、成果を上げる。 そのために必要なことは色々とありますが、2つだけ挙げるとしたら、「すぐやる」と「明日やる」の2つを選びます。 どうせやらなければならないなら、すぐにやればいい仕事は優先順位をつけて〜」はごもっともなんだけど、大概の仕事はやる/やらないで言えば、結局は「やる」もの。 やらなくていい仕事は、実務的にはそんなにない。 ならば、難しいことは考えずに、スケジュール順に、すぐに手をつけてしまえば仕事はたまらずに流れていく。 仕事術の本

意志の力に頼らない!気が進まないタスクは、「5分だけ」手をつける

毎日ひとつずつ処理をしては、また増えていく日々のタスク。 すぐに着手して進められるタスクがある一方で、どうしても気が進まなくて、なかなか手がつけられないものもあります。 とは言え、仕事である以上はやらないわけにはいきません。 どうすればいいでしょう? 気が進まないタスクの正体タスクの内容は様々ですが、どうにも気が進まないタスクには一定の傾向があります。 例えば、 前にもやったことがあり、とても手間がかかった 初めてやる仕事で、どのくらい手間と時間がかかるか分から

連休明けも大丈夫!「モーニングタスク」で1日の業務タスクを軌道にのせる

3連休明けの出勤日。 と思ったら、シルバーウィークなので今週金曜日から再び3連休に入ります。 こうなると頭の中は、実質的には「休みモード」。出勤したからと言ってすぐには「仕事モード」に切り替わってくれません。 そんな時は、「モーニングタスク」で無理なく仕事モードへの切り替えを行います。 単純作業でリズムを刻むことで脳の「やる気」を引き出す休日モードから仕事モードへの切り替えは、意志の力だけではそう簡単には切り替えられません。 やる気はそれを司る脳の一部が働き始めるこ

ビッグワードばかりが踊る戦略や企画書は、地雷確率99.9% 特に、 「○○を最大化」 「□□の極大化」 「行動指針:ありとあらゆることを行う」 こんな言葉が踊っていたら、何も迷うことなく即逃げるしかない。

予定が立て込んでいる日にこそ、あえて時間をとってタスクリストをノートに書き出す

毎月第1週と第4週は、月次の締め処理の関係でタスクが山積みとなります。 タスクの数が多かろうと少なかろうと1日で使える時間は決まっているので、焦る気持ちからついつい片っ端から片づけてしまいたくなります。 ただし、ここでむやみに手を付けたとしても、やらなければいけないことで「忙しい、忙しい」と頭の中がいっぱいになってしまい、気が焦るばかり。 時間は有限であることを「見える化」するそこでおすすめしたいのが、忙しいときほどあえて時間をとって、「今日のタスクリスト」を書き出すと

スケジュール管理は「予定を埋める」ためではなく、「余白を見出す」ためにある

現在一般的に使われている手帳は、その歴史において「時間軸の目盛り」を持つことで「タイムマネジメント」の概念を取り入れ、広く社会に普及してきました。 当時は「大量生産=成長」の高度成長期が背景にあったこともあり、「いかに時間を効率よく使いこなすか」が重視されるようになったためです。 では、すでに高度成長期を終え、「多様性による付加価値」が重視されるようになった現代社会において、「タイムマネジメント」の意義はそのまま時間効率管理のためのものなのでしょうか? 「予定を埋める」

問題解決する方法ではなく、「正しい」問題設定に時間をかける

ビジネススキルのひとつに、「問題解決」があります。 いかに論理的かつ効率よく、問題解決の道筋をつけるか。 社員必須のスキルとして、教育研修カリキュラムに含めている企業も少なくありません。 ただ、混同しやすいのですが、問題解決のスキルの本質は「解決方法を見つけること」ではなく「正しく問題を設定すること」です。 学校教育では「いかに問題を解くか」に注力してきましたから、その延長線上で解決方法を見つけることと理解している人も少なくありません。 「問題解決」スキルは、ロジカ