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どれだけのバッテリーを持ち歩けばいいのだろう

ハンディファンと呼ぶのか、手持ちの扇風機を最近よく見かける。

うちわや扇子と違って手を動かす労力がいらないから、涼を取るために汗をかくという矛盾がないのはいいが、そこを楽する分、電力がいるのはあたりまえのことだ。
スマホ、音楽プレーヤー、ゲーム機に加えてついに涼まで。

いったい現代人はどれだけのバッテリーを持ち歩けばいいのだろう。
近い将来、ソーラーパネル搭載の帽子や衣服で皆がそれぞれ発電し、必要な電力をその場でまかなうようになるかもしれない。
そうなればさらなる便利を求めて電動靴とか出そうだし、もしかするとあの夢のタケコプターも! とワクワクするが、お日さま陰ったら一直線に真っ逆さま、はごめんだ。

霞を食うのが仙人なら、電気をむさぼり食うのが現代人。

エコそのもののソーラーパネルも、製造時には電力を消費している。
電気を生むために電気を使うというパラドックスに気づかずにいると、いつか人類まとめて真っ逆さまになる日が来そうな気がする。

(2019/8/8記)

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