単に「昼と夜の時間が同じ記念日」ではない
今日は春分の日。
子供の頃は、今日が昼と夜の時間が同じ日なのかとわくわくしたものだ。
秋分の日も同じようにわくわく。
でもなぜ春分と秋分は祝日なのだろう。
四季を愛でるのが日本人なら、夏至と冬至も同じように祝日にしないのもなぜだろう、などと考えていた。
子供の頃からのこの疑問、ちょっと調べてみよう。
祝日は現在16日あるが、昭和23年に定められた当初は9日だけだった(下記太字①~⑨)。
当初の9日の中にしっかり春分の日がある。
内閣府の祝日解説によると、春分の日は満場一致で採用されたらしい。
秋分も当初の9日に選ばれている。
実に9日の内の2日を春分・秋分が占めているというのはなかなかだ。
祝日にしてよいというムードが相当強かったと思われる。
昭和23年に祝日が制定されるまで有効だった旧祝日は以下の11日。
この中から新祝日に引き継がれた5日(太字①~⑤)の中にも春分(春季皇霊祭)・秋分(秋季皇霊祭)が。
春分・秋分の扱い、かなりすごい。
その理由はもちろん「先祖を祀る彼岸の中日」だからだ。
単に「昼と夜の時間が同じ記念日」ではない。
夏至・冬至も太陽の運行的には区切りだが、祭祀の日ではないのだ。
疑問が解け、ちょっとスッキリした。
日本人の精神にとって、先祖を敬い、祀ることは大きな意味を持つもの。
今日はこれから父のところに行って感謝を伝えてこよう。
来週入院したらしばらく行けないから。
(2023/3/21記)
サポートなどいただけるとは思っていませんが、万一したくてたまらなくなった場合は遠慮なさらずぜひどうぞ!