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特集「最高のジャケット特集」【Music-Con-Text】vol.13

「Music-Con-Text(以下MCT)」は、音楽家(音楽を作る人・歌う人)が作る新しい音楽メディアです。素敵な音楽はたくさんあるけど埋もれてしまいがちな昨今、バズっているバズってない、古い新しいに関わらず、音楽家がいいなと思った音楽を紹介する音楽メディアを目指しています。毎週月曜日夜21時更新予定。noteマガジン「Music-Con-Text」をフォローしてお待ちください。

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特集「最高のジャケット特集」

今回の特集テーマは「最高のジャケット特集」です!音楽を聴く上で、ジャケット、アートワーク、最近ではMVなどのビジュアルイメージも欠かせなくなってきました。音楽以外の準備するもが大変すぎ!というポストがXで話題になったりもしましたが、音楽の世界観をより広く深く印象付けることができるし、ビジュアル×音楽の可能性は無限大です。そんなわけで今回は最高のジャケット特集です!今回の特集テーマはヒビキバイソンさんからのアイデアです!ありがとう!
それでは、どうぞ!(sumeshiii)

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✏︎Hibiki Bison の"最高のジャケット"

Fresh / Sly and the Family Stone

1973年にリリースされたSly and the Family Stoneの6枚目のアルバムです。同時期にはCommodores、Tower of Power、Earth, Wind & Fireなど、ポップ、明るくゴージャス、ディスコ感のあるファンクが登場していますが、このアルバムは一聴すると陰鬱とし地味な印象が受けるかもしれません。しかし凄く濃密で魅力的なファンクのアルバムなんです。  

スラップ奏法の第一人者であるベーシストのラリーグラハムをはじめ、ドラムやサックスがメンバーチェンジされた新体制バンドで制作されたFreshですが、前作の"There's a Riot Goin' On"よりバンド感がありスッキリしながらも音の密度の高いアルバムになっています。独特のグルーヴを産み出すリズム、スライの力強かったりヘロヘロしたりする緊張感のある歌声、ぎゅっとまとまり隙のないサウンドが最高です。もう何回このアルバムを聴いたかもしれませんが、いまだに理解できない魅力に取り憑かれています。  

さてジャケットですが、カバーデザインはJohn Berg、写真撮影はRichard Avedonです。John Bergはコロンビア・レコードのアートディレクターで、Bob Dylanの"グレイテスト・ヒッツ"やBruce Springsteenの"Born to Run"などのデザインも担当し、生涯担当したジャケットは5000枚に及ぶそうです。背景はなく、飛び蹴りするスライと文字だけが浮かんでいるジャケットですが、とてつもないインパクトを受けました。Richard Avedonはニューヨーク出身の写真家で、ファッション写真、アート写真に大きな影響を与えた方だそうです。写真についてはあまり詳しくはないのですが、彼の撮影した写真を数枚拝見しました。一枚の写真から感じ取られる雰囲気や空気感にうっとりとしてしまい、被写体の魅力を強く感じました。  

このアルバムジャケットは、見たものに強いインパクトを与えると同時にスライの魅力、音楽の魅力が表現されているように感じます。

▼Hibiki Bison の楽曲紹介

Greeting / The Monochrome Horns

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✏︎Akatsuki’s MUsic Room の"最高のジャケット"

どうもAkatsuki’s MUsic Roomです。
今回は最高のジャケットという事で、自分なりに無い頭を振りながら考えた結果、Holo Liveの森カリオペさんのUnAliveを推したいと想います。
1stアルバムながらも凄まじい完成度の作詞を全編で行われてるラッパーになります。
時々スラング混じりの英語が刺さるんですよね。
日本語もかなりお上手で聞いて話す分には困らないかと思います。
で、肝心の曲なんですけど、表題にもなっているUnAliveです。
日本語の方はそれはそれで綺麗でかっこいいんですけど、英語の方がもっと刺さります。韻踏みながら高速ラップで捲し立てて来る感じとか、まさに死神が鎌持って追いかけてくる感じに似てます。
ここまで語学に明るい人も実際少ないのではないかなと思いました。 自分も海外に行って英語で話すのにそこまで困らないですけど、こんなにレベル高くないです。
大学時代も英英辞典で脳内翻訳しながら作業したりしてました。
母国語が英語圏で日本語も違和感なく万能なのは純粋に尊敬してます。

