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まるで鏡の中の自分を見ているかのように

すべてを周囲のせいにする大人をこれまでたくさん見てきた。
うまくいかないのはあの人のせい、しんどいのは職場のせい…
身のほど知らずというべきか、いつも自分は一段上の傍観者だ。

残念なことに、自分にもそんなところはある。

まれに、一歩引いて自分を客観視できる人に出会うことがある。
先日開いた会社説明会に来ていた学生にもそんな一人がいた。
まるで鏡の中の自分を見ているかのように自身を客観的に見つめられるということはつまり、身の丈をよくわきまえているということだ。

そんな人は、自分の今を他人や環境のせいにはしない。

自分が成長しない限り、できることも増えないと分かっているから、不平不満を漏らして斜に構えたり腐ったりすることなく、不利な状況を前向きに捉え、飽くなき挑戦を続けようとする。

挑戦はいつでも周囲から見て無謀に思える要素をはらんでいるが、実は丁寧に把握した自分への上積みなのであって、無謀でもなんでもない。
むしろ無謀というのは、己を知らず、考えがなく、周囲のせいにして終わりの無策を意味するのだろう。

前向きな学生の言葉を噛みしめながら、そんなことを考えた。

(2018/5/24記)

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