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利用者不在の傲慢な論理

高速バスの乗り場でいつも嘆かわしい気持ちになる。

バスの運行会社がそれぞれ独自に時刻表を掲示しているのだ。
行き先が同じでも運行が別会社なら、それらの便がまとめて掲示されていることは少なく、各社ごとにバラバラの時刻表を作って掲示していることが多い。

すべての時刻表に目を通す周到な人なら問題ないが、たいていは初見のものを唯一のものと信じ、それだけを見て終わる。
ある時刻表を見て当分バスが来ないと分かり諦めて立ち去るが、すぐ横には別会社の同じ行き先のバス時刻表があって、それを見ればあと10分でバスが来ることがわかったのに…と、そんなシーンも十分に起こり得るのだ。

別会社だから協調するのは難しいということかもしれないが、利用者にとって使いづらいことが分かっていながら別掲示するのは、明らかに利用者不在の傲慢な論理だ。

東京に新しくできたバスタ新宿は、さすがバス会社共同出資による運営だけあって、いわゆる格安バスも含めてすべてのバス会社の発車時刻を公平に電光掲示。
なんのための時刻表かと考えると、やはりこうでなくては。

愛媛の最寄りの高速バス乗り場にも、残念なことに自社便のみの時刻表が各社別々に掲示されている。
夜中にこっそり書き換えて、まとめてやろうかと思うくらい。

(2016/12/22記)

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