▼Akatsuki’s MUsic Room の楽曲紹介

自分の曲ですがそろそろ手玉が尽きて来つつはありますが、そろそろ恥ずかしい部分も出していこうかと思います。初の歌唱曲です。

筆はここまでにします。

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✏︎tonaca の"最高のジャケット"

たのしみ / U-zhaan×環ROY×鎮座DOPENESS  

インドの打楽器であるタブラ奏者のU-zhaanと、ラッパーの環ROY、鎮座DOPENESSによるアルバムを紹介します。

ジャケットのイラストは1曲目『七曜日』のMVも担当されたerror403さんによるもので、ポップで楽しげな印象を受けます。実際、収録されている曲はどれも遊び心がいっぱいです。アルバム名が平仮名なのもあいまって、絵本の表紙のような雰囲気も感じます。  
このアルバムの特徴として、ほぼタブラの音とラップだけで構成されていることが挙げられます。音数が少ない分、タブラから出てくる音の多彩さと、2人のラップの魅力が伝わりやすいと思います。また、『七曜日』や『にゃー feat.矢野顕子』など変拍子の曲もあるので、変拍子が好きな方もチェックしてみて下さい。

▼tonaca の楽曲紹介

under trip feat. ザグナ・マモノ
ラッパーのザグナ・マモノさんと作った深海がテーマの曲です。

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✏︎樫野創音 の"最高のジャケット"

どうも初めまして!ギターロックっぽい曲を作っている音楽系VTuberの樫野創音(かしのつくね)と申します!よろしくお願いします!  

今回「最高ジャケット」特集ということで、皆さんはどのようなジャケットが好きでしょうか?かっこいいもの、かわいいもの、ゆるいもの、面白いもの、色々と好みがあると思いますが自分が好きなのはズバリ"猫が映っているジャケット"です!なぜならば猫が好きだから……。  

というわけで今回紹介させていただくのは、2010年代のエモリバイバルムーブメントにおいて伝説とも呼べるバンドSNOWING唯一のアルバム"I Could Do Whatever I Wanted If I Wanted"です。

まずぱっと見のインパクトがとても良いですよね。何気ない日常を切り取ったような写真のジャケットがとても好きなのですが、このジャケットはそういう何気ない雰囲気と、猫の可愛さ(真っ直ぐな表情、伸びた胴、ピンと張った手足、肉球、もふもふ感)、持ち上げている男性のなんともドライな雰囲気、とにかく全てのバランスが絶妙で狙って出すことの出来ない奇跡の一枚のように思えます(実際どうかはわかりませんが……)。  

ちなみにこのアルバム自体はネコちゃんのような可愛さは全くないものの、熱くて衝動全開なエモの血ときらめくようなマスロックの血を受け継いだ楽曲たちが畳み掛けてくる素晴らしいアルバムなので、なかなか馴染みのないジャンルではあると思いますが気になった方は是非聴いてみてみてください。

▼樫野創音 の楽曲紹介

今回「最高ジャケット」特集ということで、それにあやかって私が所属しているバンドおつかれベイビーズの1stアルバム「旅の栞」より、私が作詞作曲を担当した楽曲をご紹介させていただきます。このバンドは作詞作曲演奏アートワーク全てを自分たちでやっていて、私はベースを担当しています。ボーカルとアルバムのアートワークを担当しているナナメさんは私のLive2Dを仕立ててくれたマパ(ママでありパパ)でもあり、完全に親バカならぬ子バカみたいな感じになるのですが「旅の栞」というタイトルに相応しい素晴らしいジャケットですよね……。ちなみに楽曲自体は熱くて衝動全開でエモの血を受け継いだ楽曲です。気になった方は是非聴いてみてください。

ユナイト / おつかれベイビーズ

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✏︎かにず の"最高のジャケット"

好きなジャケット特集ときいて、自分のサブスクライブラリをいろいろ探したのですが・・・パッとこれだ!となったアルバムを紹介します!

