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美のススメ

情勢の影響で外出ができず、それゆえ就活も学校もバイトもない私が今、毎日何をしているか。

美容情報を朝から晩まで集めている。

一日中ファッション誌や美容に関する小説やnoteを読み、InstagramやTwitterで美容情報を集める。食事は必要最低限。おかげで体重もかなり減った。

一番好きな時間は入浴時間。事前にブラッシング。マッサージするかのように日焼け止めを落とす。シャンプーも美容垢の方がおっしゃっていたようにする。ヘアマスクも評判のもの。身体はタオルを使わず手で撫でるように洗う。丁寧に髪の毛と身体を洗い流し、洗顔。入浴後は化粧水を顔全体に優しく浸透させる。その後乳液を顔含めて全身にマッサージも兼ねて塗り、まつげ美容液をつけたら洗面所を出る。私にとって入浴時間は、自らの身体を優しくいたわる時間だ。

以前はてなブログでも書いた通り、誰に何と言われようと「おしゃれは自分のため」である。自分に似合うスキンケア、メイク、服装。自分を大切にする行為だ。

https://vintagelementl.hatenablog.com/entry/2020/01/30/124844

しかし今のこの考え方に至るまでには、やはり他者の声が必要不可欠だと気づいた。私は成人式や同窓会の際、とても美意識を向上させた。友人らは皆美女揃いで、当時僻むこともあった。可愛いと男の目も甘くなり、人生楽になると思っていた。

大学に入り、何の努力もせず僻む自分が汚いと思った。同時に、高校までは皆素顔に制服。完全に平等。だが大学以降は己の美意識次第でルックスは変えられる。またSNSなどで多くの人が美容に関する投稿をしていることも知った。美意識を高めよう。同窓会のときに私も胸を張れるようにしよう。そう誓った。

それだけではない。当時私には好きな人がいた。彼に告白しようと思っていたのだ。そのためにも可愛くなろうと思ってもいた。いやこれが最たるものだった。

ダイエットにパーティードレス選択にメイクとネイル練習。髪型は美容室。成人式の際、彼からお褒めの言葉を頂いた。
「綺麗になったね」
当時、好きな人に素直に感情表現をすることが苦手だったので「まあね」などと澄ましていた。内心ではとんでもなく喜んだ。ちなみにその後告白も成功して付き合えた。すぐお別れしたが。

それからというもの、「美容」の魅力を知った。最初は「好きな人」のためだった美容が、いつしか「自分」のために変わっていった。

周囲の男性を見ていると、女性に「ブス」と言う方が多いように思う。女性の努力などを鑑みず、カタカナ2文字で女性を表現する。こんな馬鹿げた行為があろうか。男性の言葉の掛け方で、女性はいくらでも変われる。「綺麗になったね」は難しくとも、その言葉を使わないことはできるのではなかろうか。私も幼少期に男性から言われたことは、今でも引きずっている。言葉には気を付けて欲しい。美しい言葉を使って欲しい。

そして世の女性たち。私のように男性からの言葉を引きずっている方がいるかもしれない。それに鵜呑みにされてはいけない。女性は皆美しいのだ。美意識の向上により、他者を僻むことをやめられるだろう。同時に、自分を大切に扱えて、さらに美しくなれるのではなかろうか。

写真は好きな人に褒められた成人式のものです。

私の文章を好きになって、お金まで払ってくださる人がいましたら幸福です。