無本番・練習日記2021年2月22日~2月28日

2021年2月22日(月)
音階(C-dur)
F.A.ホフマイスター:ヴィオラのための12の練習曲
 やる気が迷子になってあまり効率よく練習できず。とりあえずバロックヴィオラの音出しを行い、予定までの残り時間でモダンをさらうか決めることにする。
 音階で指慣らし、ホフマイスターは4番を弾く。今は弓の力加減のバランスなどモダンの弾き方でやってしまっているけれど、多分違うだろうなと漠然と思いながらの練習。きっともっと自由だし、4/4拍子でAllegroとあるくらいだから、練習曲とはいえこんな真面目くさった曲ではないのではないか。先週弾いたフルート&ヴィオラの二重奏のように、チャーミングなはずだ。恐らくヴィオラ協奏曲のイメージも被さって、ますますこの曲の姿を見えにくくしているのだろう。
 モヤモヤと考えているうちに時間が来てしまったので、練習終了。

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2021年2月23日(火)
セヴシック:ヴァイオリン教本 Op.2 Part1
音階(C-dur , a-moll)
クロイツェル:42の練習曲
カイザー:36の練習曲 Op.43
ヘルツォーゲンベルク:『受難』ヴィオラパート
シューマン:『おとぎの絵本』Op.113
 昨日一昨日とモダンを触っていなかったので、今日はモダンに絞って練習を行う。
 セヴシックの3番ロング―トンと音階で準備運動。クロイツェルは主にレッスンの予習も兼ねて17番。1ページの上から下までひたすら続くトリルがしんどいのは恐らくずっと変わらないので、なるべく楽に曲を弾き切る方法を探る。カイザーは5番。番号が進むにつれて、地味ながらも徐々に難しくなっていく。そういえばこういう形(6/8拍子のAllegroで8分音符のスタッカート)あんまり得意じゃないな、と思いながら5番を練習する。この練習曲集は、自分の苦手が明るみに出るものかもしれない。
 練習曲を2種類やって、そろそろ忘れそうだったのでヘルツォーゲンベルク『受難』を取り出す。よく考えたら初回の合わせまで3週間を切っていた。『おとぎの絵本』は主に1楽章。横の流れを一度諦めて、1小節ずつ区切って練習する。同時に今どんな疑問が解決できずに抱えているのかを探っていく。わからないまま素通りすると技術面から来ると思われる問題もクリアできずに終わってしまうので、時間をかけて探る。結果として、小さな疑問点が積み重なっていることが判明したので、1楽章は次回も1小節区切りの練習になりそうだ。

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2021年2月24日(水)
音階(C-dur)
ジェミニアーニ:ヴァイオリン教本 The Art of Playing on the Violin
F.A.ホフマイスター:フルートとヴィオラのための3つの協奏的二重奏曲
音階(C-dur , a-moll)
カイザー:36の練習曲 Op.43
クロイツェル:42の練習曲
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第4番
ヘルツォーゲンベルク:『受難』ヴィオラパート
 バロックヴィオラは基礎中心。カール・フレッシュのC-dur5番をデタッシェとスラーなしで弾き、ジェミニアーニの9番。これだけであっという間に1時間経ってしまった。時折音が掠れるので、改めて頭と体と音楽のタイミングの一致を見直す。同時に「何で弾くかではなく、何を弾くか」について改めて考えながら音を出していった。
 ホフマイスターの二重奏は2番の1楽章を練習。次の合わせまでにはまだ時間がありそうなので、ゆっくり見ていこう。
 モダンヴィオラは基礎と曲両方で、ここ数日集中できていなかった分を補うような練習。基礎練習として音階→カイザーの5番~7番→クロイツェルの17番。カイザーは昨日の5番をまずおさらい。それぞれ5段程度にまとまっているので連続して弾きたくなるけれど、番号が変わるごとに前の調性に振り回されないように気を付けないといけないらしい。簡単に見えて、今回も油断禁物な3曲だった。
クロイツェルはレッスンのための予習も兼ねる。スムーズに弾くことを諦め、全体がまとまってさえいれば多少滑らかでなくても良しとすることにした。トリルもヴァイオリンのような細かい華麗なものではなく、「トリルが入っている」ことが分かる入れ方へ。身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ。諦めた瞬間うまく行く、何故なのか。
 曲はレッスンの予習も兼ねてJ.S.バッハの無伴奏チェロ組曲第4番の1曲目。気を抜いて何となくの音を出してしまうと、次の音の置き所が見えなくなってしまうのが難しい。これをレッスンでどうやって伝えるか。
 2曲目も少し弾いたところでヘルツォーゲンベルク『受難』昨日の第1部に引き続き、第2部の思い出し練習。あとは他パートと一度合わせてみないとわからないことばかり。