ジョージ・デューク/Follow the Rainbow

カラフルでサイケデリックにも見えるジャケットで、後ろの赤と手前の緑、上着とシンセ水色、いろんないろが混ざっているのになんかかっこいい!全体的にサチュレーションのかかったというかざらついた質感も好き。音楽もノリノリのブラックミュージックで、トロピカルでジャジー、そいてファンクネス!聴いても見ても楽しい1枚です!ぜひ!

▼かにず の楽曲紹介

先日の無色透名祭で投稿した新曲です!雨についてのミクと知声の対話を主にした曲です!

100日雨 feat.初音ミク,知声/かにず

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編集長 sumeshiiiのコラム

僕が好きなジャケットはこちら!ジョビンの「ストーンフラワー」というアルバムです!

Antonio Carlos Jobim/Stone Flower

ボサノバを創始したともいわれるジョビンのアルバム「Stone Flower」は、イパネマの女や、waveなど有名曲を収めているわけではないのですが、ジャケットからも感じる渋さが音楽的にも際立つアルバムです。これはCDでも持っているのですが、ストリーミングで聴くよりも、手元にこのジャケットを置いてゆったりとした気持ちで聴きたくなります。

ジョビンのアルバムには他にも好きなジャケットが多くて・・・

waveが収録されているこのジャケットも好きですね〜〜。緑と青、まさにブラジル!

ジョビンで有名なのだと、これも素敵なジャケットですね!

やっぱりstone flowerが一番好きだな〜〜!こんな渋いジャケットが似合う音楽を作りたいな〜〜〜〜と常々思うのでした!

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MCTメンバープレイリスト!随時更新中!

MCTに記事を書いているメンバーのオリジナル曲プレイリストがあります!記事と合わせて楽しんでね!プレイリストはメンバーが増えると随時更新されていきます。時々チェックすると曲が増えてるかも・・・?!

Apple Music

Spotify

Artwork by 詩川天楽

▼新規追加楽曲

under trip feat. ザグナ・マモノ/tonaca

ホームタウン / 樫野創音


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参加したい音楽家の方、募集!

参加者募集

音楽家(楽曲制作をする人、作詞をする人、エンジニア、そして、歌う人)で、この企画に興味ある、参加してみたい、という方はぜひsumeshiiiのX(Twitter)や、Discord知ってる方はDiscordまで、ご連絡ください!運営Discordサーバーを制作しましたのでご招待します。

sumeshiiiのX(旧Twitter)はコチラ↓↓
https://twitter.com/araki_s_sumeshi

まずは1曲、特集内容にそった自分のおすすめ曲をコメントしてみるというだけでも大丈夫ですので、ぜひ参加してみてください!やってみて合わなかったら読む専に徹底しても大丈夫ですし、抜けても大丈夫です!音楽の紹介コメントって結構楽しいし、それを各自ばらばらにあるよりかはコンセプトの元にまとまってたほうがより効果があると思うのですよね・・!そんな意図もMCTにはあります。

今後の展望

今回特集記事で書いたような、楽曲紹介コメントを書いてくれるメンバーを募集して、記事を定期的に出していけるようにできたらいいな、と思っています。

そして、現在はsumeshiiiのnoteに投稿していますが、MCTに参加してくれるメンバーが増えれば、その中からご自身が編集長として各自で特集を組んでご自身のnoteで公開するという方がどんどん出てきたらいいなと思っています。(なのでnoteのマガジン機能を使います!)そうすることで、ご自身の音楽と記事を紐付けることができ、記事の閲覧者が増えるほど自身を宣伝する機会が増えていくことになると思っています。それがMCTの最大の狙いです。

さらには、ライブ配信と連動してみたり、Spotifyのプレイリストやポッドキャストの連動もしてみたいし、さらにその先はコンピレーションを作ったりなど、より広がりがある展開ができると考えています。最初は音楽家限定にしていますが、そのうち、ライターの方のコーナーやリスナーが参加する企画などもできたらいいなとも思っています。


バックナンバー

Music-Con-Textの詳しいコンセプトや、sumeshiiiが立ち上げた理由、理念などはこちらの記事に書いてありますので、合わせて読んでみてください!

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