あなたの知らないシャンパーニュ(スイスでワイン造ってるの? #37)
みなさん、シャンパーニュ(シャンパン)ってご存知ですか?
(タイトル写真は神戸市乙仲通にあるRMシャンパーニュ専門店キャトル・オンズ・スールのご店主と)
「あたりまえやん、ワインファンでなくともシャンパーニュぐらい知ってるわい!」
ほんま〜?
ということであなたの知らないシャンパーニュをご紹介しま〜す。
産地呼称
まずは基礎知識。
(あなたの知らないシャンパーニュはまだやで〜。)
ワイン好きの人はご存知だと思いますが、産地呼称制度に基づきシャンパーニュとはフランスのシャンパーニュ地方で作られたスパークリングワインのことを言います。*1
一般的にはスパークリングワインが「シャンパン(シャンパーニュ)」と呼ばれたりしていますが、他の産地のものはシャンパン(シャンパーニュ)と呼んではいけないのです!*2
絆創膏が「バンドエイド」と呼ばれたり、シャワー式トイレが「ウォシュレット」と呼ばれたりしているのとに似ていますね。*3
ちなみにスイスの居酒屋ではスパークリングワインのことは「プロセッコ」と言えば通じます。
*1 厳密に言うとそれ以外にも条件はありますが、ここはウィキペディアじゃないので詳しくは述べませーん
*2 他の産地のスパークリングワインで有名なのはスペインの「カヴァ」やイタリアの「スプマンテ」があります
*3 そういえば、ぼくの母は原付バイクならなんでも「カブ」と呼んでました(笑)
スイスのシャンパーニュ
「ほな、スイスのシャンパーニュっていう見出しは間違いやん!」
「それがちゃうねんな〜、聞いて、聞いて~」
スイスのヴォー州にシャンパーニュという村があり、一説によればその村ではフランスのシャンパーニュ地方でワインが作られる以前からワインを造っており、村人は「うちが本家本元やで〜」と言っています。
ところが!
「シャンパーニュ」の呼称を巡り、EUとスイスの間で争われ、欧州裁判所は「シャンパーニュ」はフランスのシャンパーニュ地方で作られる発泡酒に限るという判決を最終決定として言い渡しました。
画像はスイス・シャンパーニュ村で造られているスパークリングワイン
「シャンパーニュ」ではなく「シャンパニュー」の表示になっています(涙)
世界中で有名なフランスのシャンパーニュさん、スイスの小さな村のシャンパーニュも寛容な心で受け入れてほしかったなぁ・・・
ぼくは「スイス 頑張れ〜!」とエールを送っています。(フランスのシャンパーニュも好きやけど)
シャブリ?シャブレ?
これまたワイン好きの方なら誰でも知っているであろうChablis(シャブリ)。
フランス・ブルゴーニュを代表する白ワインですね。
スイスの銘醸地ヴォー州にはChablais(シャブレ)という産地があり、「a」があるかないかだけの違いなので、ぱっと見たら多くの人が見間違えるほどです。
ぼくもシャブレのワインのエチケット(ラベル)を初めて見たときは
「シャブリのパチもんか〜!」*4 と思ってしまいました(笑)
スイスワインの殿堂を目指すヘルベティカではシャブレのワインを輸入する準備をしているのでお楽しみに〜❗️
(画像は輸入準備中のシャブレ地方ベー村のワイン)
*4 「パチもん」とは関西弁で「模倣品」「コピー品」のことを言います。ポケモンの一種ではありません(笑)
ちなみにシャブレは現在のフランスとスイスに跨るサヴォア公国の県だったそうで、フランスにもシャブレという地名があるそうす。*5
*5 出典Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%96%E3%83%AC%E3%83%BC&oldid=82206854
Beyond the Glass
ワインを通じてスイス文化を日本のみなさまへ
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