見出し画像

本を為す

 君子は、戦で陣があると言えども、勇で本を為し、喪で礼があると言えども、哀で本を為す。士は、学があると言えども、行で本を為す。
 これ故に、本の立て方が安定していないのに、末を豊かにすること務めることが無いようにしなければならない。
                         〖墨子〗(修身 2:1)

1 勇気・哀悼・決行

 社会活動は競争であり、ある意味、戦でもあるが、戦にて、形式を充実させて、内容を疎かにしていき、事件や事故等を聞くと、文言や発言等はすぐさま増えるも、行動はなかなか増えず、思考や知識、経験や実践をたくさん積み重ねるが、「動かされる」ばかりで、「自ら行う」ということは滅多にない。

 上記のことは甚だ多い。私達は、もっと勇気・哀悼・決行を増やしていくべきではないだろうか?

2 本を為す

 日本社会は、総じて、「行動」が「行われて動かされる」という消極的な姿勢や傾向にあるのではないだろうか?これは、本が無いあるいは定まっていないが故に、外はおろか、内の自分自身の感情や記憶等に惑わされて、物事の判断や行動の決意が上手く出来ないのではないだろうか?

 故に、「本末転倒」という言葉を、より噛み締めるべきであろう。

3 紹介文献

ここから先は

0字
多種多様な情報を収集し、哲学を以て、多角的・多面的に分析および解説を行い、私見をも述べて、ぜひ皆さんと共に、情報の収集力・分析力、そして、情報に対する批判的かつ主体的な思考力や判断力の向上、および情報に対する適切な対応や利用が出来るように、切磋琢磨していきたいと思います。どうぞ宜しくお願い申し上げます。

情報哲学

¥100 / 月 初月無料

高度情報社会である日本。そして、ますます情報が氾濫していく日本社会の中で、哲学者を志す在日ベトナム人として、情報の収集力・分析力、そして、…

ありがとうございます。心より感謝を申し上げます。