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2021年2月25日(木)
他用のため練習お休み。

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2021年2月26日(金)
音階(C-dur , a-moll)
カイザー:36の練習曲 Op.43
シューマン:『おとぎの絵本』Op.113
音階(C-dur)
ジェミニアーニ:ヴァイオリン教本 The Art of Playing on the Violin
 今日はモダンの練習を中心に。音出し前に、『おとぎの絵本』楽譜に英語・独語2か国語で記載されている解説のようなものを初めて読んでみる。以前なら横文字と見ると真っ先に避ける傾向にあったが、今は少しでも演奏のヒントが欲しい。英語でも書いてあって助かった。意味のわからない単語は後で辞書を引くとして、大まかな意味は雰囲気で感じることが出来る。
さて練習。来月に備えて準備運動をせずに『おとぎの絵本』を弾いてみるつもりが、いつもの癖で音階から始めてしまった。仕方がないので、音階とカイザーで準備運動。カイザーのこの練習曲集はオケで弾くパッセージの練習に役に立ちそうではあるけれど、一体いつオケで弾けるのだろう。しばらくは効果のほどを実感する機会はなさそうで、寂しい限り。
シューマンは「パート譜」として譜面を見る方向に視点を切り替える。長いスラーに惑わされて、旋律として弾くといまいちハマらないのが初めて弾いた時からの悩み。ピアノパートを少しでも耳に入れられるよう頭と心を少しでも柔らかくしておきたい考えもあり、これは「ヴィオラパート」だと思うことにした。本当はピアノパートが自分で演奏できればもっと理解が深められるのだろうけれど、副科ピアノでも苦戦した身なので今回の作品は厳しい。せめて演奏を聴いて、ピアノパートの動きを頭には入れておこうか。
バロックヴィオラは基礎のみ。音階をデタッシェと1拍ずつのスラーで弾き、ジェミニアーニの9番。モダン→バロックの順番で弾くときは、音の出し方への切り替えが難しい。どうしても弓の圧力に頼ろうとしてしまう。「腕を動かす」という行為に対する身体と頭と気持ちのタイミングの一致を図る。頭が先走るとどうやら音が不発に終わる傾向にあるらしい。
ホフマイスターは切羽詰まってないので、後日。

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2021年2月27日(土)
他用のため練習お休み。

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2021年2月28日(日)
他用のため練習お休み。
 (余談)3月に予定しているヘルツォーゲンベルク『受難』公演の主催者から数日前、添付ファイルで歌詞対訳が送られてきた。把握できているのは大雑把なあらすじのみ、アリアやレチタティーヴォに描かれた細かな描写などは全くと言っていいほど把握できていなかったので、とても有難い。気が付けば明日から3月。初合わせまで10日を切ったので、練習よりもスコアに歌詞対訳を書き写す作業を優先的に行った。歌詞対訳の書き写し、恐らく全て写し終えるには数日はかかることだろう。今週中にやっておかなければ。地味な作業だけれど、ドイツ語と日本語を照らし合わせながらスコアの該当箇所に書き込んでいくので、手を動かしている分頭に入る気がする。時間を必要とする作業であることが難点。
 ついでに受講予定のレッスンも、あと2週間で当日になってしまうことに気が付いた。

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