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【あなたによく効く処方箋】なんと!?「歯を生やすお薬」が開発されたって?

世界初!「歯を生やすお薬」が開発されました。
まだ臨床試験(治験)段階のようですが、かなりビッグニュースですよね。

生まれつき永久歯が少ない「先天性無歯症」の患者の歯を生やす「歯生え薬」について、人への安全性を確かめる臨床試験(治験)を9月ごろ始めると、北野病院(大阪市)や京大発の創薬ベンチャー「トレジェムバイオファーマ」(京都市)などが2日発表した。治験は京大病院で実施、令和12年の実用化を目指す。世界初の試みという。

薬は先天性無歯症の子供を対象に開発。生まれつきの歯の数が通常より6本以上少ない場合は遺伝性とみられ、全人口の約0・1%が発症するという。これまでは成長してから人工の歯を埋め込むインプラント手術などを行うしかなかった。

チームによると、薬は歯の成長を抑制するタンパク質「USAG―1」の働きをなくす抗体薬。機能を抑えることで、永久歯のもととなる「歯の芽」の成長を促す。

2024/5/3 産経新聞

乳歯と永久歯とは別に、人の歯には新たな歯になり得る「芽」のようなものがあるらしいんです。通常は生えずに無くなるようなんですが、今回開発されたお薬は、この「芽」に働きかけて成長を促す、つまり、新しく歯が生えてくるという効果があるというんですね。平成30年に、マウスに薬を投与し、歯を生やすことに成功したとのニュースも報道されています。

2023/9/8 産経新聞)生まれつき永久歯が少ない「先天性無歯症」の患者が対象としていますが、「事故などで歯を失ってしまった人」も視野に入れて開発されています。

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今後の歯科医療分野で大きく期待される「歯を生やす薬」を開発したのは、あのips細胞の作製に成功した山中伸弥教授の母校と同じ、京都大学発のベンチャー企業「トレジェムバイオファーマ株式会社」

代表取締役は、京都大学歯科口腔外科ご出身で、13年近く歯科外科医としての実績がある喜早ほのかさん。彼女自身、中学生の時に下顎の骨の病気で歯を2本失い、インプラント治療の経験があったそう。

同業者には「薬で歯が生えるなんて、頭大丈夫か?!」と言われ、自分自身も信じられない結果に驚いたそうだが、マウス、イヌの研究で効果が確認できていたという。静脈注射で薬を一度投与するだけでこの治療は完結するというから二重も三重にも驚きだ。

未来のために・・


再生医療の先駆けであり、こちらも世界初、iPS細胞の作製に成功した山中伸弥教授らが発起人の「京都大学ips細胞研究所(通称:CiRA〜サイラ)」では、「京都大学iPS細胞研究財団」という公益財団法人を設立され、一般の方から企業まで幅広く寄付を募っていらっしゃいます。 

自分で言うのも憚れるくらいの額で申し訳ないんですが、設立間もない頃から賛助会員として応援させていただいて、山中教授の講演会や財団から会員宛に送られてくるメルマガなどでいろんな話を聞いていると、先進医療に対しての偏見や国の支援のあり方を考えさせられます。

日本はこんなに優れた人材の宝庫を持ちながら、研究者を守るどころか、国からの援助(研究費)が削られることが多く、十分な研究ができないため、やむなく海外へ流れてしまう研究者も多いと聞きます。トレジェム・バイオファーマも発足当初、研究費の枯渇で縮小や撤退を考えざるを得なくなったり、成果が出ずに低迷した時期もあったそうです。

ここでは政治的な発言をする気はありませんが、腐敗した政治家たちの裏活動資金を未来のための研究費に充てることができたら、どんな国になれるんだろうかと真剣に思ってしまいますね。。

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今回はちょっとハードな発言で締めくくっちゃうけど(いや、いつもか笑)、知られざるところで未来のために闘ってくれている人たちがいると思うと、日本もまだまだ捨てたもんじゃないよねって、希望が持てるニュースにしたかったのでした。

Kimi



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