無本番・練習日記2021年7月19日~7月25日

2021年7月19日(月)
ジェミニアーニ:ヴァイオリン教本 The Art of Playing on the Violin(12番譜読み)
ボッケリーニ:6つの弦楽三重奏曲 Op.14-3(譜読み)
J.ハイドン:ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲 第3番(Vnパート譜読み)
 主に譜読みの日。
バロックヴィオラは12番を弾いてみることに。16分音符の連続でPrestissimoなんて単語が書いてあるけれど、いきなりそんな速さで弾こうとは思っておらず。今日は音符を読む日。「神は細部に宿る」を念頭に置いて、譜読みの段階から見過ごしがちな細かい部分に気を配れるようこちらの訓練も兼ねる。
モダン楽器も譜読みの日。ボッケリーニは次回合わせに備えて弦楽三重奏のヴィオラパートを、ハイドンはレッスンのためのヴァイオリンパート譜読み。ヴァイオリンとの二重奏なので、譜面を眺めて曲をただ聞いているよりも、実際に弾いてみた方が勉強法としては手っ取り早いと判断してのもの。
ハイドンの二重奏曲は今回初めて知ったが、ヴァイオリン一本だけが弾いていても形にならないのが面白いというか、流石ハイドンと言おうか。単調な並びの音符をずっと弾いている(ように聞こえる。少なくとも譜面は基本的に景色が変わらない)、完全に伴奏に徹したヴィオラが入った途端ヴァイオリンパートも生き生きし始めるというのは、ヴィオラ弾きとしては嬉しく、興味深い。これぞヴィオラとして弾き甲斐があるというもの。

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2021年7月20日(火)
音階(C-dur , a-moll)
クロイツェル:42の練習曲
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第4番
モダンで基礎練習の日。音階を弾き、クロイツェルは2・8・9・38番を弾く。しばらく基礎練習を怠りがちだった後の、いつもの練習内容。ただしぼんやり漠然とは弾かず、温故知新を目指す。曲のストックも作りたいけれど、それは今日ではないと判断。
ひとしきりクロイツェルを弾いた後はバッハの無伴奏チェロ組曲第4番の予習。「神は細部に宿る」を念頭に練習すると確かに細かな部分にまで気を配りやすくなるけれど、どこをどうしてこうなったのか具体的に自覚していないのは個人的な課題。自分で弾くには良いけれど、それではレッスンで伝えられない。次回以降の練習はこれも課題に入るか。

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2021年7月21日(水)
他用のため練習休み。

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2021年7月22日(木)
ジェミニアーニ:ヴァイオリン教本 The Art of Playing on the Violin
 バロックヴィオラのみ音出し。暑い日が続いたところにケースを開けない日が数日続いたせいかどうかはわからないが、下2本の弦がゆるゆるになっていた。時間的制約によりケースを開けてすぐ弾き始めたので、5分に一度は調弦を挟むことになる。よってあまり練習にはなっていない。ジェミニアーニの12番を練習したものの、耳も鈍っていたのか譜読みの続きのような練習で終わってしまった。練習終盤でようやくテンポを吊り上げることが叶う。「ちょっとしたこと」に気付くための集中力の維持は、日常生活のどこに共通しているだろう。

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2021年7月23日(金)
ジェミニアーニ:ヴァイオリン教本 The Art of Playing on the Violin
音階(C-dur , a-moll)
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第3番
 バロックヴィオラはジェミニアーニの8番、のち13番。装飾記号について勉強できそうな番号があったため、そちらに時間を割く。どう弾き分けるのか初めは戸惑ったが、幸いなことにそれを示していると思しき番号を発見。そちらにかじりついて譜読みを行った。思い返してみれば今まで装飾音と向き合った経験はあまりなく、先生の言われるままに何となく入れるに留まっていた。これを良い機会に、楽譜として覚えることにしよう。そして表現手段の一つとして演奏することを身に付けよう。
 モダンは音階と、レッスンの予習としてバッハの無伴奏チェロ組曲Prelude~Courante。ボウイングの趣味は置いておいて、目の前にある楽譜のボウイングを活かせる弾き方・楽譜の読み方を目指す。
 最近「ちょっとしたことなんだよね」の一言が頭から離れない。

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2021年7月24日(土)
ジェミニアーニ:ヴァイオリン教本 The Art of Playing on the Violin
ボッケリーニ:6つの弦楽三重奏曲 Op.14(譜読み)
 練習する気が起きない日。体が重いのは暑いから。楽器に触るのは余計なことを考えずに済むから。そういう日もある。
 バロックヴィオラはジェミニアーニで、昨日の続き。13番で装飾音符の練習。残念ながらトリルやターン以外の装飾音記号に触れる機会をほとんど持つことなく過ごしてきた(それで何とかなっていた)、そのツケが今来ているのだろう。これ知っていたらもっと色々な視点で作品を楽しめるのだろうな、もったいないことしていたな。そんなことを考えながら練習していた。今はバロックヴィオラでしか練習していないけれど、モダンで弾いたらどうなるのか、機会があったら試してみよう。
 モダンヴィオラではボッケリーニの譜読み。合わせの日まで少し間があるため、ゆるゆると譜読みを進める。段々楽譜の景色と曲に馴染んできた。残りはOp.14-5と14-6。明日辺りで、譜面を一通り見終えられるだろう。

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2021年7月25日(日)
音階(C-dur , a-moll)
ボッケリーニ:6つの弦楽三重奏曲 Op.14
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第4番
 モダンヴィオラのみ音出し。音階を軽く弾いて、ボッケリーニの譜読みを終わらせる。残りの時間でレッスンのための予習として、バッハの無伴奏組曲4番のSarabande見直し。この辺りから重音の出番が増えてくるので、「重音たくさん=難しい&大変」のイメージからいかに距離を置くか。どう伝えるか方法を探る。結局のところ弾いた回数と慣れ以外に上達の方法はないのだけれど、重圧から距離を置くことで視野が拡がり、見える音楽の景色は確実に変わる。この曲の重音を演奏する時で一番近い日常の動作は何なのだろう。

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